028月
YUKIMUから静電気除去ブラシにイオン発生器をビルトインした「ASB-2 ion」が9月発売予定だそうで。
ASB-1は結構売れているようですが、私は以前ユキムで取り扱っていたSFCに近いタイプのものを愛用してます。
SFCは今はナスペックさんが代理店ですね。
コロナ放電は自走式クリーナーやナガオカから出ていたものも持っていますが、どうもターンテーブルに電荷が残るのか、ターンテーブルのアース側を通じてフォノの音質に影響が出る印象があって、最近はあまり使っていません。
事前に別の場所でやるのであれば効果は高いでしょうけどね。
今回のはブラシと組み合わせてあるということで、アクティブかつパッシブに静電気除去してくれるので悪影響は少ないのかも。
なお電源はどうも必要なさそうで、圧電素子を使ってレバー操作で放電するタイプみたいです。
これもMILTYからゼロスタットっていうのが昔から出ていましたね。
放電といえば再生中に静電気を逃がすタイプのものも浮かせたブラシのようなパッシブなものから、常時放電するものまでいろいろあります。
それだけ静電気がレコード再生に与える影響が大きいということでもあるのですが、どれが正解というのもなかなか難しいですね。
今回のはお値段的に2万円前後のようですし、オーディオアクセサリとしてはそこそこ手に取りやすい価格帯かもしれません。
207月
QUADのCDプレーヤ「99 CDP-2」を導入してみました。
偶然の出会いなだけで全く狙っていたわけではないんですけどね。
99シリーズ自体は知っていましたが、CDP-2の詳細仕様すらよく分かっていなかったくらいで。
その前のCDPはメカがフィリップスだったようですが、その供給が厳しくなってSONYのピックアップに変更したのが2みたいです。
KHM-313AAMらしいですが、制御系ICにはPHILIPSの文字も見えるので、純粋にソニーというわけでもなさそうですし、内部も天板からメカも基板もトランスも宙づりなので開腹して確認もしていませんけどね。
CD-Sという下位モデルもあるのですが、それとの違いはデジタル入力やデジタルボリュームなどのようです。
ただリモコンが付属しなかったため、そこは試せていません。
LINNなり、メーカーコードが設定できるSONYの記憶リモコンでなんとかなるかなぁと思ったのですけど、どのメーカーコードにも反応がないので、その前のQUADとはコードが異なるのか、本体側の読み取り部が反応していないのかな。
なお、DACチップはCS4396が使われていて、内部で24bit/192kHzにアップサンプリングされるという、イギリスメーカーのCDプレーヤーにありがちな仕様となっています。
QUADは1997年にインターナショナル・オーディオ・グループ傘下になっていますから、2006年くらいに発売らしいこのモデルは以前の66などとはだいぶ趣も異なると言えるでしょう。
ひとまず仮設置で聴いてみましたが、当初は若干音飛びすることもあったりで、電源投入からしばらくしないと安定しないところがあるようです。
主電源は裏にあって、普段は前のタッチボタンでスタンバイにする形ですが、スタンバイからの復帰でもしばらくウォームアップしたほうが音も安定する気がします。
中域が濃いめで音の密度も高く、楽器の位置も揺らがずに定まって、散らばらずに太めの描写をしてきます。
DP-77と比べると若干細部の情報量は控えめな気もしますが、DP-77では音色が少し人工的に感じることもあるのですけど、そういう場面が少ないように感じられます。
ケーブルもRCA-absolute-FMとPOWER-STANDARD TripleC-FMを奢ってあったりする効果もきっとあるのでしょうけれど、陰影がほどよく付いた感触や、それが立体感を生んでいる辺り、音楽性の高さという言葉だけでは片付けられない魅力があるようです。
その後、ヒッコリーボードも使ってちゃんと設置すると、鮮度もより高まってCDを聴く上ではDP-77より出番が多いくらいになっています。
大編成でより細かな部分まで再現されるようになりましたし、それぞれの楽器が埋もれず活き活きとしていて音色もとてもナチュラルです。
正直そこまで期待していたわけではなく、リビングで使うなり、予備機的な気持ちだったのですが、どうやらわりと出番が多くなりそうな感じです。
177月
TASCAMのヘッドホンアンプ「MH-40 mkII」ですが、なかなかお気に入りになったのでもう一台追加してみました。
今回のものも動作は万全で、ガリひとつありません。
メンテナンスもそこそこされているのかもしれませんが、頑丈にできているんでしょうね。
今回は内部もチェックしてみました。
前回の導入前にWebで調べていたのでだいたいの中身は分かっていましたけど。
Rコアのトランスが2つあったりしますがコンデンサも含めて、左右分離というよりは1Uのラックマウントのサイズに収めるために分散化してあるような設計でしょうか。
パワートランジスタは2SD1406と2SB1015が18個ありまして、各ヘッドホン端子ごとに4個ずつと、全体に共通で2個が割り当てられているみたいです。
ちなみにPc:25Wのオーディオ用中電力増幅トランジスタです。
前回はリビングに設置しましたが、今回は据え置きオーディオ機器向けに。
プリアンプもCDプレーヤーも全部ヘッドホン端子がないので、モニタ用途にもヘッドホンが使えたほうがありがたいかなと。
接続は少し迷いましたが、いろんなソースでチェックできるようにC-280LのREC OUT経由ということにしました。
相変わらずノイズはシビアに把握できるようで、少しボリュームを上げ気味にしてDP-77の電源をオンにすると結構ノイズが感じ取れます。
REC OUTをオフにすればノイズはほぼ皆無になるので、信号線から経由して混入しているということでしょう。
内部配線の取り回しとしては前面のフォーンジャックのほうが短いので、その影響もあるとは思いますけど、CDプレーヤーと言えどもやっぱりデジタル機器だなぁと感じた次第です。
その点ではFOSTEX HP-A8のほうがノイズは少ないので、近年の機材のほうがその辺りの配慮は行き届いているのかもしれません。
ヘッドホンアンプとしての音質は実売価格を考えれば素晴らしいもので、とりわけ駆動力の高さはやはり複合機では敵わない領域かと。
HP-A8のヘッドホン端子のほうがノイズや歪みだけで考えればクリアなのですが、そこは正確さと躍動感のどちらを取るかでしょう。
HD600とHIFIMAN HE400iでいうと、HIFIMANのほうがTASCAMとは相性が良い印象です。
そもそもHP-A8とHD600(HD650はなおのことらしいですが)の相性が良いというのも関係ありそうではありますが。
これでメイン機材のどの音源でもヘッドホンが気楽に楽しめるようになりました。
音質云々以前にまずはその環境が整ったというのが嬉しいですし、これで稀には仕事しながら音楽を…ということもできるかなぁと思っているところです。
127月
audio-opusのデジタルオーディオプレーヤー「opus#1s」をゲットしてみました。
お気づきの方ももしかするといらっしゃるかもですが、先日同社のopus#1を入手したばかりなのですよね。
これが思いのほか良かったので、ついその後継モデルをと。
見た目はほぼ同じですし、金属でない筐体も同じ感じで色違い程度くらいしか違いがないようですが、音傾向は意外と違っています。
#1よりも雑味が少なく、それでいて高域はおとなしめでウォームな仕上がりだと感じます。
細かいところではバランス出力が常時On(#1はアンバランス出力と排他切り替え)だったり、DACチップがCS43198に強化されて、アンプのパワーも強化されていて微妙に異なるのですけどね。
また液晶パネルも高精細IPSパネルに変更になってキレイになっているみたいです。
ファームウェアは最初から最新の1.00.05になっていたので特に更新するようなところもありませんでした。
さきほども書いたとおり、アンプはかなりパワーアップしていて、ボリューム表示で#1で110くらいまで上げないと音量が確保できなかったようなヘッドフォンでも、80くらいで同じくらいの音量で鳴ってくれます。
それなら最初からこっちだけでも良かった気もしますが、紗羅と二人で使うことも多いですし、どちらもDSDもPCMコンバートされて出力されるのでDACにつないでTASCAMのヘッドフォンアンプでも使いやすいですから、どちらも活躍することでしょう。
そもそも他にもAKやらPLENUEやらがあるので、さすがにちょっと台数が多すぎる感はありますけどね。
117月
FURUTECHのADLブランドのヘッドフォン「ADL-H118」をゲットしてみました。
もうヘッドフォンはたくさん持っていますし、だいぶ前のモデルなのですがお値段もずいぶんお安くなっていましたし、ケーブルも着脱式でミニXLRなので他でも流用できるかなと。
イヤーパッドの形状がかなり特殊で、折りたたみといいつつケーブルを装着するとそのままではケースに入らないなど、売れなかったのもちょっと分かる気もしますが、音は思ったよりずっと素直で良い感じです。
インピーダンスは68Ω、能率は98dBなのでそこそこ音量は取りづらいほうではあるものの、そこそこのDAPなら十分鳴ってくれます。
ちなみにイヤーパッドを外すと、その下はフェルトが貼ってあってドライバユニットを見ることはできませんでした。
全体的にややプラスチックな作りですので、その風合いの音が乗る傾向は多少あります。
しかしかなり注力して作り込まれている印象で、意外と優等生な鳴り方をしてくれるように感じられました。
ケーブル自体はFURUTECHで市販されているレベルのものではさすがにないようですけども、DAPで気楽に使えるという意味ではヘッドフォンのほうが意外と出番が多い感じで、そこは想定外に良い結果でした。
あまり数は出ていないでしょうし、わざわざ選ぶほどではないかもしれませんが、なかなか良い出物に出会えたように思っています。
097月
TASCAMのヘッドホンアンプ「MH-40 mkII」をリビングで使うために追加してみました。
当初は上で使っているfOSTEX HP-A8のようなDACとの複合機を狙っていたのですが、明らかにこれを超えてくれそうなモデルがなかなか見つからず…。
もちろん予算をしっかり出せばあるのでしょうけれど、そうなると単体モデルを狙いたくなってしまいがちですし、複合機にしてもSENNHEISER HDV 820などが気になってしまいます。
そんな中、なんとなく見つけたのがこのモデルなのですが、古い機種だけあって中身はわりと私好みなディスクリート構成のようですし、ヘッドホン端子が4つあるというのも良いかなと。
4つの端子はそれぞれ独立したヘッドホンアンプが割り当てられていて、ボリュームも独立していますから、紗羅と二人で違うヘッドホンで聴きたい時もそれぞれのヘッドフォンの能率や感度に合わせて音量が独立で調整できます。
もちろん、それぞれのアンプ間の影響も無視できるレベルのはずです。
入力端子は前面のフォーンジャック、そして後面のXLR/RCAが切り替え可能です。
XLRとRCAの切り替えは背面にあるので、実質的には2系統ですけどね。
当初は背面のRCAを使っていましたが、内部の配線引き回しの関係か、ノイズが乗りにくいのは前面のほうでした。
こちらにDAPからのLINE OUTをつないで、背面のXLRはAccuphaseのCDプレーヤー「DP-70V」と接続しました。
詳細の仕様が分かりませんが、たぶん2番ホットなので変換プラグを経由しておきました。
最大出力は1台使いだと1.5W+1.5W/8Ω、4台同時でも1.2W+1.2W(8Ω)と、とにかくパワフルです。
パワフル過ぎてイヤホンのみならず、final SONOROUSのような低インピーダンス寄りのヘッドフォンですら使いづらいくらいですけども、HIFIMANやbeyerdynamic、SENNHEISERで使う上ではガッツリ駆動してくれます。
HP-A8が32Ωで700mW、以前使っていたLUXMAN P-1は8Ωで4Wなので、これらのほうが強力なはずですが、P-1は別にしてもHP-A8よりはもっとパワフルになってくれるような印象があります。
現行モデルはMH-8で、もっといろいろ高機能になっていますが、古いモデルならわりと格安に入手することができます。
DACはDACでのんびり探してみようとは思っていますけども、ヘッドフォンアンプとしてはかなり気に入ったので、しばらくこれを愛用していこうと思っています。