ZonotoneのUSBケーブルが付いたHiViの今月号ですが、どういうわけかOlasonicさんから見本誌を送っていただきました。
もちろん、付録のUSBケーブルもちゃんと付いてますので、ご好意に感謝しつつ試させていただくことに。
なお、当たり前ですけど、Olasonicさんからのご好意ということで、Zonotoneさんとは一切関係ありません。
その前に電源ケーブルをモニターさせていただいていますが、いつも通り、できる限り公正なレビューにさせてもらいます。
まずはケーブルを取り出してみますと、やっぱり短いです。
本誌のほうでも取り上げてありますが、パソコンとUSB-DACをつなぐとすれば、すぐ横に置くか、積み重ねてあるか、のいずれかでないと届かないですね。
うちは先日のUSBポートの見直しで上下に積んだMac miniとUD-H01をつなぐ形にしてあるので、問題なく届きました。
ケーブルは通常のUSBケーブルより太めですが、見た目よりもしなやかなので、端子に合わせてかなり自在に取り回せます。
なお、Mac miniとUD-H01の間には3cm角のウッドブロックを挟んであります。
これまで使っていたケーブルはと言いますと、上の写真のとおり、Total Technologies製のUSBケーブルです。
以前は金メッキのしてある、ちょっとオーディオ用っぽいエレコムのUSBケーブルを使ってたんですが、ノイズの問題なのか、実際に聴いてみるとフェライトコアの付いた、このケーブルがいちばん良さそうだったので、これに替えたという経緯があります。
さて、実際に音を出してみますと、正直、先日の電源ケーブルよりは変化が少ないです。
ほんのちょっと聴いた程度では違いが全く分からなかったといったほうが良いかも。
CD音源のものだとギスギスした感じが少し減ったかな?と、なんとなく感じる程度です。
しかし、以前から聴きこんだ楽曲を色々と聴いていくと、音像が引き締まった印象なのに気づきます。
インシュレーターや電源ケーブル、USBケーブルとちょっとずつの変更後に聴いた音源もありますが、トータルでは結構な差になってるんですね。
具体的にどれが効果が大きいのか?と言われると、はっきり分離して捉えることはできませんが、前回の電源ケーブル同様、聴感上のSNが上がったような感覚を覚えます。
双方でノイズへの対策が強化されたことが効いているのかもしれませんし、Zonotoneの音の方向性とも言えるのでしょうね。
ハイレゾ音源ではその効果がさらに顕著で、ヴァイオリンの倍音が滑らかになり、ライブ録音の出だしのオーケストラが演奏に入る直前の「場の空気」がしっかり収められていたのに改めて気づいたりしました。
今までは無音?という感じだったんですが、実際には(音量としても周波数帯としても)非常に低い音が入ってたんですね。
ただやはり、ケーブルを交換してブラインドテストして聴き分けられるほどか?と言われると、正直自信がありません。
スピーカー、デジタル同軸、電源、RCAアナログなどのケーブルと比べれば差が出づらいとは感じます。
個人的な体感では以下の順番で効果が分かりやすいのかなぁという感じで、USBケーブルの音の変化はRCAアナログケーブルのそれに似ている気がします。
スピーカー > デジタル同軸 > 電源 > RCAアナログ > USB
ただ、これは電源ケーブルの時にも書きましたが、PC周りで使う場合に限ってはノイズ対策という一面もあると思います。
パソコン本体からはラジオ等の受信では致命的な問題になるくらいの高周波ノイズが出ていますし、その影響を抑えることは結構効果があるのではないかと。
USBケーブル自体はデジタルデータを伝送するものですが、接続されるUSB-DACには肝心のアナログ段もあるわけで、そこへの影響も多分にあるのではないかと想像する次第です。
ちなみに前回もチラッと書きましたが、HiViにはこれから隔月で4回、違ったメーカーのUSBケーブルが付いてくるんだそうです。
次回は11月号で、SUPRA製のケーブルとのこと。
音の変化を比べたい方はもちろんのこと、他の機器に使ってみたりするのも面白そうですね。