• 287月

    Luminox Audioの2pinケーブル「Day for Night」の2.5mmを入手しました。

    LNA ReflectionでリケーブルしたUnique Melody Maverickをさらにアップグレードしたいなというのが主な目的です。
    3.5mmでも良いのですがもうあまり出物がないですし、状態の良い2.5mmがあったのとバリエーションがあったほうが面白いかなと。

    グレードとしてはBooster Blueを挟んで2つ上になり、超高純度OCC(単結晶無酸素銅)線と銀メッキ銅線の組み合わせによる4芯構造だそうです。
    Reflectionが銀メッキ銅線による6芯、Booster Blueが「超高純度OCC線2芯に、銀メッキした超高純度銅線による4芯」と芯数だけだとむしろ減ってるくらいではありますが太さがだいぶ違います。

    早速、Maverickに装着して聴いてみると音に厚みがあり穏やかです。
    低域にちゃんと重量感がある部分はやはり線の太さも関係しているのでしょうか。
    ミックスの歪みもしっかり判別でき、スピーカーで聴く時の印象に限りなく近いバランスになっています。

    一方でReflectionのほうが澄んだ感じはあるのですが、やはりちょっと薄い感じで2wayブックシェルフ的なバランスといった風情です。
    Day for Nightはこれまでのイヤーピースだと距離が少し近い印象があったので、イヤーピースも見直しました。
    これまではSpinFit W1でしたが、いろいろ試した結果、やはり最初に相性が良いと感じた以前のSpinFitと組み合わせることになりました。
    このあたりは好みや耳の形状なども関係してくるのでしょう。

    あとは変換プラグが3.5mm、場合によってはそこからさらに6.3mmとなってしまうケースがある(特にCHORD Hugo)ので、そこで鮮度が下がってしまう傾向があるのが今後の課題でしょうか。
    また、Maverickの左側の2pinコネクタがやや緩かったので、対策としてイヤホン側にトップコートを少し塗って一時対処しておきました。
    電気的な接点自体は問題ないのでそう大きな問題でもないですけど抜けちゃうと最悪、アンプがショートしちゃうこともありますからね。

    さすがにこれでMaverickのリケーブルも確定かな。
    2pinのイヤホンは他にOriolus Finschiしかなくて、そっちはイヤホン本体のコーティングが剥がれ気味ですし、なにか一つくらい追加しても良いのかもと思っていたりはします。

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    2023/07/28 1:30 pm | Luminox Audio Day for Night はコメントを受け付けていません
  • 207月

    Audio Power Industriesの並列型ノイズフィルタ「Power Enhancer I」を入手してみました。

    無駄にデカい電圧計のような感じですが、中身は正直良くわかりません。
    ほとんどはネジ止めなんですけど一部がハトメになっているため開腹することはできないようです。
    重さからするとトランスとコンデンサあたりが入ってそうですけどね。

    ちゃんと動いているかどうかも電源接続しただけでは電圧計しか分からないので、greenwaveを抜いてパソコン系でEMI Meterを使って効果を見てみることにしました。
    この状態でAPIなしだと183mV近辺だったのが、Power Enhancer Iをつなぐと131mVくらいになるので、どうやらちゃんと動作しているみたいです。
    ちなみにgreenwaveありの状態だと有り無しで47mV→44mVくらいしか変化がありませんけどね。

    それではとオーディオ系のほうのサブの電源タップ(オープンリールデッキ等で使用)につないでみました。
    接続前後の変化としては46mv→42mvとこちらもほとんど変化はありません。
    ただ、電圧が1Vくらい高めの表示になるような感じはします。(APIの電圧計はあまり当てにならないのでテスターで計測してます。)
    ひとまず、しばらく接続しておいてみることにしました。
    ちなみにオーディオの電源諸々投入した状態で47mV程度です。

    音の変化としてはやや大人しくなったかな?という感じで、雑味が減ってスッキリ系になりました。
    トランス入りということで想像するような、力感が高まる方向性ではなさそうです。
    前に出る感じから場の雰囲気を良く出してくる方向の変化で、かなり大袈裟にいうとMMカートリッジからMCカートリッジに変えたような方向性かな。
    楽器の音色は自然になっていて、PROCEED単体でMark Levinsonに近づいた印象だから良い変化なのだと思います。
    低域がダブつかず、ダンピングファクターが上がったような印象を受けました。

    Mark LevinsonのNo.360Lのほうは、より濃密で妖艶な描写になり、しっとりと歌う感じになっています。
    細部描写がしっかりする感じで、無理な力みがなく音離れも良いです。
    それでいて弾くような音色がとても自然でして、たとえばハープシコードやハイハットとかキツくなったり不自然さが出やすいものもデッドになり過ぎたり過多に残留したり濁ったりせず、スパッと素直に出てくるようになりました。

    NAS側はオーディオ系ではなくパソコン系から電源を取っていますが、こちら経由での再生でも変化の傾向は同じです。
    Power Enhancer Iはアンプに効くというような記載があったと記憶していますが、入力系にもしっかり効果があるように思われます。
    ちなみにスピーカーから低音が出るとPower Enhancer Iの電圧計の針が結構揺れるんですよね。
    どちらかというと出た後に電圧が上がるような振れ方で、実際にはそんなことはないと思いますが逆起電力の影響のような雰囲気を感じます。
    パワーアンプの電源投入時は派手に電圧計が振れますし、前述のようにテスター計測値とはかなり違って大げさに出るみたいです。

    それ以外の変化でいうと、音像が揺れなくなったのと、気分的にリラックスして聴けるようになったのが大きいかな。
    電源ノイズが計測上減るということよりも、消費電力変動による電圧やAC波形の歪みを軽減してくれているような印象があり、それが機器の安定動作に繋がっているのではないかなと推測しています。
    いわゆるクリーン電源的な変化の仕方で波形を整える風に感じられます。

    副作用も今のところはなさそうですが、あるとすれば力感がちょっと弱いくらいでしょうか。
    試しにアンプ用タップに装着してみたところ、こちらは重厚感が出てさらに少し定位が明瞭になって、仮想アース的な効き方をしてくれている部分が感じられます。

    ただ、やはりノイズ除去的なアクセサリはオーディオ機器に近すぎると多少デメリットはあるのかもしれず、そこは何度か試行錯誤しました。
    爽快感は補助タップのほうでしたが、低域が深くなった印象で力強さと余裕が感じられてアンプの電源が強力になったようなといいますか、スピーカーの口径が大きくなったような感じもあるので、総合的に判断してアンプ側タップに装着してみてます。
    昇圧トランスと似たような効果も多少感じ取れますが、実際の電圧は特に大きくは上がっていません。

    最終的にまだもう少し試行錯誤するかもですが、これまで持っていたノイズフィルタ系グッズとはまた違う効き方なので重宝しそうです。

    Filed under: Audio
    2023/07/20 4:00 pm | API Power Enhancer I はコメントを受け付けていません
  • 177月

    ACOUSTUNEの2pinケーブル「ARC22」を追加しました。

    すでにARC21を使っていますがちょっとイヤホン側プラグの部分の痛みが始まっているので予備的な意味合いもあります。
    ARC21は3.5mm、ARC22は2.5mmという違いはありますけど、変換アダプタでなんとかなりますので。

    元から使っているOriolus Finschiではとても良い感じで、2.5mmだとさらにセパレーションも良くなるし、まとまりもあります。
    試しにUnique Melody Maverickでも使ってみましたが、こちらは少しまろやか過ぎる傾向があるようで、Luminox audio Reflectionとの比較だと2.5mmバランスにしたことによる差も際立ちにくい印象です。

    どちらかというとバリバリに高音質というより、リラックスして聴きたいケースに合うのかなという気がします。
    中低域厚めなので1BAとかダイナミックとかに合うのではないかなと思いますし、そういう意味でもFinschiには最適なのでしょう。

    今やワイヤレスが圧倒的主流になっていて、かくいう私もMomentumやAirPods Proなどのほうが使用時間は長くなっていますし、ワイヤードのほうは高級化が進んでリケーブルも選択肢がやや少なくなった感はありますが、元々持っているイヤホンのリケーブルをしてみるのも気分転換には良いかなと思います。

    Filed under: Audio
    2023/07/17 12:00 pm | ACOUSTUNE ARC22 はコメントを受け付けていません
  • 097月

    DENAFRIPSのD/Aコンバーター「ARES II」のFPGAファームウェアが前回の3月くらいに引き続き、また更新されていたので早速試してみました。

    前回は内部のFPGAチップの写真を送って申請しなくてはいけませんでしたが、今回はその時に送ってきたURL経由でダウンロードが可能です。
    うちのはCyclone IVの「EP4CE22E」というチップで、それによってバージョン表記も異なるみたいです。

    今回の更新内容は以下のとおりです。

    —————————————————–
    v1.8 (July 06, 2023)
    —————————————————–
    * Reduce sampling rate change/switching noise with certain transport/streamer
    * Fine-tune the sound quality in the mid-range and lower octave of the bass, to achieve a balanced, organic, analog-like sound signature that is characteristic of Denafrips

    正直前回の内容はDENAFRIPSの良さといいますか特色を消すような方向性だったので不評もあったのでしょう。
    今回はその音傾向を元に戻す方向のような記載があります。
    ちなみに前回の更新内容は下のような感じでした。

    —————————————————–
    v1.6 (March 08, 2023)
    —————————————————–
    * Improved Adaptive FIFO Buffer & Reclocking Architecture
    * Reduced the effect of Buffer overrun/underrun due to the Source’s Clock and the DAC’s Clock differences
    * Eliminate Phase Difference between L/R Channels
    * Optimised DSP to improve the sonic performance

    今回も更新はMacでやってみましたが、やっぱり「Error 111」というエラーが出ました。
    ただ実際にはちゃんと更新できていて、できればWindowsでやったほうが安心でしょう。

    更新後は「DENAFRIPS USB V3.12 | A22E1.8」と最後の部分にバージョン番号が入って、ちゃんと更新できていることがわかります。
    ちなみにデバイス名称が変わる形になるので、roonではデバイス登録からやり直す必要がありました。

    今回はUSBでMac miniと接続し、roon経由で音出ししてみました。
    音傾向はたしかに以前のDENAFRIPSらしさが戻ってきた感があり、ウォーム寄りになりました。
    DELAとGUSTARD U16経由のMark Levinson No.360Lとも比較しましたが、前回同様、サウンドステージの広がりではだいぶ敵わない部分があるものの、音源次第では結構良い勝負をしてくれています。
    DSDや192kHzなどはそもそもNo.360Lでは非対応ですし、これならroonの出番も少し増えそうかなという印象です。

    DENAFRIPS自体の入手性は相変わらず日本国内では難しい状態のままですが、旧機種のサポートも良いですし、しっかりした代理店が付くと良いのですけどね。

    Filed under: Audio
    2023/07/09 2:30 pm | DENAFRIPS FPGA Firmware Update(2023-07) はコメントを受け付けていません
  • 037月

    ROKSANのRCAケーブル「HDC-01A」を見つけたのでゲットしてみました。

    機材も増えたので、正直ちょっとした配線に使えれば良いかという気軽な気持ちでの入手です。
    ISODAケーブルが製造していた時期もあったようですが、おそらくこれはごく普通の2芯シールドな作りだと思われます。
    シールドは上流側結線、下流側非結線という、これもオーソドックスなものでした。
    滅多に見かけませんが、同じ型番のフォノケーブルはたまに出物があるようです。

    ひとまずPROCEED PCD2のアナログ出力(ほとんどはデジタル出力しか使わないので)で試してみましたが、やや中域厚めな傾向でROKSANのスピーカーと類似した部分もあります。
    ケーブルメーカーでいうとQEDが近いかなという印象で、意外と現代的な雰囲気がします。

    元々がとりあえずでMark Levinsonの古いケーブルから交換したのですが、ROKSANのほうが高帯域というよりは音楽性重視の方向性に感じられました。
    ただソースをヘッドホンで聴いた時の音色に近いのはロクサンのほうなので、そういう意味でソースに忠実なのはROKSANのほうなのかな?

    欠点としてはちょっと中高域はキツめに出やすい傾向なところでしょうか。
    オープンデッキはどうしても高域が落ちがちなので、そこで使うのが相性が良いかもしれません。
    そもそも機材を少し整理しないとプリアンプに繋ぎきれないんですけどね。

    Filed under: Audio
    2023/07/03 4:00 pm | ROKSAN HDC-01A はコメントを受け付けていません
  • 256月

    PROCEEDのCDプレーヤー「PCD2」を入手してみました。

    PROCEEDといっても馴染みがないブランドかもしれません。
    Mark Levinsonを展開しているMadrigalが別ブランド展開していた時に使っていたもので、たしかMark Levinsonでデジタル機器を展開(たぶんNo.30Lの1992年頃のはず)する前に出たものだったと記憶してます。
    PCD2というくらいですから1がありまして、1からの変更点は電源トランス(EIコアからトロイダルに)、3はDACチップがPCM58PからPCM63Pになった程度だったと思います。

    かなり変わった形になっていて、W214xH227xD337mmと昔の一体型ミニコンポみたいなサイズ感です。
    CDトランスポートも当時出ていましたがそれも同じ筐体で、ちょっと高さの低いDACと横に並べて普通のコンポサイズみたいな使い方を想定していたようです。
    それでも高さ227mmは結構ラックに収納しづらいですけどね。
    こんな形にしたのはある程度意味があって、トランスポートと電源部を底面、デジタル基板を正面から見て右側面、アナログ基板を背面に配置して距離を確保しつつ向きも平行にしないという配慮があったらしいです。

    CDメカはCDM-1 mk2でそれが入手したいちばんの理由でもあります。
    以前使っていたREVOX B226Sも同じメカで、もう一度アレを使いたいなと。
    またCDメカと比較して見ていただければ分かるように前述のトロイダルトランスもかなり大きめでして、一時ちょっと興味のあったMark LevinsonのCDトランスポートよりもこっちのほうが電源が強力なのでは?というのもありました。

    CDM-1 mk2を使っているくらいですからデジタルの前段部はPHILIPSのSAA7210Pが使われていますけど、DACとは一体型のくせにSPDIFで接続されているんだそうです。
    トランスポートとDACを同じ筐体に収めたような作りというわけで、電源も11箇所とかそのくらいに細かくレギュレーターを仕込んで分離してるらしいです。

    前説が長くなりましたが、トランスポートとしてMark Levinson No.360Lとの組み合わせを想定してはいますけど、まずは動作確認も兼ねてプレーヤー単体で鳴らしてみました。
    音の傾向はやはりMark Levinson風味がありますが、少し元気で中域が濃いめで明るいです。
    トランスポート部が類似しているからか、REVOXと少し似ている部分もありますが、DAC部分がバーブラウンということもあるのでしょう、アメリカンな音色にチューニングされている印象です。
    曲終わり際の空気感がとても強く感じ取れ、ROKSANとは相性が良いようです。
    ROKSANはWadia 23だとなぜか粗さが目立つことがあるのですが、それがなく滑らかでありつつパワフルに鳴ってくれます。

    次に同軸出力でDAC経由にしてみました。
    こちらは音に適度が硬質感があって鈍らず、それでいて力強さがあります。
    同軸出力のレベルが高いらしいのでそれも起因してるのかもしれません。
    DAC通したほうが上品でラウンジ的なリラックス感も出るので、それぞれ使い分けができて良いですし、意外と単体も魅力的だったのは予想外でした。

    やはりジャズはキレが良く、アメリカンサウンドを堪能できます。
    プレーヤー単体でも抜けが良いから爽快感があるからでしょう。
    ジャズが得意なはずのWadia 23と比較してみると、PROCEEDのほうがブラシの音が目立って音がさらに前に出る感じです。
    Wadia 23がそれまでのWadiaと毛色がちょっと違う傾向なのもあって、PROCEEDのほうがジャズ向きでレコードに近い気もします。
    Wadiaのほうは比べてしまうと、音像はややボヤけて肥大気味になり、すこしタバコ臭い雰囲気のサウンドでしょうか。

    大編成のシンフォニーではさすがにプレーヤー単体だとやや混濁する部分はありますけど、迫力はしっかりしていて堂々としています。
    それぞれの楽器はちゃんと聴き取れて聴いた感じの分解能はしっかりあって、なかなか立派です。
    マークレビンソン経由にするとやはり上品が出て、当社比としては現代的なエッセンスが加えられて整います。
    試しにNASからDAC経由とも比較してみましたが、だいぶ対策はしてもNAS経由はまだまだやや混沌さがあって創作感も出てくるようで、たとえばボーカルで声がスッと伸びた時にどこまでも伸びやかなのはCD経由のほうでした。

    まだ全くの仮置き状態のままですが、これでいよいよAccuphase DP-77の出番が少なくなりそうです。
    SACD再生には必要ではありますけど、そこをなんとかすれば不要になるかもしれないなぁと思いつつも代替機がイマイチ見当たらないのでしばらくはWadia、PROCEED、Accuphaseの3台体制かな。
    さすがに他のCDプレーヤーはもう出番がなさそう(Wadiaも?)なので、少し整理したほうが良いのかもしれません。

    Filed under: Audio
    2023/06/25 1:00 pm | PROCEED PCD2 はコメントを受け付けていません