MacBSの日常生活的日記

SPEC RSA-F11

SPECから新たなフラグシップモデルとなるアンプ「RSA-F11」が8/28に発売だそうで。

少し前に「ガイアの夜明け」でも取り上げられた同社ですが、元パイオニアの取締役や技術者が立ちあげたメーカーです。
昔からのオーディオブランドは規模が大きくなり過ぎて事業展開も多様になり、本来本業だったオーディオでは屋台骨を支えられなくなった、という事情もあるのでしょうが、こういった事例が結構多いですね。

同社の紹介はそのくらいにして、今回のRSA-F11はそれまでのフラグシップモデル「RSA-F1」の後継にあたると考えて良いかと。
「主な仕様」だけを見ると全く変わらずですが、「RSA-F1チューンナップキャンペーン」という有償サービスも実施されるくらいですから、強化バージョンという感じですね。
そのチューンナップ内容は以下のとおりで、これでほぼ同等の音質になるとのことです。

(1)コンデンサー等パーツ交換
(2)防滋対策の強化
(3)筐体内部の振動コントロール、クリーンアップ

いちばん大きな違いはおそらくコンデンサで、国内ケミコンメーカーと共同開発したオーディオ専用電解コンデンサーを採用したとのこと。
また、ハーメチック・オイルコンデンサーを並列接続してるんだとか。
あまり特殊なものを使うと後々の修理で在庫がなくなって別のもので代用せざるを得ない状況になったりすることが多々ありますけど、そこは大丈夫なのかな?
普及価格帯のものなら仕方ない、と諦めも付くかもしれませんが、なにしろフラグシップモデルですし…。

ちなみにこのアンプ、いわゆるD級アンプで、高級アンプにもありがちな電力投入タイプではなく、電源効率の良いものになっています。
ただし市販チップを使ったものではなく、パワーMOS FETをPWMに使った形ですけどね。
PWMだと最終弾にどうしてもローパスフィルタが必要ですが、あえてハイレゾ云々を言いたいがために仕様変更することなく、10Hz~30KHz±1dBなのは逆に好感が持てます。

ただ、さすがにリモコンが別売(3万円)なのは付属品にしても良いのではないかなぁ。
外箱でリモコンに対応する形ですが、内部に音量コントロール用の回路があるわけでしょうし…。
そうした一風変わったこだわりもSPECらしさなので、同社をチョイスする人にはそれくらいがスペックらしいのかもしれません。
ちなみにお値段は128万円だそうです…。

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