SPECから同社としてはエントリークラスの新しいプリメインアンプ「RSA-888」が発表されました。
いわゆるデジタルアンプ、電源もスイッチング電源という現代的な装備で、電源効率は最大出力で96%以上で、なんとも夏向きなスペックです。
横幅も35cmと省スペースなのも最近の製品っぽいですが、お値段は30万円弱とそれなりですけどね。
どうもPWM方式のアンプというのはコストパフォーマンス重視のエントリークラスだと威力を発揮するのですが、そこから上を目指そうとすると従来のアナログアンプよりもコスト的に割高になる傾向があるように感じるんですよね。
特に歪みの部分でそこが顕著な気がして、今回の製品も高調波歪率で0.02%と数字上は優秀なんですけど、条件が1kHz、80%出力時となっています。
定格出力時でなくても良いですが、20-20kHzでの表記のほうが嬉しいかなぁ。
まぁ最近は定格出力自体が曖昧になっていて、今回の製品でも最大出力の表記しかありませんけど。
あと、古いオーディオ脳の私などは内部写真が見たいと思ってしまうんですが、残念ながらそれもなく…。
上位も出るのを眺めてみるとなかなかしっかりした作りですし、自信を持って見せてくれて良いと思うのですけどね。
あと、公式サイトの説明に「アルミ無垢ボリューム」という記載があったんですが、ボリュームっていうのは可変抵抗のほうであって、それはツマミなのでは?とか思ってしまうのはちょっと意地悪な見方かな。
質感の良い製品は所有者の愛着につながって良いことだと思いますが、まずは本質部分をしっかり紹介してほしい気がします。