• 2912月

    アナログリラックスから発売されているリード線「吟醸リード」のスタンダードモデルを2種類購入してみました。

    スタンダードとアドバンスが音楽ジャンルに分かれてそれぞれ5種類ずつ、全部で10種類もラインナップされています。
    個人的にはリード線はカートリッジや聴く音楽の種類でクセ付けするものではなく、カートリッジの微小な発電をロスなく伝えるのが重要と考えているのですが、なんだか処分品っぽいのを見つけたのでお試しにという感じです。

    ポップススタンダードはPC-TripleCの0.6mm単線を無鉛銅入り銀ハンダSR-4NCuでチップに取り付けてあるとのこと。
    これをYAMAHA MC-11に装着してみましたが、0.6mm単線は正直かなり固くて取り回しは悪いです。
    47研みたいにこの太さのものをスピーカーケーブルに使ったりするくらいですから、それをカートリッジとシェルの間に取り回すのがやりづらいというのはなんとなく分かっていただけるかと。

    音はPC-TripleCの単線というストレートな音色傾向が主体なので、ハツラツとしつつも古いリード線よりもグッと鮮度が上がる印象はあります。
    特にポップスに向いているという感じはないですけど、エントリーモデルにしては若干穏やかな傾向のMC-11をシャキッとさせるくらいの効果はあるようです。

    ボーカルスタンダードのほうはまだ予備として眠らせてありますが、導体にアニールOFC、ハンダにゴールドニッカスが使ってあるんだとか。
    見た目がなんとなく昔のオーディオテクニカのPC-OCCのにちょっと似ていますね。
    被膜も音への影響はかなり大きいと思うので、そこにも触れてほしかったかな。
    あとチップが結構曲がりやすい傾向で、おまけに被膜に隠れているのでラジオペンチなどで挟む場合はできるだけチップの外側のほうを掴むようにしたほうが安心っぽいです。

    今はリード線も結構高価なものが増えてきたので、ちょっと値引いてある価格ならまあアリかな。
    アナログリラックスのカートリッジはものすごい人気ですけど、吟醸リードはあまり話題になっていないのも音質云々以前にこの分かりにくさが影響しているんじゃないかなぁと思ったりしていましたが、実際使ってみてもやっぱりそこが課題なのかなぁと感じた次第です。

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    2024/12/29 12:00 pm | No Comments
  • 2812月

    イオナイザー付きの除電ブラシ「ASB-2 ion」を入手しました。

    ASB-1も持っていますし、ここのところはアナログリラックスのAR-ASAB1をメインで使っていたので今更感もあるんですけどね。
    そもそもいつの間にか販売も終了していますし。

    基本的にはASB-1の柄の部分にイオナイザーをくっつけたような形で、正直別々に買ったほうが良いのでは?とも思います。
    ブラシを使う前にリセットのような感じでブラシそのものを除電できたりすればまた違うんでしょうけど。
    ちなみに除電する場合は柄のほうを盤面などに向けてレバーを押す感じです。

    この個体はレバーが押し下がったままみたいになっていて、実質ASB-1相当として使う前提での入手ですけどね。
    コアブリッドを使ってあるのは同じものの、植毛といいますかブラシの感触はASB-1とはちょっと違う気がしていて、ちょっとSFC寄りの質感のような…。
    ASB-2 ionを再生前の埃よけに、AR-ASAB1はターンテーブルや機材の除電に、ASB-1はクリーニングマシンをかける前の汚れた盤面用にという感じで使い分けています。
    実際にはSFCやクレオスもあるので、完全に余剰状態ではありますけどね。

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    2024/12/28 12:00 pm | No Comments
  • 2712月

    フォースマイルラボのカートリッジキーパー「FSL-SH1000」を入手しました。

    カートリッジがだいぶ増えてきて、それぞれ元々付属のケースに収納してクローゼットにしまってあったのですが、それだとどうしても交換するのが億劫になってしまいがちでした。
    中古で売ってるものを買おうかと探していましたが意外と高価で躊躇してたところにヨドバシのセールで見つけて購入することに。

    パッと見はダイソーのコレクションボックスに毛が生えた程度に見えますが、ベース部分は1kg以上あるアルミ無垢材に45度間隔で収納可能な溝を掘ってあります。

    プロダクト・デザイナー黒川雅之氏の手によるデザインだそうで、なんともこだわったものだなと。
    ちなみに黒川雅之氏はRICOH Caplio G3のデザインなどを手掛けられている方だそうです。

    ケースカバーのアクリルはUVカット処理された「コモグラス」という素材でできています。
    ただアクリル自体はやや薄めで、レコードプレーヤーのカバーなどを知ってる身からするともうちょっと厚手でも良いかなとは思います。
    全体のサイズはW300xD80xH97mmで、底面には小さなゴム足も付いていますし、重さも十分以上にあるので落下などの可能性は少ないでしょう。
    アクリルカバーは溝で固定されるのみなのはもうひと工夫あっても良かったかも。

    カートリッジの間隔はやや広めに取られているので、正面向きに装着しても隣接したシェルが干渉することはまずないでしょう。
    うちは結局45°傾けた配置で並べてあります。
    6本を手持ちのMCカートリッジからどれにするか、ちょっと悩みましたが地震などを考えて針カバーが付いているものをひとまず適当にチョイスしました。
    カートリッジ自体もロック機構はないですからね。

    そしてレコードラックの上に置いていつでも交換できるようにしてありますが、実はそれ以降まだカートリッジ交換はしてなかったり…。
    それでもまあ目が届く場所に並べてあるのは「コレクションボックス」としての価値もあると感じます。
    さすがに本来のお値段ではオススメしづらいですが、作りはそれなりにこだわったものだと思います。

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    2024/12/27 12:00 pm | No Comments
  • 2412月

    ALO Audioのヘッドホン用ケーブル「SXC 8 Headphone Cable」を入手しました。

    先日入手したCampfire Audio CASCADEがHD800と同一の端子形状ということでバランス対応でEFFECT AUDIO Hades Thor Copper 8wire HD800も最初試しました。
    こっちは純正のアンバランスLitz Wireや中華の銀メッキのケーブルと比べると音圧が高いような印象があって低域が分厚いです。
    ただこれはHD800で常用してますし、DAPで使う頻度を考えるとXLR 4pinよりも4.4mmが良いなと。

    SXC8は上品な感じで、CASCADE純正のLitz Wireから順当なグレードアップという印象です。
    ケーブルはテフロン被膜ということもあって少し硬いですが、取り回しはイヤホンの類似したケーブルと比べればそもそもがヘッドホンなのでそんなに悪くはありません。

    いちばんの違いはボーカルの実体感が尋常でない点で、銀メッキっぽいキツさは皆無です。
    アコースティックな楽器の音色も生々しいです。
    透明感が特筆するほど極めて高いとかそういうわけではないのですが、心に語りかけてくるような感覚があり、そういう部分はリスニング寄りのチューニングが活きているのでしょう。

    もちろんテフロン等の基本性能をしっかりさせた上での調整ができているという印象を受けました。
    低域も量でなく質が向上した印象で、むしろ厚くなりすぎないほうがCASCADEには合っていて相性は良さそうです。
    最近はEFFECT Audioに傾倒気味ですが、やはりALO Audioのゆったりした感じも良いなと改めて感じた次第です。
    硬すぎてイヤホンで使いづらくて眠ってるケーブルも端子交換してヘッドホンで使えば活かせそうな気もしました。

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    2024/12/24 12:00 pm | No Comments
  • 1912月

    NISSHAのターミナルマルチアダプタ「YT-AC1」を入手しました。

    YAMAHAのパワーアンプ「B-4」のスピーカー端子が昔ながら(というよりも当時のものだから仕方ない)の細いスピーカーケーブルの裸線or小さなYラグしか入らない構造なので、そこに多少太めのケーブルやバナナプラグとかYラグで末端加工されたものを取り付けられるようにということで探した次第です。
    単純に太いケーブルを取り付けるだけならオーディオテクニカのAT6105(これも生産終了らしい)とかAmazonあたりで売ってる安い製品もありますけど、このYT-AC1はYラグやバナナプラグもそのまま装着可能なのが良いかなと。

    ただ思ったよりも大きくて重量もかなりしっかりあります。
    2mm厚の銅板を曲げ加工して作ってあるそうなので、そりゃまあそうなりますよね。
    先端部分はそこそこ曲がりやすく、あまり負荷をかけると折れる可能性もあるでしょうし、B-4のようにシャシーにGNDが落ちてない機種だとシャシーに接触すると危険なので、その点でも付属の絶縁カバーはとても有用です。

    B-4の設置場所でスピーカーケーブルがだいぶ長くなるので、実際にはバナナプラグが付いてないケーブルでまずは動作確認したので、その場合は銅板の向きを変えて締め込むような感じになります。
    どちらかというとYラグとか付けてあるほうが均等に締め込みできて良さげではあります。

    音はあまり大きな変化を与える感じではないですから、あくまでもあまりに細いケーブルしか取り付けできないアンプやスピーカー向けですね。
    それもプラスマイナスのターミナル間隔がある程度広くないと難しいですし、使える局面はちょっと限定されるかも。
    後継のYT-AC3は小型化されてるらしいですが、正直見かけたことがないような…。

    思い切ってB-4のスピーカーターミナルを交換したほうが早い気がしなくもないのですけど、まだ中古保証が残ってるんですよね。
    そもそもリレーの接触不良が結構出るので、むしろそっちから手を打つべきですし、せっかくなのでこのアダプタ経由で当面使ってみようと思っています。

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    2024/12/19 12:00 pm | No Comments
  • 1812月

    Campfire Audioのヘッドホン「CASCADE」を導入しました。

    リビングで過ごす時間も長いですし、冬場なら密閉型ヘッドホンも使いやすいなというのが主な導入理由です。
    もちろん以前から気になっていたというのが大きいですけど。

    折りたたみもできますがケーブルを装着すると付属のケースには入らないのがちょっと残念かな。
    ただ金属製のハウジングや作りなどはとてもしっかりしていて、所有欲を満たしてくれます。

    低域番長という噂は聞いていましたが、たしかにそれなりにしっかり出ますけど暴れるという感じではなく分厚いというのが的確なところかな。
    ややバスレフっぽい構造になっていて、それっぽい特定の帯域が強くなったりポンポン言うような鳴り方をするかなとも思いましたが、そうした部分が気になることはほぼないように思います。

    イヤーパッドとの間に薄いフィルム状のものを挟むことで低域の調整もできますが、マグネットで挟むだけの構造なのでなくさないように注意しないと…。
    シリコンテープかパーマセルテープで固定したいところですけど、内部の布が傷んだり音に影響しても逆効果ですし。
    そもそも交換したからといってそこまで大きく変わるという感じではなくて、あくまで微調整程度ですけど。

    標準ケーブルはALO audioのLitz Wire相当の3.5mmで、これもそれなりに良くできています。
    ただ少しゆったりめなサウンドにコントロールされる傾向はイヤホン向けと同じ傾向です。
    プラグ形状はSENNHEISER HD800と同じなので、HD800でお試しに買った4.4mmに交換してみたりもしました。
    それだとかなり素直な出音になって艶も出てくれるので、ケーブル交換でだいぶ音傾向はコントロール可能そうです。
    単純に4.4mmにすることでDAPやスティックDAC等だと駆動力が上がるのも良い結果につながるのでしょう。

    HugoやHIFIMAN EF400で鳴らすとさらに臨場感が高まるので、アンプはそこそこ駆動力が求められるかと。
    ただ単純に音量を確保するという点ではスティックDACですら十分鳴りますし、多少は気軽さも含めてリスニングを楽しむヘッドホンでしょう。
    実際のところ、動作確認だと思って鳴らしてみたらそのままアルバムに聞き入ってしまうことが多々あったので、リスニング向けにはとても良い塩梅なのだと思います。

    重さは結構あるしイヤーパッドも革なので多少は蒸れると思うのですが、なにぶん今の季節は寒いので何の問題もありません。
    若干ポータブルを意識してあるせいかイヤーパッド内のサイズはそこまで大きくなく、耳たぶがちょっと当たる感はありますけど。

    それ以上に音楽が楽しいヘッドホンで、とりわけボーカルものをつい聴きたくなる傾向があるようです。
    低域が分厚いことが取り上げられがちですが、それ以上に中域に魅力があるということでしょう。
    伝わりづらいでしょうけれども、うちのスピーカーだとROKSANに少し雰囲気が似ているようでもありますし、KLHなんかも近いものがありそうです。

    あれ以来、Campfire Audioではヘッドホンが出ていないですけど、たぶんもうやらないんでしょうね。
    当時の価格面でもイヤホンよりお安いくらいでしたし。
    もっと優秀なヘッドホンはたくさんあると思いますが、こういう主張がある独自スタンスの機種は貴重なのかなと思ったりしつつ、愛用していこうと思っています。

    Filed under: Audio
    2024/12/18 12:00 pm | No Comments