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    TADから同社としては中級クラスのSACDプレーヤー「TAD-D1000」とD/Aコンバータの「TAD-DA1000」が秋に発売されるそうで。

    中級と言ってもどちらも100万円を超える高級モデルなんですけども、スペック追求型とは相反するような内容に仕上がっています。
    もちろん、今どきらしくUSB-DDC機能やDSD対応もしていて、PCMは32bit/384kHzまで、DSDは5.6MHzに対応していますが、なんと、全てのデータは内部で一度、24bit/88.2kHzのPCMに変換される仕様なんだとか。

    無条件にアップサンプリングされるというのはたまに見かけますけど、ほぼダウンサンプリングになるというのは聞いたことがないですね。
    理由は独自のクロックによるところが大きいようで、超高C/Nのマスタークロック「UPCG」というのを新たに開発して搭載してるんだとか。
    通常だと様々なサンプリング周波数に対応するために2系統のクロックを用意するんですけど、これにコストが掛かり過ぎたのか、1種類しか積んでないっぽいんですよね。
    結局はCDプレーヤーとしての使用がメインでしょ、という意味合いもおそらく含まれるのでしょうが、廉価なモデルでもないですし、もう少しなんとかならなかったのかなぁという気もします。

    また、DSDのほうもMacでは5.6MHzまで対応していますが、Windowsでは今のところ2.8MHzまでの対応なんだとか。
    どうせ内部では88.2kHzのPCMになってるんだから再生ソフト側で変換しちゃえば良いとは思いますが、なんとも大胆な仕様だと感じます。
    ある意味、カメラの画素数競争みたいなハイレゾへのアンチテーゼなのかもしれませんが、それならいっそシンプルにCD専用機にしたら良かったのに、とも思いますね。

    なお、DACチップにはPCM1794Aが使ってあって、贅沢な構成ではありますが、価格からするとシンプルな印象です。
    その分、電源部にはコストが掛かってるようですし、いたるところが我が道を行く仕様なモデルみたいです。

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    Filed under: Audio
    2013/08/29 8:00 pm | TAD TAD-D1000 はコメントを受け付けていません

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