• 255月

    qdcのイヤホン「10SE」に付属のケーブル(のみ)を入手しました。

    qdc 10SEといえば10基のBAドライバ搭載のハイエンドモデルですが、今回のケーブルはそれに付属していた純銅と純銀2種類を8導体使ったものです。
    qdcコネクタのケーブルはあまりバリエーションがなく良質なものが少なめなので、それならいっそ純正のほうが良いかなと。
    その代わり3.5mmアンバランスということにはなりますが、いざとなればプラグ交換することもできますし。

    純正というのもあって取り回し重視な印象で、かなり柔らかい感じの被膜です。
    qdc 3SH SEに付けてみましたが、純正に近い方向性のままアップグレードした感じになってくれました。
    変にケーブルで「音を良くしよう!」と気張りすぎず、聴きやすいサウンドになってまとまりもあるのが良いですね。
    低域は思ったより出ていてベースラインは硬くなり過ぎずしっかり実体感が出ています。
    それでいて、ごく自然で気張ったところがないので、ついついそのまま聴き入ってしまうことも多く、そういう意味でも良いバランスということなのだと思います。

    DAPもいろいろ試してみましたが、意外とこのケーブルだとPLENUE Sのほうが相性が良い感じもありました。
    FIIO M15だと少しボヤけた感じがすることがあって、そこはやはりバランス駆動に重きが置かれている部分があるからかも。
    また、音源にも忠実で誇張がないので意外と高音質な音源向き(録音時期の新旧ではなく、良好でクセのない録音という意味で)な印象はありました。

    ここで一旦、4.4mmのLuminox Audioに戻してみると、なんとなく音が散らばった印象です。
    帯域は広い気がするのですが、なんとなく芯がなくて軽く浮き足立った感触とでも言えば良いのでしょうか。
    すぐに10SEのケーブルに戻すと、やはり若干の甘さはあるものの、とにかくクセが少なく落ち着いたサウンドが戻ってきました。

    ここまではイヤーピースをPetal Tipsにしていたので、SednaEarfit ORIGIN Standardに変更してみました。
    SpinFit OMNIやW1でもわりと似た傾向でしたが、Petalからに変えることで少し高帯域寄りにシフトできます。
    空間も程良く広がってアンバランスの欠点も補う方向になってくれます。
    装着が少し前寄りにズレると音場は少し後方に移動するのはノズルの長さでしょうから、そのあたりはPetalの安定感も捨てがたいところではあります。

    ただ3SH SEの本来の音傾向に素直なのはSednaEarfit ORIGIN Standardのほうで、そこに少し低域の厚みを足した感じになります。
    穏やかさ最優先ならPetalですが、10SE用ケーブルと合わせるのであれば総合的にはSednaEarfit ORIGIN Standardが適任と判断しました。
    紗羅からPetalだとピアノの音色が不自然だとの指摘があったことも大きいですけどね。
    やはりこのあたりの変化も音導管の長さも関係するのでしょう。

    ちなみにLuminox Audioの4.4mmはNEPTUNEに割り当てておきました。
    こっちはイヤーピースがSpinFit OMNIですし、浮き足だった感じは出にくいようです。
    少しだけ中高域にピークっぽさは出る感じはありますが、元々が同銘柄の2.5mmだったのでそれより揺らぎが少ないだけ優位でしょう。

    後半はちょっとケーブルから話が逸れましたが、純正の素直さはやはり魅力だなという印象も受けました。
    さらにイヤホンも上位モデルはスゴいんだろうなという思いも出てきましたし、すっかりqdc贔屓になってしまいそうな予感です。

    Filed under: Audio
    2024/05/25 12:00 pm | qdc 10SEケーブル はコメントを受け付けていません
  • 225月

    イヤホンケーブルの4.4mm化を進めるにあたって、武蔵野レーベルの3.5mm変換アダプタ「CP-3544P2/CB」を追加してみました。

    ただコレ、普通の3.5mmではなくSONYの一部機種向けの3.5mm4極のGND分離なんですよね。
    ですのでいわゆる3.5mmアンバランス変換には使えません。
    うちにはPLENUE Sという3.5mm4極のバランス接続を持ったDAPがあるので、それで使おうという魂胆です。
    ピンアサインは幸い、先からL+,R+,L-,R-なので問題なく使用できました。

    ちなみに4.4mmってL+,L-,R+,R-(,GND)っていう順序なんですね。
    勘違いしていてテスターで確認する時にアレ?ってなりました。

    音質的にはさすがに一世風靡したPLENUE Sももうちょっと時代遅れかなという感じはしました。
    DAC部分はまだそこそこですけど、やっぱりアンプが弱いかなぁ。
    そのわりにバッテリーの減りは早いですし。

    変換ケーブルでの劣化は直接比べられるわけではないですが、クセは少ない感じがします。
    2.5mmとか他への変換はGeekriaあたりの安物ばっかりなのでそれよりは若干良いかなぁというところです。
    いろんな種類を揃えたい気もしますが、そこまでコストかけるなら3in1とかTermXのケーブルにするほうが賢明かなぁという気もしてきたところです。

    Filed under: Audio
    2024/05/22 12:00 pm | musashino LABEL CP-3544P2/CB はコメントを受け付けていません
  • 205月

    SpinFitのイヤーピース「OMNI」を入手してみました。

    リサイクルに主眼を置いた紙パッケージが印象的ですが、個数が1ペアだけというのはちょっと寂しいかな。
    シリコン素材中心になって流行系のイヤーピースに進化してますが、SpinFitらしい柔軟さも健在です。

    まずはqdc 3SH SEに付けてみると密着感が上がった感じがして、よりIEMっぽさが高まる傾向です。
    フュージョンが心地良く感じる変化ですが、若干音が重い感じがあります。
    それが良い方向にもなるし、少しモッサリしたようにも感じる場合もあって、同じSpinFitでもW1のほうはもっと開放感があって相性が良さそうな印象もあります。
    ただOMNIの装着の安定感も捨てがたいですし、ボーカルの距離感もW1よりは少し近くてちょうどいいです。
    全体としてはやや中域寄りになる傾向で、SpinFitの柔軟さを出すためもあってか、かさが少し薄手なのが音としては難点のような気もしました。

    音傾向から推測して、次はqdc NEPTUNEに装着してみます。
    こちらはそれまでSednaEarfit Lightだったので、低域は量的には若干減った気もしますが質感や深みは改善した印象です。
    やはり装着感は良いですし、こちらだと濁りがなく澄んだ印象のほうが強くなり、特にビブラフォンの音色がとても自然だと感じました。
    SpinFit W1とも比較してみましたが、W1のほうがちょっと艶やかでゴージャスさが出ます。
    OMNIのほうはもう少しオーソドックスでクセは少なめです。
    音だけで判断すると僅差でW1のほうが優位でしたが、W1のノズルは少し太いのか、イヤホンを外す時に抜けて耳に残ることがあるのでちょっと常用は厳しそうです。
    結果、OMNIの装着感と密着感からくる没入感でOMNIはNEPTUNEで使うことにしました。
    ちなみにNEPUTUNEでの次点はUnique Melody Petal Ear Tipsでした。

    それにしてもイヤーピースでの変化は想像以上に大きくて、ときにはケーブルやDAP以上と感じるケースもあります。
    もちろん上流の精度があってこそではありますが、最近のイヤーピースは装着感も向上していますし、ちょっと試してみるのも良いかと思います。
    原価を考えたりするともうちょっと安くならないのかなと思ったりもするでしょうけれど、イヤホンを買い足すよりは圧倒的に安いですしね。

    Filed under: Audio
    2024/05/20 12:00 pm | SpinFit OMNI はコメントを受け付けていません
  • 195月

    EFFECT AUDIOのMMCXケーブル「AresII+/4wire 4.4mm」を入手してみました。

    ORB同様、4.4mm移行でまだ試したことがないメーカーに手を出すシリーズです。
    このケーブル、UPOCC Litz Copper 7Nを使った4芯で、同じブランドのAresIIよりかなり太めのケーブルになっています。
    それだけにやや硬めで取り回しが不安でしたが、クセこそどうしてもつきやすいものの、被膜は若干柔軟なので取り回し自体はそう悪くない感じです。

    またいつものようにMaverick Tiでまず動作確認しましたが、空間はかなり広めです。
    ここまでケーブルで変わるんだなというくらい太めのサウンドですが、音自体の硬さはそこまでではなくむしろウォームな感じを受けます。
    据え置きアンプで聴いてるようなどっしりした安定感が出て、特にベースで余裕がある感じがあります。
    帯域的に強いというより実体感が増す感覚があるので、全体としてはかなり好印象です。

    ボーカルはやや艶やリバーブが強めになる感じですが、曇ったところはなく空間表現に長けています。
    音源の歪みにもさほど神経質になり過ぎず、豊かに聴かせてくれる感じです。
    良く聞き入れば細部もしっかり出ていて、あっさり系というよりは明らかに濃厚系と言えるでしょう。
    Maverick Tiは意外と薄味なので相性は良さそうに感じます。

    ここで一旦、ORBに戻してみると取り回しはやっぱりORBのほうが良いですね。
    ケーブルでイヤホンが引っ張られるようなことがないので装着が安定しやすいです。
    ただ音はちょっとうわずった感じがして軽く、低域がこんなに薄かったのかというくらい違います。
    高域のほうはPC-TripleCらしくしっかり伸びるんですけど、ここはすぐにEFFECT AUDIOに戻してしまいました。

    傾向としては以前使ったことがある中だとALO audio Copper 22 Earphone Cableに似ているかな。
    そういう意味では銅線の音なんでしょう。
    あれは被膜が硬いので取り回しは最悪でしたけど…。
    ちょっと高域寄りになりがちなMaverick Tiとは相性が良かったみたいで、これはもうここでほぼ確定でしょう。
    他のEFFECT AUDIOのケーブルもちょっと気になったりしていますが、まあそこは追々と。

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    Filed under: Audio
    2024/05/19 12:00 pm | EFFECT AUDIO AresII+/4wire 4.4mm はコメントを受け付けていません
  • 185月

    ORBのMMCXケーブル「Clear force Nova 2nd generation」を入手しました。

    2.5mmから4.4mmへのリプレースを徐々に進めている一環で試したことがないメーカーのも入れてみようかなと。
    並行2線というのが国産っぽいですし、導体もPC-TripleCとのこと。
    たしかにその印象通りで、まずはMaverick Tiで試してみましたがセパレーションが良くて鮮度が高い印象です。

    被膜の関係なのか若干ゴムっぽい質感が付加される傾向があるように思われますが、全体としては素直な感じがします。
    音源のコンプや歪みも分かりやすく、そういう点では少しモニター寄りです。
    ギターの音に厚みが出るようですが、低域が分厚くなるとかそういったことはなく全体に解像度高めの傾向です。

    DORADOでも試しましたがイヤホン自体のクセがかえって目立つ感じになってしまいましたし、耳掛けがないので装着が安定しませんでした。
    もう少し素直なモニター系のイヤホンと相性が良いかもしれませんが、あいにくうちだとMMCXでその系統のイヤホンが少なめかも。
    SHUREあたりで試してみると良さそうと思いますし、finalとかいろいろ試して使う箇所を決めていこうと思っているところです。

    Filed under: Audio
    2024/05/18 12:00 pm | ORB Clear force Nova 2nd generation はコメントを受け付けていません
  • 145月

    SONY XL44Lを入手したタイミングでちょうど良さげな重さのヘッドシェルが手元に見当たらなかったのでビクターのを2つ追加しておきました。

    実際に装着したのはPH-8で、カーボンファイバーモールド+アルミの10gで今のアームやXL44Lにはまあちょうどよいくらいでしょう。
    オーバーハングが調整しやすいのも便利です。
    付属のネジは頭がちょっと大きめで短かったし、XL44Lは磁力がとても強いのでもうちょっと長めの別の非磁性度合いが高めのものに替えておきました。

    あと付属のリード線もだいぶ年季が入っていましたので、こちらは純銀リード線に交換。
    そんなにこだわって選んだわけではなく適当ですが、取り回しはとても良いですし、交換後は低域がしっかり出るようになった気がします。
    銀っぽく高域はやや派手さはありますけど、それより厚みが増した印象のほうが強めに感じます。
    まあ線が新しくなっただけじゃなく、接点掃除もしたのでそっちも効いているはずですけど。

    もうひとつPH-4も呼びに入手しておきました。
    こちらのほうが少し重くて12gほどで、この頃のビクターで有名なアルミインパクトプレス加工です。

    評判としてはおそらくこちらのほうが高いんじゃないかな。
    ただXL44Lは針カバーがなく、取り付けが怖々になりがちですしわざわざ交換して試すところまではやっていません。
    以前使ったことがあるPioneerのシェルもカーボンファイバーモールドで、アレが思った以上に良かったので今回はクセが乗りにくそうなほうを選んだ感じです。
    ZYX RS30も適当なヘッドシェルに付けてあったはずなので、PH-4はそっちに使ってみるのも良いかなと思っています。

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    Filed under: Audio
    2024/05/14 12:00 pm | Victorのヘッドシェルと純銀リード線 はコメントを受け付けていません