SpinFitのイヤーピース「OMNI」を入手してみました。
リサイクルに主眼を置いた紙パッケージが印象的ですが、個数が1ペアだけというのはちょっと寂しいかな。
シリコン素材中心になって流行系のイヤーピースに進化してますが、SpinFitらしい柔軟さも健在です。
まずはqdc 3SH SEに付けてみると密着感が上がった感じがして、よりIEMっぽさが高まる傾向です。
フュージョンが心地良く感じる変化ですが、若干音が重い感じがあります。
それが良い方向にもなるし、少しモッサリしたようにも感じる場合もあって、同じSpinFitでもW1のほうはもっと開放感があって相性が良さそうな印象もあります。
ただOMNIの装着の安定感も捨てがたいですし、ボーカルの距離感もW1よりは少し近くてちょうどいいです。
全体としてはやや中域寄りになる傾向で、SpinFitの柔軟さを出すためもあってか、かさが少し薄手なのが音としては難点のような気もしました。
音傾向から推測して、次はqdc NEPTUNEに装着してみます。
こちらはそれまでSednaEarfit Lightだったので、低域は量的には若干減った気もしますが質感や深みは改善した印象です。
やはり装着感は良いですし、こちらだと濁りがなく澄んだ印象のほうが強くなり、特にビブラフォンの音色がとても自然だと感じました。
SpinFit W1とも比較してみましたが、W1のほうがちょっと艶やかでゴージャスさが出ます。
OMNIのほうはもう少しオーソドックスでクセは少なめです。
音だけで判断すると僅差でW1のほうが優位でしたが、W1のノズルは少し太いのか、イヤホンを外す時に抜けて耳に残ることがあるのでちょっと常用は厳しそうです。
結果、OMNIの装着感と密着感からくる没入感でOMNIはNEPTUNEで使うことにしました。
ちなみにNEPUTUNEでの次点はUnique Melody Petal Ear Tipsでした。
それにしてもイヤーピースでの変化は想像以上に大きくて、ときにはケーブルやDAP以上と感じるケースもあります。
もちろん上流の精度があってこそではありますが、最近のイヤーピースは装着感も向上していますし、ちょっと試してみるのも良いかと思います。
原価を考えたりするともうちょっと安くならないのかなと思ったりもするでしょうけれど、イヤホンを買い足すよりは圧倒的に安いですしね。