Vienna Acousticsから同社のConcert Grandシリーズとしては最上位モデルとなるフロア型スピーカー「Beethoven Concert Grand Symphony Edition」が7/25に国内発売されるそうで。
まず第一印象で思ったのがシリーズないとはいえ、その最上位モデルが1台60万円(税別)というのは安いなと。
いや、完全にオーディオマニアの麻痺した感覚だというのは自覚していますけどね。
ただ、昨今の海外モデルは値上げも相次いでいますし、この価格帯ならかなり良い選択肢なのではないかなと思っています。
従来モデルはもっと安かった…という現実もありますけどね。
そんな長い名前のスピーカー(ここではニューモデルをBeethovenと略させてもらいます)の特徴は新採用のネオジウムマグネット搭載のシルクドームツイーターです。
これまでもScanSpeakとの共同開発を進めていたようですが、今回はLisztで採用したツィーターをベースにしてネオジウムマグネットを搭載したんだとか。
どうしても大型のフロア型スピーカーになると低域ユニットばかりが充実されがちですが、ツィーターを強化してくるというのは、なるほどBeethovenを名乗るだけのことはあるなと感じました。
さらに同社こだわりのシングルワイヤリング採用をベースにしたクロスオーバーネットワークにも力が入っています。
バイアンプ駆動やバイワイヤリング接続などのメリットは私も実際に自分の環境で体感しているのですが、パッシブネットワークを考えた場合に受け持つ帯域以外の部分は結局、クロスオーバーネットワーク内で熱に変えるしかないわけです。
そう考えるとそもそものネットワークの役割通り、低域と高域を分別する働き方(あくまで理想的には、ですが)をするシングルワイヤリングはパッシブ回路では理に適っているとも言えるかもしれません。
そしてウーファーについては一目見ただけで同社のユニットだと分かるクモの巣状のリブで補強された「X3P」のコーンが特徴的です。
ミッドユニットも同じくX3P採用ですが、こちらはリブは付いていません。
クロスオーバー周波数が100Hzだということを考えるとミッドユニットが要とも言えそうですけど、これは強度ばかりを求めず、ツィーターとつながるナチュラルなソフトドームっぽさを活かした音楽性に振った設計からでしょうか。
当面、スピーカーを変える予定はありませんけど、次に変えるならフロア型をと思っていますし、ここは選択肢の一つではあります。
Beethovenに手が届くかどうかは分かりませんが、気になるニューモデルの一つになりそうです。
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