先日ゲットしたARCAMのDACには電源ケーブルが付属しないということで、出張先でWire Worldの電源ケーブル「STRATUS Power Cable Series 5-2」をゲットしてきました。
単純に安くなってたからゲットしただけなんですが、スルメみたいなケーブル形状が変わっています。
ケーブル自体はしなやかで使い勝手は悪くないですが、先日のZonotoneと同様、プラグ部分はちょっと大きめですね。
ただ、ワイヤーワールドのほうが3Pプラグはゆるめで、挿しやすかったです。
まずはARCAMのほうにワイヤーワールドを使い、マイクロメガのアンプはこれまで通りゾノトーンで鳴らしてみます。
ARCAMの特性と相まって低域の厚みがUD-H01とは段違いです。
余韻の美しさが特筆もので、とりわけ曲の終わり際、ほとんど無音だと思っていた部分の余韻の美しさ(特に低域)に気づく場面が多々ありました。
これだけでも導入した意義があるというもので、定位も良いですし、デジタルもので気になりがちなアタック音も聴感上はキツすぎず、それでいて非常に鋭い立ち上がりが音を底上げしてくれている気がします。
それならばアンプ側で使ってみてはどうかと、今度はワイヤーワールドをマイクロメガに、ゾノトーンをアーカムに替えてみます。
すると今度はフラットな印象になって、UD-H01をそのまま素直に成長させたような傾向になりました。
電源ケーブルでこれだけ違うというのがまずは驚きですね。
ただ、高低のバランスは整うものの、音自体としてみるとやや平面的で余韻が少なめの乾いた印象の退屈な音になりました。
アーカムの要素を除外するために、聴き慣れたUD-H01からの再生にしてみても、やはり音のスピード感が不足し、こじんまりする印象があります。
これまでのデジタル臭さは確かになくなり、アナログっぽい音にはなりましたが、ちょっと地味過ぎるかな。
というわけで結果的には最初の組み合わせ通り、ARCAMのほうでワイヤーワールドを使うことにしました。
このケーブル、ノイズ対策に力が入ったもののようですし、デジタル機器のようにノイズ源になりやすい製品に使うほうが効果が出やすいケーブルかもしれません。
また、電力消費の少ない機材のほうが適しているような気もするので、その点ではARCAMで使うのが良さそうです。