2002年にノーベル物理学賞を受賞された小柴昌俊さんの講演録
「心に夢のタマゴを持とう」という本を、図書館で借りてきました。
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心に夢のタマゴを持とう 講談社文庫 小柴 昌俊 おすすめ平均 |
小柴さんの母校である高校、小学校、大学での講演を本にまとめたものなんですが、
とっても分かりやすく、小柴さんのお人柄も伝わってくる良い本でした。
内容的には少なからず難しい部分もあるはずなのですが、
やっぱりその道を極められた方の言葉は、的を射た喩えがしっかりしていて、
とても理解しやすく噛み砕かれていて、技術解説の文章の書き方の観点でも、
とても参考になりました。
漢字には全てふりがなが振られてますから、お子さんにもオススメしたいですね。
特にタイトルにもある「心に夢のタマゴを持とう」という言葉が、
心に強く残ります。
情報過多の時代、漠然と人生を歩んでいくと迷いがちですけれど、
「夢のタマゴ」をいくつか心に持っておけば、情報のつまみ食いでお腹が
いっぱいになり過ぎずにすみますものね。
まぁ、詳しくはぜひ本を読んでいただくということで。(笑)
ちなみに、小柴さんは、ノーベル賞受賞後、「平成基礎科学財団」を
設立されています。
最近は「財団」には厳しいご時世なのですが、こうした科学の裾野を広げる
努力もしっかりされているのは、さすがだなぁと感嘆しました。