VPIのレコードプレーヤー「Prime Scout」が8/1に国内発売されるそうで。
一時はクリーニングマシンだけになっていたのですが、またターンテーブルが入ってきたのは喜ばしいことです。
お値段は税抜398,000円ということで決して安くはないですけれども、ヨーロッパでの実売が36万円くらい、アメリカで24万円くらいということからすれば妥当な感じではないでしょうか。
Scoutは2001年から出ている同社の人気モデルで、その最新版ということになります。
最近はプラスチック系のプラッターが多いですが、VPIはアルミのプラッターで重さは4.76kgと重すぎず軽すぎず良い塩梅かなと。
モーターが筐体から分離しているのも個人的には良いと思いますが、セッティングはやや難しいところもあるでしょう。
筐体はこれまで通りのリジッド系で、うちにあるSIGNAL GUARD ISOLATION PLATFORMにVPIを載せてあるのを見かけたことがありますけど、たしかに相性が良いかもしれません。
サイズは設置寸法でW475mm×D343mmくらいとのことですから、W480xD408mmのSIGNAL GUARD ISOLATION PLATFORMにはギリギリ載りそうな感じです。
国内の製品サイトにも動画を貼ってあるほどの力の入れようですけど、その前にSSL対応にしたほうが良いのでは?と思ってみたりも…。
それはともかく、実際の出音が聞けないことには外観を見ても仕方ないので、YouTubeで聴いてみましたがリジッドらしいカッチリした、やや面白みは薄めな雰囲気ではありますけど、そこはさきほどのようなボードを上手く使えばなんとでもなるでしょう。
ちょっと聴いた印象では左右のセパレーションが良く、S/Nも高そうです。
付属のトーンアーム「JMW-9」もちょっと凝ったもので、AC-3000のようなワンポイントサポートのアームです。
それをオイルダンプなしで使う形なので、振動や反りに対する安定性がやや気になるところではあります。
ちなみにスタビライザーはねじ込み式になっており、反りはそちらで抑止しようということかと思われます。
またアーム部分は簡単に取り外せて、ストレートアームでもカートリッジ交換が楽にできる工夫は良いですね。
ケーブルはLEMOプラグで本体とつなぐ形で、トーンアームの可動部内を通らないので断線時の対処もやりやすいでしょう。
足回りにはDelrinを使ってあり、高さ調整も可能だそうですから水平も出しやすそうですし、現行のベルトドライブのレコードプレーヤーとしてはわりと良い候補なのではないかなと感じた次第です。
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