• 0211月

    SONYのBluetoothヘッドホン「MDR-1ABT」を導入してみました。

    その直前に有線バージョンのMDR-1Aを見つけていたんですが、我が家にはすでに15本ほどヘッドホンがありますし、それもいくつか整理してそこまで減らしていましたので見送ったのでした。
    ただワイヤレスの使用頻度はむしろ高くなっていますし、ワイヤレスに絞ればB&W P7 Wirelessとbeyerdynamic Aventho Wireless JP、それにMaster&Dynamic MW50の3本しかない(という感覚がすでにおかしい)ので、足してみても良いかなと。
    ちなみにMDR-1Aのほうはクマデジタルさんの記事をご参照くださいませ。

    少し前のモデルではありますが、LDACまで対応しているのはやはり上位機種らしさが感じられます。
    他の手持ちのワイヤレスヘッドフォン同様、ワイヤードでも使えるのも良さです。
    ただし、MDR-1A(こっちは3.5mm4極)とは違ってヘッドフォン側のリケーブル端子が3.5mm3極となっていますから、バランス接続にはできません。
    ワイヤレスモデルは大抵そうなっているのにはBluetoothチップ側の制約でもあるんでしょうかね。

    電波を扱う都合上、筐体はプラスチックですが質感はなかなか良いです。
    長年使っているとパッドが傷んでくるみたいですけど、今回のはデッドストックの新品だったので現状では全く痛みはありません。
    バッテリーも連続再生で最大30時間と、スタミナに不足はなさそうです。
    若干仕様の古さを感じるのは充電端子がmicroUSBなところくらいでしょうか。

    真っ先にファームウェアが更新されていないかチェックしてみましたが、そもそも一度も更新の配布はされていないようです。
    DSEEのオン・オフやイコライジングなどの設定も全くなく、SONYのiPhone用アプリも対応していない感じでした。

    LDAC対応のトランスミッターもありませんので、iPhoneとMac ProでAACでの使用となります。
    動画ではやや音声に遅れが感じられる傾向があるのはDSEEも影響しているのでしょうか。
    音は自然で長時間でも聴きやすそうし、同社のイヤホン「WF-1000X」と音の方向性は似ているようにも感じました。
    DSEEの影響なのか、若干ドンシャリといいますか、ボンシャカな部分はあるのですが、ほんの味付け程度なので気になることはないでしょう。
    Bluetoothでの接続が不安定になりがちなMac Proでは若干、音が途切れることがありますが、WF-1000Xのような不安定さはないのでじゅうぶん実用的です。
    音だけでいえばiPhoneのほうがずっと自然なのは、AACの再エンコードの仕方が違うのかもしれません。

    ここ最近はあんまりソニーのヘッドフォンを使った記憶がありませんが、なんとなく以前お借りしたKENWOOD KH-KZ3000に似ているかなぁという印象でした。
    MDR-1ABT自体、もうだいぶ前のモデルですから、また最近のは雰囲気が違うかもしれませんけど。

    これでヘッドフォンはまた16本に増えましたが、ワイヤレスではAventhoの出番がいちばん少なくなりそうかな。
    LDACも一度は試してみたいと思いますけど、それはそのうち対応DAPかトランスミッターでものんびり探してみようかと思っています。

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    2020/11/02 2:00 pm | SONY MDR-1ABT はコメントを受け付けていません
  • 0111月

    PLATANUSから新しいMCカートリッジ「3.0S」が発売になったそうで。

    PLATANUSは助廣哲也氏のオリジナルブランドですが、最近の有名ブランド製カートリッジで彼の手によるものも多いと耳にしています。
    特に若手のカートリッジ職人さんとしては稀有な存在と言えるでしょう。

    今回の3.0Sは鉄心入りということで、空芯よりも力強さが期待できそうな気がします。
    マグネットもN45ネオジムが使われていて、通常のN35やN40に比べると最大エネルギー積が高くなっているみたいです。
    残留磁束密度や保磁力が大きいのは当然ですが、J-H減磁曲線の角型性が優れているので、コイルや外部からの磁界の変化の影響を受けにくく、発電の線形性も高くなるんじゃないかと予想されます。

    ちなみに従来モデルは「ネオジム」とだけ記載されていますし、あえてサマリウムコバルトを使うメーカーもありますね。
    サマリウムコバルトのメリットとしては耐熱性が高いようですが、音色的な意味合いもあるのかもしれません。

    また、PLATANUS 3.0のほうはコイルコアとヨークの位置も改良されてトレース能力も改善しているとのこと。
    カンチレバーはA2017アルミニウム合金のテーパー形状のもので、オーソドックスさを保ちつつも現代的な方向性の良さを上手くミックスさせているような気がします。
    筐体もA6063アルミニウム合金とA7075アルミニウム合金を使っていますから、自重は11.5gとわりと重いほうかもですが、2.0Sなどと比べたらだいぶ軽量化されています。
    針圧は標準2.0gなので、こちらは標準的です。

    お値段は税別35万円なので、かなりの高級カートリッジなのは間違いありませんが、ブームといいつつも作り手はどんどん減っている業界でもありますし、良いモデルをじっくり作り続けてもらえたらうれしいなと思います。

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    2020/11/01 2:30 pm | PLATANUS 3.0S はコメントを受け付けていません
  • 2910月

    HIFIMANのトゥルーワイヤレスイヤホン「TWS800」が国内に近日発売予定だそうで。

    すでにTWS600が発売されていますが、アレはあまり評判がよろしくなかったので今回は汚名返上を目指しての本格参入かなと。
    Bluetoothの単体ヘッドホンアンプでは良くありますけど、Bluetoothチップと別にアンプを搭載しているとのこと。
    ヘッドホンなら格納するスペースも確保しやすいでしょうが、TWSでやっているのは各社、一部の上位モデルのみでしょう。

    またダイナミックドライバーもせっかくのアンプを活かせるよう、150Ωとハイインピーダンスのユニットを搭載しています。
    ワイヤードの高級モデル「RE2000」のようにトポロジー振動板搭載で、しっかりHIFIMANを名乗れる内容になっているようです。
    もちろん実際には音を聴いてみないとわからない部分はありますけどね。

    ケース併用でバッテリー容量を確保しているのは一般的なTWSと同じですが、本体のみで4.5時間、ケース込みで31.5時間はそこそこの容量でしょう。
    お値段は海外で299ドルなので、価格的には他社のハイエンドモデル並みにはなりそうです。

    あとはダブルフランジのイヤーピースが多めに付属しているくらいしか、仕様上の際立った部分はありませんけど、ヘッドホンはHIFIMANをいくつも愛用していますが、イヤホンはまだ使ったことがないので、少し気になる存在ではあります。
    ヘッドホンのDEVAもとても好評のようですし、できればまずは試聴できたら良いなと思います。

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    2020/10/29 4:00 pm | HIFIMAN TWS800 はコメントを受け付けていません
  • 2310月

    ACOUSTIC REVIVEさんからアコースティック・コンディショナー「RWL-3 absolute」が発売だそうで。

    うちに3年半ほど前に導入した「RWL-3」のグレードアップ版という形になります。
    お値段は1枚168,000円(税別)とのこと。
    (下の写真はRWL-3で、こちらはすでに販売終了しています。)

    主な変更点は内部の凹凸発砲材にこれまでのトルマリンではなく貴陽石を含浸させているとのこと。
    貴陽石は群馬産らしいですが、マイナスイオンがトルマリンの3.8倍ほどなんだとか。
    なお前面のシルクはこれまでどおりトルマリン含浸生地ですが、木枠も含めて少し濃い目の色合いになって配置した際に落ち着いた雰囲気になったようです。

    高さなどは変更がありませんので、すでに2枚お持ちの方がセンター用に追加したりするのも良いでしょう。
    うちのシステムでもこのボードによる自然な拡散とむらの少ない吸音なくしては成り立たないほど重要な要素になっています。
    本来ならシステムの音の変化でご紹介できればベストなのですが、最近は著作権問題も厳しく、特に原盤権をクリアするのが…。
    それにやっぱり実体験していただくのがいちばんですし、ACOUSTIC REVIVEさんは以前からずっと貸し出しキャンペーンを展開されていますし、これをご活用いただくのが良いのでしょう。

    また個々の製品では明記されているわけではありませんが、同社製品は過去モデルからのグレードアップも可能です。
    今回のRWL-3 absoluteに限らず、旧モデルをお使いの方はそうした相談を問い合わせてみるのも良いかと思います。

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    2020/10/23 2:30 pm | ACOUSTIC REVIVE RWL-3 absolute はコメントを受け付けていません
  • 2210月

    Mark Levinsonからレコードプレーヤー「No5105」が12月発売予定だそうで。

    No515というモデルがちょっと前に出たんですが、残念ながらもう生産終了だったのですね。
    アレはモーター部が分離した構造でしたが、今回のはシンプルなモーター一体型筐体の外掛けベルトドライブになっています。

    その分、お値段は65万円(税別)とそこそこ手が届きそうな感じになっています。
    全体の重さはむしろ515より重くなって、34kgとなかなかの重量級なのも個人的には面白そうだなと。
    プラッターは515の9kgから6.35kgに減っていますし、ベルトもシンプルな1本掛け(515は3本)ですので、下位モデルではあるのでしょうけれど。
    あと、若干プーリー部分の精度や振動伝達がこれで大丈夫かなぁという印象はありますけどね。

    トーンアームはあえて標準搭載とし、出力端子もRCAのみと背伸びしすぎない仕様も悪くないと思います。
    普通に筐体背面に端子がありますから、水平を安定的に維持するにはあんまり重いケーブルを装着しづらいかなぁとは思いますけど。
    あと一歩、この機種でなくては!という特徴がない印象はありますが、現行モデルとしてはなかなか良い選択肢になるのではないでしょうか。

    また、マークレビンソンからは話がそれてしまいますが、ハーマンから参考出品でARCAMの各種モデルが展示されていたとのこと。
    以前はデノンラボが取り扱っていましたけど、しばらく日本での取り扱いが途切れていたと思いますし、こちらも再投入されたら面白いかなと思います。

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    2020/10/22 2:00 pm | Mark Levinson No5105 はコメントを受け付けていません
  • 2110月

    ラックスマンと音楽之友社のコラボなデジタルアンプ「LXA-OT4」が11月中旬に発売だそうで。

    私も初代のLXA-OT1には結構ハマった口ですが、今回のが第3弾ということになります。
    当時は月刊誌の付録でしたし、その後の真空管を使ったシリーズなどはムックでしたけど、今回は今のところの情報では直販サイトでの販売が主体のようです。
    お値段は19,000円(税別)ですので、ちょっとしたオマケというわけにはいかなくなりましたし…。

    ただケースもしっかり付属していますし、アンプとしても20W+20W(4〜8Ω)とかなり本格的なものになったようです。
    消費電力も最大56Wまで上がっていますから、24VのACアダプタが付属しています。
    組み立ての説明用PDFに写ってるのはどうも15V1.5Aに見えるのですが、それでは到底この消費電力は供給できないですし、仕様変更になったのかな?

    デジタルアンプのBTLなのは変わりありませんが、L/Rが独立したのも良い点でしょう。
    プリ部に相当するオペアンプを交換可能なところも引き継がれていますが、できればここも左右独立にしてほしかったかも。
    なお標準ではLXA-OT1の頃と同じJRC 4558Dが装着されています。
    プリ部のゲインは0dB,2dB,4dB,6dB(デフォルト)から選べるようになっているので、オペアンプの音色の乗せ具合はここでも調整できるでしょう。
    なお、プリ部が6dBの場合で、トータルでは26dBのゲインとなります。

    どうやら真空管を使ったシリーズのほうもイコライジングカーブが可変なフォノイコライザー「LXV-OT10」も出るらしく、こちらは12/19のムック発売みたいです。
    お値段もこっちのほうがちょっぴり安いようですし、人気が高いのはこっちかもしれませんね。

    Filed under: Audio
    2020/10/21 2:30 pm | LUXMAN LXA-OT4 はコメントを受け付けていません