• 2512月

    Finalのイヤホン「A4000」を入手しました。

    ワイヤレスの「ZE8000」を入手したばかりということでfinalに傾倒しているっぽいですが、なんとなくなので偶然でしょう。
    気楽に使ってきたOriolus Finschiが傷んできたのでその後継みたいな感じでチョイスしました。

    大まかな感想としてはニュートラルな雰囲気でE4000に近いですが、それよりもっと癖が少なく音も前に出てくる感じがします。
    finalは全般的にアコースティックフィルタによる矯正が多めなんですけど、A4000はあまり強くないような印象です。
    また、プラスチックで鳴きにくそうなハウジングの採用で響きが減ったのが功を奏しているのかもしれません。

    カナルっぽい、音が近すぎる感覚もだいぶ少なめなのはZE8000に通じるものがあり、最近のfinalの仕上げ方なのでしょう。
    サウンドステージもほどよく広がりつつ、ボーカルは散らばらず、滑らかさも特徴的です。
    同社としてはそこそこエントリークラスのモデルではありますが、かなりハイエンドっぽいサウンドがしてヘッドホンっぽい余裕感があります。

    2pinのケーブルもだいぶ手元に揃ってきているので、ACOUSTUNE ARC22で2.5mmにリケーブルしておきました。
    評判では純正ケーブルがやや弱点とのことで、たしかにリケーブルするとだいぶ上品な感じになりましたし、DAPの違いもハッキリ出てくるようになった気がします。
    Opus #3だとやや線が細めで、ハイゲインにしても多少低域は出るものの、全体的な印象までは変わらず、軽いというよりは爽快さに振ったような印象になります。
    決して歪みっぽくなったりキツくなり過ぎたりはせず、破綻させない鳴らし方なのはDAPもそうですし、A4000もその傾向があるのでしょう。

    いつものように良い喩えかどうかは微妙ですが、ちょっと鳴らしきれてない空芯コイルのMCカートリッジみたいな感覚があります。
    その点ではiBasso DX160のほうが相性良いので、こっちで使う頻度が多くなっています。
    イヤーピース変更もためしてみましたが、音としてはSpinFit W1が良いものの、温まると緩くなって耳に残ることが多く、結局は純正に戻しました。

    全体として現代的な鳴り方で進化が感じられるものですが、反面ちょっと線が細く感じられて優等生すぎるようにも思われます。
    イヤホンをたくさん所有しているような方だとどうしても「個性」を重視しがちなのでオススメしづらいですけど、ワイヤレスが主流の中でワイヤードも欲しいなというユーザーさんには、いわゆるコスパの高い製品として推奨できるかなと感じました。

    Filed under: Audio
    2023/12/25 3:00 pm | Final A4000 はコメントを受け付けていません
  • 1712月

    SONYのブルーレイプレーヤー「BDP-S5100」を入手しました。

    ニーズはオーディオマニアだとだいたい推測できるかと思いますが、SACDを読めるからです。
    これまでBDP-160を愛用してきましたけど、予備機がないと不安ですからね。
    最近はデジタル系のディスクを回す頻度が極端に下がっていて、将来的にはDP-77を処分しても良いかなと思っているので、その準備段階という意図も多少あります。

    今回入手したのは中古でリモコンがなかったのですが、そこはSONY製のリモコンで対応できました。
    ファームウェアも最新の257に更新しましたけど、それでも無事に例の方法で読めました。
    注意点としては、電源オンで開いたトレイにSACDを載せたら「閉じる」ボタンで収納するのではなく、電源をオフにするというところだけです。
    ちなみにセットアップのシステム設定で「クイックスタートモード」をオンにしておいたり、DSD出力モードをオフにしておいたりする必要があり、一度はディスプレイに接続する必要があるでしょう。

    純粋に普通のBlu-rayプレーヤーとしてみても、うちの劇遅のBDP-LX80と比べたら格段に俊足でサクッとBlu-rayソフトを観たい時はこっちが良いくらいかも。
    結局、現状はアナログ出力ではなくHDMIでテレビに繋いであるわけですし。

    あとは本格的に光学メディア再生環境をどうするか、かな。
    買い替えに値するSACDプレーヤーがあればそれがベストなんですけど、お値段は別にしても魅力的で耐久性もそこそこありそうなものが見つからず放置状態です。

    Filed under: Audio
    2023/12/17 2:00 pm | SONY BDP-S5100 はコメントを受け付けていません
  • 0312月

    finalのワイヤレスイヤホン「ZE8000」を入手しました。

    ZE8000 MK2が出たばかりなのに今更なんですけど、大雑把にいうとイヤーピースが異なる程度だから旧モデルでも良いかなと。
    ゼンハイザーも入手したところなのでちょっとTWS過多な感は否めませんが。

    割り箸のような独特な形状は装着感を多少心配していましたが、私には合っているようでとてもつけ心地は良いです。
    カナルの圧迫感がない感じですし、適度に本体が軽いのも良いのでしょう。
    動画視聴時に使うことが多いのですが、イヤホンをしているのを忘れるようなところがあります。
    それは装着感のみならず、音が頭の中にとどまらない絶妙というか、ちょっと独特な音の展開の仕方も関係しているのでしょう。
    ある意味、散漫ともいえるが、前の音が残らないような感覚があります。

    そうは言ってもやはりちょっと独特な音であることは間違いなく、純粋に「高級TWS」として捉えると気になるところも多いかもしれません。
    ここからは推測ですが、中高域の左右位相を少し弄ってあるのかな?という気がしました。
    とりわけ8K SOUNDをオンにした場合にその傾向は強くなり、空気録音を聴くとかなり特異な空間再現がされてしまいます。
    通常の音源でも空間オーディオや前方定位とまではいかないですが、多少そういった空間再現のような処理がされていると予想され、それがまさに空気録音と同じような作用をしてダブルでエフェクトが掛かったみたいなことになるのかも。

    中低域の音階は明瞭ですし、ドラマや映画で雑踏や風の音などの背景音が際立って聞き取りやすいのは特筆ポイントです。
    正直、音楽より動画のほうが良さを感じていて、場の臨場感がしっかり感じ取れて内容に入り込めるような気がします。

    そう言いつつ、ジャンルを問わず聴けるように多少イコライザは弄ってあります。
    ちょっとパライコっぽいことができるので、調整はこだわれば結構いろいろできる感じではあります。

    バッテリーの保ちはかなり短く(カタログスペックで本体5時間、ケース込みで15時間)、8K SOUNDオンだとさらに…ということですが、本体はそこまで困るほどではない印象です。
    ただケースのほうは大きいわりに空間が多い気がして、もうちょっと大容量のバッテリーでも良いのかなという気もします。
    そのわりにイヤーピースの長さに余裕はなく、純正以外は厳しい(元々特殊形状なので純正を使う前提ではありますが)感じですし、電気接点がちゃんと接触しないことも稀にあるのが難点かな。

    ノイズキャンセリングもほどほどの効きで良くも悪くもないですけど、できればMK2のようにオフにできたら嬉しいかな。
    イヤーピースの都合で遮音性能がイマイチなのもあるらしいですが、それならMK2のイヤーピースを単売してくれると良いでしょうし。
    そもそもMK2が出たあともちゃんとファームウェア更新が出続けるのか?という不安点もありますので、音傾向がだいぶ違うようではあるものの、普通は素直にMK2を買ったほうが良いのかもしれません。

    Filed under: Audio
    2023/12/03 1:30 pm | final ZE8000 はコメントを受け付けていません
  • 2611月

    ゼンハイザーのワイヤレスイヤホン「MOMENTUM True Wireless 3」を追加しました。

    初代のMOMENTUM True Wirelessから買い替え(前のも持ってるけど)という感じです。
    保証期間の切れた製品の修理を受け付けなくなる、なんて噂も流れていますが、TWSはほぼ消耗品みたいなものではありますね。
    ワイヤードなイヤホンやヘッドホンは偽物も横行していてそれも理由のひとつになっているのでしょう。
    ブランドとしてはあまり良い印象ではないですけど。

    多少ケースが小さくなっていますが、基本的なスタイルはそう大きくは変わっていません。
    音色も近い感じですけど、イヤーフィンで装着感が調整できるなど細かく進化しています。

    2から付いたノイズキャンセリングはAirPod Proほどではないものの、3ではだいぶ強力になっています。
    ただオフにしたほうが空間表現や中高域の抜けは良くなるので、必須と言えるかどうかは使用環境にもよるでしょう。

    音質としてはごく自然な感じに仕上がっていて、高級TWSという押し付けがましさはありません。
    低域の遅さは以前から指摘されていますけど、そこもあまり変わってなくて量感も多めなのはMOMENTUMの味付けと考えるほうが良いでしょう。
    他のゼンハイザーのイヤホンにある、自然で音が埋もれない感じは継承されているように思いますし、要はやっぱりゼンハイザーの音ということなのでしょう。

    あと、純正イヤーピースは中にスポンジが入っていて、これがなかなかモコモコした感じの音色で評判がよろしくありません。
    ひとまずfinalに交換してみましたが少しスッキリするものの、装着感は純正が意外に良くて一旦元に戻しました。
    作業しながらずっと聴いていられるという点では純正が意外と好感触な部分もあるかと思います。
    と言いつつ現状はACOUSTUNEのイヤーピースAEX07にしていて、これならケースにも収納できて、爽快感と広がりのある音色に少し振ることができて個人的には満足しています。

    Filed under: Audio
    2023/11/26 12:00 pm | SENNHEISER MOMENTUM True Wireless 3 はコメントを受け付けていません
  • 1711月

    フォステクスのヘッドホンスタンド「ST300」を追加してみました。

    ヘッドホンスタンドは山越木工房さんのものやAmazonにあった安いやつなど4つくらい持っていますが、もうちょっと高さがあるものがあっても良いかなと。
    ST300は同社のヘッドホンのTH500RP、TH600に合わせてあって高さが30cmと結構あります。

    スピーカーを出している同社らしくちゃんと木製なのも良いですね。
    木目を生かした感じではなく黒く塗装されてますし、おそらくスピーカーと同じようにMDFだろうなと予想されますが。

    ひとまず試しにFOSTEXのT40RPをぶら下げてみましたが、これにはもったいない大きすぎるくらいです。
    重量もしっかりあって安定しているので、ヘッドホンを取る時に不用意に倒れたりすることもないのは安心感があります。
    ハンガーみたいな感じでぶら下げるのも一時期は試してましたが、意外と数をぶら下げるには面積も必要ですし、よく使うものだけスタンドで良いかな。
    そもそも大量にヘッドホンがあっても耳は1ペアしかないのでもう少し数を絞るべきなんでしょうけどね。

    ひとつ問題としてはST300を売っているお店が非常に限られることでしょうか。
    現状だとアスクルで直送品として購入可能となっていますが、これもちゃんと届くのかな?
    もしかするとモデルチェンジor廃番になるのかもしれません。

    Filed under: Audio
    2023/11/17 3:00 pm | FOSTEX ST300 はコメントを受け付けていません
  • 2210月

    Astell&Kernのスティック型USB-DAC「AK HC2」を入手してみました。

    私は正直全然存じ上げないのですが安くなっていたのでAyaka Ohashi Editionなるものです。
    プレミアム特典の楽曲ダウンロードが6月で配布終了してしまったので値下げせざるを得なかったのかな?

    CS43198のデュアルDAC構成で出力は4.4mm5極のみという、なかなか割り切った内容です。
    Astell&Kernというと2.5mmの印象が強かったのですが最近はそうでもないのかな?
    2.5mmからは変換アダプタで問題なく音が出せました。
    プラス側だけ接続してマイナスはGNDにすれば3.5mm3極への変換もできそうな気もしますけど、そんな危うい使い方はせずともすでに2つほどスティック型DACは持っているので試していません。

    USB側もUSB-Cの直生えというのがやや難点ですけど、iPhoneがUSB-Cになったタイミングだとむしろ好まれる仕様かも。
    USB Type-C to Lightning変換アダプタも付属していて、接触不良等が良く取り沙汰されているようですがうちでは問題なく動作しました。
    ちなみに別メーカーのUSB Type-C to Lightning変換アダプタも試してみましたが、残念ながらアダプタのほうが不良で動作せずでした。
    USB-Cからの変換は本来の規格だとイレギュラーになるはずなので仕方ないところかもしれません。

    まずはiPhoneで動作確認していきますが、一部で見受けられた爆音ということは手持ちのイヤホン群では特にありませんでした。
    HC2側にはひとつもボタン類はありませんので、ボリューム調整はiPhone側の物理ボリュームを使う形になります。
    前述の変換アダプタはやや刺さりが浅くて不安感はありますし、コネクタが若干大きいのでケースによっては干渉するかもしれません。

    低域がやや強めでドライな雰囲気ですが、ちょっと昔のDAPでいうとKANNのような力強さがあります。
    イヤホンで使うにしてもMaverickくらいだと本領発揮する印象で、空間的な広がりが良く再現されていて音離れが良くなります。
    ちょっとしたDAPは負かすくらいの音質ではあると思うので、iPhone(特に15以降のUSB-Cモデル)を音源にすることが多い人にはオススメしても良いのでしょう。

    逆にWindowsのほうはボリュームが大きすぎる問題に直面していて、実用しづらいレベルです。
    ボリューム表記でいって「2」くらいですら通常聴く感じの音量という感じになってしまいます。
    ミキサーを駆使してアプリごとに絞ったりすればもうちょっとなんとかなりますが、むしろ爆音の危険性は高まるだけですし…。
    またWindows 11でDSDをDoPで使うと音切れすることもありました。
    PCM変換やdCS方式だと問題なさそうですが、音量の件もあるしちょっと実用は厳しかったのは想定外でした。

    他の手持ちのスティック型と比べてみると、Lotoo PAW S1は耳触りが柔らかく、それでいて細部はしっかり出ています。
    デバイスボリュームがしっかり使えるのが違いにつながっているのかもしれません。
    ちなみにAndroidにはウィジェットみたいな形でHC2のデバイス側ボリュームを調整できるものが用意されていて、それを使えばLotooと肩を並べるか、それ以上の音質を発揮してくれます。
    いずれにしてもAK HC2の駆動力は大したものであるのは間違いありません。
    LottoのAK4377とは音傾向も違うので使い分けも楽しい感じです。

    Shanling UA2もスペック上の駆動力は強いはずですが、やや雑味があるかなという感じです。
    これもAndroidしかアプリがなかったりするので、それを考えると3つの中ではいちばん出番が減りそうです。
    こっちはES9038Q2Mですし、まあそれぞれ使い分けていこうとは思っていますが。

    すでに価格は元に戻っていると思いますが、発売当初に比べればだいぶ値下がりしているはずですし、別に電源を用意しなくて良いスティック型DACの利便性はたしかに魅力です。
    ワイヤレス全盛期ではありますけど、ちょっとしたワイヤレスイヤホンも結構なお値段になってきましたし、ちょっとこだわりのある方はこのHC2に限らず持っておいても便利かなと思う次第です。

    Filed under: Audio
    2023/10/22 4:00 pm | AK HC2 はコメントを受け付けていません