MacBSの日常生活的日記

マルチアンプによるスピーカーの楽しみ倍増法

Stereo誌の付録付きムックとして「マルチアンプによるスピーカーの楽しみ倍増法」というのが11/19に発売になるそうで。

私がやってるようなバイアンプ駆動みたいな方向ではなく、スピーカーのパッシブネットワークを介さずに鳴らそうというものです。
そういうわけで特別付録も「ステレオ2WAY型チャンネルデバイダー」ということで、なんだか昔そういうのが流行ったこともあったなぁというような代物です。

Stereo誌の公式ブログを見ると、1kHzから10kHzでクロスオーバー周波数を可変にでき、あとは全体のボリュームと高域側のアッテネーターが付いているという構成のようです。
背面はRCA入力1つと低域側、高域側のRCA出力がそれぞれ1つずつですから、あくまでもアナログで入力する必要があります。
今の時代だからデジタル処理なのかなぁ?と思ってましたが、どうもそうではないようですね。
FOSTEXとの競作で電源もACアダプターながら必要ですから、アクティブ回路での構成ということでしょう。

初心者向けスピーカー工作向けっぽい内容になっていますけど、ディバイディングネットワークって扱いが結構大変な要素が多いと思うのですが大丈夫でしょうか。
当然ながらパワーアンプは2台必要ですし、誤ってツィーターに低域側を入れればユニットを飛ばしてしまうこともあるでしょう。
プリアンプやDACを不用意にパワーアンプよりも後に電源Onすれば、そのポップノイズでツィーターが飛ぶことだってあります。
そもそもよく分からずに既存のバイワイヤリング接続のスピーカーで使ったりする人も現れそうな気もしますが…。

また、このレベルのアクティブネットワークではパッシブ型に勝るのも限界がありそうです。
手探りでクロスオーバー周波数を変えられるのは確かに便利そうですけど、-6dB/oct、-12dB/oct、-18dB/octといった具合にロールオフ特性を選べるわけでもなく、ちょっと中途半端な印象があります。
逆に、この付録でマルチアンプの良さが「たかだかこの程度」と誤解されてしまうようなことがないことを願っています。

ただ、裏読みすれば来年1月号の付録ではこれを活かすようなBTL駆動対応の4chアンプとかでも出てくるのかな?と予想もしてみたり…。
いずれにしても前号付録の2wayスピーカーユニットでマルチアンプごっこをやってみるには楽しい、といった程度に考えておいたほうが良いかもしれません。

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