サウンドアンカーのスピーカースタンドに付属していたブルードットをレコードプレーヤーの台の足元に敷いてみたらハウリングマージンがだいぶ改善したので、調子に乗ってthe j1 ProjectのマテリアルAダンピングパッド「A50R-J/4P」を導入してみました。
青い見た目が似ていますし、どちらもハイポリマー系の素材だと思いますが、ブルードットがジェルっぽいのに対して、こちらはパット見、ただのプラスチックに見えます。
半信半疑でプレーヤーの足元に敷いてみたら、これがビックリ!
ハウリングマージンが大幅に改善されました。
これまで12時過ぎくらいで出ていたものが、そこを過ぎてもハウリングはまだまだ出ず、むしろごく低い周波数の暗雑音のようなものが増幅されて聴こえてくる程度です。
箱にも以下の説明文が書かれているように「採用した素材より柔らかいスポンジ、ゴム、布、フェルト等と併せて使用すると効果が薄くなります。」というのは正しくて、これ単体ではなく、ピタフォームやアコリバのCP-4など、柔らかいものと組み合わせると効果が薄まってしまうようです。
また重さもある程度あったのほうが効果が高まるような印象で、このサイズだと推奨負荷質量は4点支持で10~80kgとなっています。
「極端に軽量のコンポーネントには十分な効果が得られない事があります。」という注意書きもありました。
脚のサイズにもよりますが、欲張らずにやや小さめのを選んだほうが費用対効果は高くなるでしょう。
こういう説明文は、できればプラスチックの箱じゃなくて、紙に書いておいてくれるとありがたいんですけどね。
音傾向としては、まず透明感が向上し、高域の歪みも減った印象です。
こういったハイポリマーの耐震材にありがちな「音が痩せる」感じや濁りがないのが良いですね。
それでいて、低域の音階や音像が明瞭になります。
また、トランジェントが非常に改善され、立ち上がりが非常にシャープになります。
ブルードットのほうは台の下なので付けておいてもあまり影響はなかったですが、念のために外しました。
オマケでブルードットを本来のサウンドアンカーのスピーカースタンドで再度使ってみましたが、結果的にはこれまで通りの鹿革のほうが良好でした。
ブルードットにするとスタンドに低域を中心とした振動が伝わりにくくなり、床に響かない気はしますが、ちょっとスピーカーが小さくなってしまったような鳴り方になってしまいます。
ジェルっぽい材質なので、スピーカーとスタンドがピッタリくっ付くから、多少の地震対策にはなりそうなのですが、音がこじんまりとしてしまっては厳しいところです。
方向的にはハイポリマー系の素材は回転系に使うのが望ましいような印象を受けました。
マテリアルC+Tのハイブリッドダンピングパッドはスピーカーでの使用も謳われていますので、試してみたい気はしますけどね。
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