Wadiaの代名詞的な存在でもあるSTリンクですが、AT&Tの部材だったのもあってか、今はもう使われなくなりました。
Mark Levinsonのほうも時代的に装備しているので、なんとかケーブルが欲しいなと思い、探してみることに。
当時のものはプレミア価格になっていますので、通信用でまだ出回っているST端子の光ファイバーケーブルを調達してみました。
LANで使う双方向のものだったので2芯になっていますけど、STリンクケーブルで使う場合は片方向ですから1芯だけでOKです。
平行線のスピーカーケーブルのように2本ペアになっているので割く必要がありますが、中身のファイバーは石英なので折らないように注意が必要です。
なお、シングルモードのものも稀に売られています。
長めのほうが反射が少ないようですが、ひとまず短めのほうでWadia23のデジタル出力とMark Levinson No.360Lのデジタル入力をつないでみたところ、無事に音が出ました。
ちなみにケーブルの色がオレンジなのは規格でいうとOM1もしくはOM2、最新はOM5です。
Wadiaの付属品はたしかOM1だったはずですし、そもそも通るのは通信用とは違って44.1kHzですから性能的には十分で、むしろ波長やファイバーの太さを考えると同じくらいのもののほうが不具合が出にくいでしょう。
音質としては個人的にはAES/EBUのほうが良い気もしましたが、マークレビンソンの入力系統を有効に活かす意味では便利ですね。
幸い、ケーブルもまだなんとか入手できるので、STリンクな機材をお持ちの方は今のうちに調達しておくと良いかもしれません。