さだまさしさんの小説「眉山」を読み終えたので、感想を簡単に。
眉山 さだ まさし 幻冬舎 2004-12 by G-Tools |
眉山という山が見える徳島が舞台の、この小説、ガンで入院している母と
私生児として産れた娘の物語です。
最初、なんだかわからない「合同慰霊祭」から始まるので、「ん?」という
感じがあったんですが、看護師から「母が錯乱している」というクレームが
あるあたりから、話に引き込まれていきました。
母が膵臓ガンで入院していることや、ちゃきちゃきとした性格だったりで、
私の母が入院していた時のことを思い出して、感情移入したところも…。
「精霊流し」や「解夏」と比べると、やや古風で地味な感じがする
ストーリーですけど、人生や命について考えさせる点では共通する
部分があると感じました。