我が家8個目のフォノカートリッジとして、SUMIKOのMMカートリッジ「PEARL」をゲットしてみました。
SUMIKOという名前もちょっと変わっていますが、一応海外メーカーでして、奥様の名前から付けたんだとか。
一説には製造自体は日本でされているようで、SHELTERのModel 201が非常に良く似ていますし、このModel 201自体、70年代に一世を風靡したブランドのカートリッジをベースにしてるらしいとかなんとか…。
今回のPEARLは同社のMMカートリッジとしては上位のモデルで、JAZZに向いてるとか、いやクラシック向きだとか、評価が色々ですが概ね良質そうということで手にしてみることに。
以前から同社のOysterなどが気になっていた、というのもありますが、やっぱりこのクラスになるとだいぶ違いそうですし。
入手してまず苦労したのがヘッドシェルへの取り付けです。
16~18mmのネジが適合するそうで、結構手持ちのがあるつもりでしたが、最長で15mmだったため、付けようと思っていたヘッドシェルには届かず…。
長さ自体は15mmでもマージンはあるので、今度はオーディオテクニカので試してみるとこっちはねじ込みが浅く、ワッシャーをかませてもカートリッジの固定が緩くてダメ。
結局、マイクロのヘッドシェルで仮取り付けという形にしました。
先日検討して注文しておいたオーディオテクニカのシェルリード「AT6101」も届いていたので、リード線はこちらに。
カートリッジ側(色付きのほう)がちょっと緩めで、ラジオペンチでだいぶ締めて完成です。
音出ししてみてのファーストインプレッションは、Graceと比べるとやっぱりずいぶん現代的だなと。
低域もしっかり伸びていますし、高域もキツくはないものの、ほどほどの華やかさを伴うものです。
音の方向性としてはSHUREとortofonの中間のような感じでしょうか。
定常的なヒスノイズはGraceやSHURE同様、目立ちづらい傾向ですが、大きめのキズによるスクラッチノイズは大きめに出る印象です。
ジャンル的にはオールマイティーに鳴らせそうですが、個人的にはどちらかと言えばクラシック向きかなと感じます。
現代的な正確さを持ちつつ、高域がややソフトタッチでありつつ華やかさを持っているからそう感じるのかな。
最初はGraceに耳が慣れていてあの穏やかさが良いとも思いましたが、テーブルシートやスタビライザーで足元を固めたこともあり、Pearlのほうがやっぱり情報量は引き出せるかなという気もしています。
それでいて音楽的なバランスも悪くなく、聴き疲れもしないと結構良いところづくめですし。
そう言いつつも、今装着しているマイクロのヘッドシェルは少々古臭くもあり、本来付けたかったシェルに近いうちに交換しようと思ってるので、そこでさらに印象が変わる可能性にも期待していたりします。
近所のホームセンターでネジを調達しようかとも思いましたが、この機会なので山本音響工芸のを注文しておきました。
届いたらヘッドシェルのほうといっしょに紹介したいと思います。