出張中に立ち寄ったオーディオショップで山本音響工芸のレコードスタビライザー「RS-1」を見つけたのでゲットしてきました。
実はその前に別のお店でAcoustic SolidのSolid weight 2を見つけていたんですが、これは高さが58mmあるんですよね。
以前、サンシャインのを検討した時にアクリルカバーのクリアランスを測ったらたしか50mmが限界だったと記憶していたので、諦めたタイミングでした。
Solid weight 2は約580gですが、RS-1は高さも低く、重さも380gと控えめですからプレーヤーの負担は少なそうです。
これまで使っていたオーディオテクニカのAT618が約600gですが、たしかこれは内部が真鍮で外側はゴムで覆われています。
今回のRS-1は砲金製で、表面を銀メッキ仕上げしてあるとのことで、非磁性素材に拘って作られたものだとか。
裏を見ると、外周のみが高くなっていて、そこだけでレコード盤に接するようになっています。
外形はΦ84mm、高さH20mmとなってますから大抵のダストカバーは問題ないでしょうが、カートリッジによっては内周でカートリッジボディがぶつかりそうになる可能性もあるかも。
今のところ、Grace F-8Lでは問題なさそうです。
RS-1で早速聴き慣れたレコードを再生してみると、すっきり透明感が高く、明瞭度が高まる印象です。
やや繊細で線が細いところもありますが、よりオーディオ的な情報量を持っているように感じますから、ついついボリュームを上げたくなるような傾向ですね。
不思議なのは、内周になるとさらに効いてくる感覚があって、歪みやすい内周でも音が安定しているように感じるのは重量が控えめだから、というのもあるのかな?
AT618に替えて同じディスクを聴いてみると、表情が固く全体がごちゃっとした感じになるようです。
だいぶ長く使ってるのでこちらのほうが聴き慣れた音ではありますし、低域はそれなりに迫力や厚みがあるようにも思いますが、少々うるさく感じる部分もあります。
アナログ的、オーディオ的な表現なのはやっぱりRS-1のほうかな、という気がしますね。
もちろんカートリッジやターンテーブルとの相性もあるでしょう。
ただそんなに重くないからダイレクトドライブでも負担が少ないでしょうし、カートリッジへの衝突さえなければ扱いやすい、良いスタビライザーです。
当面、我が家ではこっちを愛用していくことになるでしょう。