047月
先日、本屋さんで『岡本太郎が撮った「日本」』という本を見つけました。
岡本太郎さんといえば、その独特のキャラクターとともに、絵画や彫刻などの
芸術作品で有名ですが、実はカメラでもたくさんの「作品」を残して
いらっしゃるんだとか。
パリに滞在していた頃は、ロバート・キャパやブラッサイ、マン・レイといった
写真家たちとも交流があって、撮られた写真も、さすが芸術家だけあって
きちんとしたメッセージが込められたものになっていると感じました。
日本でも特に、東北と沖縄に興味を持たれていたようで、地域独特の
儀式や風習など、そうしたものを淡々と記録に残すかのように、写真を
撮っていたようです。
おそらく、芸術作品のためのモチーフという意味合いもあったのでしょうね。
本には写真だけでなく、カメラに関わる逸話なども書かれていて、ヨーロッパで
買ったばかりの高級カメラ「スーパーイコンタ」を三脚に立てて写真を撮っていたら
はずみで倒してしまい、蛇腹が閉まらなくなってしまった、なっていう、
ユーモラスだけど笑えない話なんかも載っていました。
岡本太郎記念館では、そうした写真作品も所蔵しているそうですし、
一度じっくり見てみるのも面白いかもしれません。
256月
先日、日経ポケットライブラリ「東山魁夷」という本を見つけて、
買ってきてみました。
突然、こんな有名画家の絵を鑑賞しようという気になったので、
いつもここを見に来られている方は、ちょっとびっくりされたかも。
まぁ、以前から黒井健さんや葉祥明さんなどの絵は購入して
いましたけどね。
元々は絵画鑑賞なんて趣味は全くもってなかったんですけど、紗羅と
いっしょにデパートの絵画売り場などでなにげなく見ているうちに
「へぇ、絵を見たり飾ったりするのも良いものだなぁ」と感じるようになったんです。
特に、写真を撮る上で、良い絵画を拝見するのは大変参考になります。
以前、EOS-1を持っていた頃は、写真のこともろくに知らず、絵画を
見ることもなかったので、正直、ろくな写真が残ってません。
もちろん、あの頃にがむしゃらに撮ったことも、今の撮影に役立っていない
ことはないと思いますが、絵画を見るようになったことが、写真への道を、
もっと歩いてみようかなぁと思わせてくれるきっかけになったと思っています。
前置きが長くなりましたが、この本の中の作品も、どれも素晴らしいです。
主題以外の部分の省略の仕方とか、暗部の中に秘めた表情だとか、
とても参考になりました。
個人的には「冬華」、「行く秋」などの作品が好きですね。
「コンコルド広場の椅子」もまた違った作風ながら素敵な絵で、
本でも拝見できるので、今度、見つけたら見てみようかなぁと思ってます。
256月
本屋さんで「東欧のかわいいデザインたち」という本を見つけました。
以前から出ていた、北欧、西欧の続編という感じですね。
たぶん東欧では日常のありふれた雑貨や包装紙などなのでしょうが、
とても素朴でありながら、キュートな印象を受けるものがいっぱいです。
東欧といえば、チェコのカメラも有名ですね。
フレクサレットやオペマなどは、品質の上でもかなり優秀ですし、デザインも
ロシア製のものなどと比べると、独自性もあって洗練された印象です。
なかなか旅行先に選ぶ機会が少ない国々だと思いますが、こういった本で
そんな場所の空気に触れてみるのも良いかもしれません。
246月
本屋さんで「こわれない風景」というフォトエッセイ集を見つけました。
この本、赤毛のアンの島、プリンス・エドワード島の写真でも有名な
吉村和敏さんの写真と文章で綴られています。
「こわれない」というのは「変わらない」と言い換えることもできるような
不変の風景のことだと思います。
この本の中には、単純に地形として不変であるだけでなく、人々や自然の
営みそのものが、四季や気候の変化を通じて、よどみなく繰り返される
そんな「変わらないことがほっとさせてくれる」風景たちであふれています。
カラーで立派な装丁ですから、少し高いですけれど、ずっと眺めていたい、
そして、そこへ佇んでみたくなる素敵な本だと感じました。
「もう少し、お手軽に…」という方には、プリンス・エドワード島を綴った
文庫がオススメです。
236月
藤田一咲さんのエイ文庫新刊「海と写真の時間」が7/10に
発売予定だそうで。
【セブンアンドワイ】 海と写真の時間
予想に反して、今回は「海」がテーマですか。私はてっきりカメラ関連の
テーマになるかと思ってましたが。(^^;
「時間」シリーズも10作目なんだとか。
今回は海ですから、夏らしい雰囲気も味わえる一冊になってるんじゃないかと。
藤田さんの写真や文章は優しさにあふれているので、ほのぼのとした気分で
読めるのが良いですよね。期待しておこうと思います。
186月
本屋さんで「電器屋さんの本音」という本を見つけました。
この本、Webサイトから誕生したもののようです。
内容的には、タイトルの通り、電器店の店員さんのフィクションとも思えるほど
波乱に富んだ苦労話、笑い話が満載です。
実際に電器店に勤めている方だけでなく、接客業に携わったことがある方なら
「いるいる、こういう客」と共感できることも多いのではないでしょうか。
客の立場になる私としては、あんまり店員さんに迷惑をかけないように
心がけたいなぁと。
とはいえ、店員さん側もかなり「…」な方がいらっしゃいますけどねぇ。
これまでで一番、驚いたのは某オーディオメーカーの修理担当者かな。
それなりの高級プリメインアンプを購入したら、あまりに残留ノイズが多いので、
修理に来てもらったら、その雑音を聴いて一言。
「このくらいの雑音は、カーステレオでも聞こえますよ」
だそうで。(^^;
いやぁ、一応、それなりのオーディオメーカーなんだから、カーステレオと
いっしょにされては、返す言葉がありませんでした。