• 087月

    ZYXのスタイラス&カンチレバークリーナー「UC-1」が気になったので入手してみました。

    ちょうど香水の見本くらいの量で、お値段は安めの香水くらいのお値段となかなか手を出しづらい部分もありますが、カートリッジの針先といういちばん大事なところを扱うものですし、もうちょっとコストをかけてみても良いのかなという思いで奮発してみました。

    中身がまた家内制手工業のような感じでして、いろんなところに載ってる写真とはちょっと違い、ブラシが長くなった代わりに赤いカバーみたいなものが付いています。
    その関係でブラシの先がとても短く、これで繊細な針先を掃除するのはちょっと勇気が要りました。
    ただ、液自体はカンチレバーとスタイラスの接合に使われている接着剤を溶かさないよう、「水と微量の水溶性アルコールと静電気除去剤の特殊混合液」となってるそうで、界面活性剤も使ってないとのことです。
    拭いた後の乾燥も早く、液残りして針を痛めたり盤面に傷つけるようなことがない配慮がされています。
    またスタイラスだけでなく、1ヶ月に一度程度はカンチレバー(カートリッジの棒の部分)もクリーニングすると良いそうで、それを謳ってるクリーニング液はたぶん他にないような気がします。

    何はともあれやってみよう、ということで、そうは言いつつも最初は怖いからortofonのMC-20S(やや不調)から練習しました。
    使ってみるとブラシも微妙に曲がっていて(たぶん偶然…)、意外と拭きやすいです。
    むしろ液の入れ物が倒れそうなのが怖かったくらいです。

    DL-103やMC-20などもやって、これならもう大丈夫という段階でAccuphase AC-2をクリーニングしました。
    上がクリーニング前、下がクリーニング後ですが、針先そのものが汚れてましたね。
    よく見るとカンチレバーもちょっとだけキレイになってるのが分かっていただけるかな?
    元々、多少は拭くようにしていて、さらにサファイアなので汚れは付きづらいほうではあります。

    清掃後、何枚か聴いてみますと最初は心なしかスッキリ高域が伸びた気がしたけど気のせいかな?と思っていましたが、だんだん確信に変わっていきました。
    Grace PE-16を導入したことや季節的に静電気が起こりづらくなったのも無関係ではないと思いますけど、歪みが減ったのではないかなと感じられます。
    正直お値段も安いとは言えないですし、入手性もイマイチなので手放しでオススメというわけにはいきませんが、大事なカートリッジの針先が取れた…なんてことにならない安心感はありそうですし、日々のサウンドにも違いがあるとすればお安い買い物になるのかな?
    ブラシの出来はいまひとつなので、場合によれば別のスタイラスクリーナーと中身を入れ替えるのが良いのかもしれません。

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    Filed under: Audio
    2017/07/08 12:00 pm | ZYX UC-1 はコメントを受け付けていません

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