TEACからReferenceシリーズのフォノイコライザーアンプ「PE-505」が8月下旬に発売だそうで。
CES2020で出展されていてそのときには3月末予定とされていたものですが、諸々の事情もあって延びていたのでしょう。
XLR対応のレコードプレーヤーも出してきたので、そっち待ちだった可能性もありますが。
今回のフォノイコライザーの最大の特徴はRIAA以外に、DECCA、COLUMBIAの各EQカーブに対応させてきたところでしょうか。
オリジナル盤等、かなりマニアックなレコードコレクターさんでなければ出番は少なそうな気もしますけど、国内モデルでEQカーブが選べる機種というのはかなり珍しい気がします。
それ以外にも様々なニーズを良く研究してある印象で、ある種てんこ盛り仕様になっています。
たとえばMCカートリッジは10、22、47、100、220、470、1kΩと負荷抵抗をチョイスできますし、MMは負荷抵抗こそ47kΩ固定ですが、負荷容量を0、100、220、330pFから選べるというのはこれまた最近の機種では少ないはずです。
さらにMCカートリッジでは負荷抵抗測定機能というのも搭載されていて、MEASUREボタンで自分の接続機材の実負荷抵抗がメーターに表示されるので、これを参考にして負荷抵抗を選ぶことまでできちゃいます。
もちろん計測した抵抗が設定すべき負荷抵抗とイコールとは言い切れないでしょうが、トーンアーム内配線やケーブルも含めて計測できるというのはなかなか面白いですね。
さらにDEMAGポジションでレコードを約30秒再生することで簡易的にMCカートリッジや昇圧トランスを消磁できる機能もあったり、6Hz以下のサブソニック成分を検出してメーターで知らせるサブソニックメーターだったりと、レコード再生を積極的に楽しめそうな機種に仕上がっていそうです。
また流行りのバランス入力にも対応していますが、こちらはMC専用となります。
RCA入力でも直後には差動伝送に変換されるようですし、そこはあまりこだわり過ぎなくても良いとは思いますけど、対応のトーンアーム/プレーヤーやケーブルをすでにお使いなら、あって困ることもないでしょう。
お値段は168,000円(税抜)ですから、やはりそれなりのお値段ではあります。
レコードを始めてみようかなという方にはちょっと敷居が高いかもしれませんが、今よりもっとレコードの良さを引き出してみたい!というニーズにはおそらく応えてくれそうなフォノイコライザ候補になりそうです。
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