YAMAHAのMCカートリッジ「MC-11」を入手しました。
すでにヤマハのカートリッジは複数持っていてMC-11は廉価モデルですからちょっとどうしようか迷いましたが、古いものは出会い次第ですし。
ちなみに1982年発売で当時は12,500円でした。
無垢針を使ったMCカートリッジとしては当時としてもかなり廉価だったと思います。
楕円と記載されていますが8×20μmらしく、そこからするとMC-7と同じなので特殊楕円なのかもしれません。
V-Hマトリックス発電機構は水平と垂直発電の比率などで音傾向を変えられるので、おそらく元気な方向に振ったのかなと予想します。
ヘッドシェルはオーディオテクニカのマグネシウム製MG-10が付いていましたが、カートリッジ本体がそもそも5.3gと軽く、ヘッドシェルも10gでちょっと軽すぎるので交換したほうが良いかもと思いつつ、まずはそのまま使います。
ちなみにULS-2Xでは重くならないので、交換するならもっと重量級のものでしょう。
動作確認がてら聴いてみると、意外と上品で低域もしっかり厚みがあります。
エントリークラスとは思えない落ち着きがあり、MC-7より筐体の剛性が上がってる感じすらします。
思ったよりややゆったりめのサウンドなので、エントリークラスとして快活さを求めると多少不満が出るかも。
レンジはそこまで欲張っておらず、その分中高域のキツさが目立ちにくい傾向のようです。
針圧が1.8g(MC-7は1.5g)なことも若干音傾向に影響しているのでしょう。
いずれにしても普通にじゅうぶん良い音で鳴ってくれていて、正直これで特に過不足ないよなぁという気すらします。
同じ価格で出すのは当然無理としても、アナログレコード復権としてプレーヤーを出している大手メーカーさんで当時カートリッジを自製していたところはせめて1社くらいはカートリッジ生産もやってほしいところです。
「出したら買うのか?」と言われると痛いところですけどね。
(当サイトでは、Amazonアソシエイトをはじめとした第三者配信のアフィリエイトプログラムにより商品をご紹介致しております。)
Leave a Comment