TASCAMブランドのポータブルPCMレコーダー「DR-05」がバージョンアップして、名前もまさにそのままの「DR-05 VERSION2」として7月下旬に発売予定だそうで。
何より特筆すべきなのはVERSION2で追加された機能が初代DR-05に提供される新ファームウェア2.0で同様に使えるという点でしょう。
こういうMkIIとかって実はファームウェアだけの違いでも制限されたままになったりしがちですし、そもそもこういうジャンルの製品では機能向上ファームウェアすら出ないのが普通ですからね。
こういう点は長期的に見てユーザー側はもちろん、メーカーにとっても満足度を高める意味で良いでしょう。
また価格を持ち直させるという点では別製品にするのは有利でしょうし、次のファームウェア2.1(というのがあるかどうかはともかく)はVERSION2のみの提供だって良いわけですしね。
そんなVERSION2の新機能ですが、以下の機能が追加されたとのこと。
・再生音に入力信号をミックスして別ファイルとして録音することが可能なオーバーダビング機能が追加されました。
・音声の入力レベルを感知して自動で録音が開始できるオートレック機能が追加されました。
・オートレック機能使用時に自動でマークを付けられるようになりました。
・外部での動画編集時において便利な、オートトーン挿入機能が追加されました。
・録音時または再生時に使用可能なリバーブエフェクトが追加されました。
バンド録音みたいな部分を中心とした機能追加ですが、動画との同期に便利なオートトーン挿入も入っていますね。
根本的なハードウェアは変わらないので24bit/96kHzまでというのは変わらずですが、初代モデルの実売価格はずいぶん安いですし、私も何度か購入を検討したことがあります。
一つだけ残念なのはマイク入力のみで、ライン入力がないところなんですけどね。
これが出来ればレコードのハイレゾ録音用に選んだところなんですが…。
なお、価格は11,800円前後を予想とのことで、初代からするとちょっと高めかとおもいきや、調べてみるとすでに今年初頭に相場が上がっていたようです。
お店でだいぶ価格差があるようですが、ニューモデルも実際には1万円前後で販売しそうな気配ですから、あまり焦らずVERSION2を待っても良いのかもしれません。