TASCAMのヘッドホンアンプ「MH-40 mkII」ですが、なかなかお気に入りになったのでもう一台追加してみました。
今回のものも動作は万全で、ガリひとつありません。
メンテナンスもそこそこされているのかもしれませんが、頑丈にできているんでしょうね。
今回は内部もチェックしてみました。
前回の導入前にWebで調べていたのでだいたいの中身は分かっていましたけど。
Rコアのトランスが2つあったりしますがコンデンサも含めて、左右分離というよりは1Uのラックマウントのサイズに収めるために分散化してあるような設計でしょうか。
パワートランジスタは2SD1406と2SB1015が18個ありまして、各ヘッドホン端子ごとに4個ずつと、全体に共通で2個が割り当てられているみたいです。
ちなみにPc:25Wのオーディオ用中電力増幅トランジスタです。
前回はリビングに設置しましたが、今回は据え置きオーディオ機器向けに。
プリアンプもCDプレーヤーも全部ヘッドホン端子がないので、モニタ用途にもヘッドホンが使えたほうがありがたいかなと。
接続は少し迷いましたが、いろんなソースでチェックできるようにC-280LのREC OUT経由ということにしました。
相変わらずノイズはシビアに把握できるようで、少しボリュームを上げ気味にしてDP-77の電源をオンにすると結構ノイズが感じ取れます。
REC OUTをオフにすればノイズはほぼ皆無になるので、信号線から経由して混入しているということでしょう。
内部配線の取り回しとしては前面のフォーンジャックのほうが短いので、その影響もあるとは思いますけど、CDプレーヤーと言えどもやっぱりデジタル機器だなぁと感じた次第です。
その点ではFOSTEX HP-A8のほうがノイズは少ないので、近年の機材のほうがその辺りの配慮は行き届いているのかもしれません。
ヘッドホンアンプとしての音質は実売価格を考えれば素晴らしいもので、とりわけ駆動力の高さはやはり複合機では敵わない領域かと。
HP-A8のヘッドホン端子のほうがノイズや歪みだけで考えればクリアなのですが、そこは正確さと躍動感のどちらを取るかでしょう。
HD600とHIFIMAN HE400iでいうと、HIFIMANのほうがTASCAMとは相性が良い印象です。
そもそもHP-A8とHD600(HD650はなおのことらしいですが)の相性が良いというのも関係ありそうではありますが。
これでメイン機材のどの音源でもヘッドホンが気楽に楽しめるようになりました。
音質云々以前にまずはその環境が整ったというのが嬉しいですし、これで稀には仕事しながら音楽を…ということもできるかなぁと思っているところです。
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