018月
AdobeのRAW現像ワークフローソフト「Lightroom」が5.6にアップデートしています。
今回は新しいカメラのサポートということで、以下の機種が追加されたようです。
Nikon D810
Panasonic LUMIX AG-GH4
Panasonic LUMIX DMC-FZ1000
RAW現像ソフトも次々と登場するカメラに対応しなければならず、大変ですねぇ。
かなり迅速に対応してくれるLightroomですら、FOVEONにはあまり積極的ではないですし、xTrans CMOSなどもメーカー側が協力をかなりしている状況で成り立っているのだと思われます。
今後は有機三層とかも出てくるでしょうし、ますます多様な素子やカメラに対応しなくてはならないのでしょうね。
そんな状況もあってか、Apple謹製のApertureはどうやら終焉しそうな雰囲気のようです。
それなりに別の画像編集ソフトは用意されるようですから、DNG Converterでも噛ませてやれば引き渡せるのかもしれませんけど、Appleユーザーには困惑している方も多いかも。
Adobeを避けようとしても他はSILKYPIXやCapture Oneくらいでしょうか。
もちろんメーカー純正のもありますけど、SIGMA以外では私は純正を使ったことがありませんねぇ。
そもそもJPEGの次がRAW、というのがちょっと飛び過ぎなのだと、以前から思っています。
音楽でいえばMP3の次がいきなりDSDみたいな感じで…。
FLACにあたりそうなTIFFがややサイズ大ということで普及しなかったという事情もありますが、今なら結構いけるかなぁ。
何度か書いてますが、16bit(規格上は32bitくらいまでOK)のRGBで非可逆圧縮のフォーマットがあれば、それがいちばんのような気もします。
JPEG2000ならすでに対応してるソフトも多いし、16bitは確実に大丈夫みたいなので採用するメーカーが現れることに期待したいところです。
Filed under: DigitalPhoto
307月
Canonから8倍ズームでありながらも薄型コンパクトなデジタルカメラ「IXY 130」が8/7に発売だそうで。
撮像素子は1/2.3型と小型とはいえ、それを活かして沈胴時22.1mmの奥行きに28-224mm相当の8倍ズームを収めているのはさすがに今どきだなと。
それでいてお値段は自社オンラインショップでも11,800円だそうですから、価格競争もかなり過激になってるんですね。
ただし旧モデルとなったIXY 120に至っては8000円台で売られてるようで、コンデジはもう商売上がったりなような…。
スマホにすっかり押されていて長所はどうしても望遠域になるのでしょうけど、それすらいずれはスマートフォンに搭載されてくるでしょうし、むしろ超広角とかで攻めるメーカーがあっても良い気もするんですけど、20~22mmくらいですらほとんどないのはやっぱり出しても売れないということでしょうか。
あと、屈曲系と組み合わせたモデルなども以前はIXYから出ていましたが、屈曲系自身、もう防水くらいしか各社なくなりました。
スマホ世代だからこそ、レンズが飛び出すのはウザいと捉える向きもあるように感じています。
技術的には相当厳しいでしょうが、レンズが飛び出さずに20-120mm相当くらいまでいけるモデルがあったら少なくとも差別化はできそうです。
(個人的ニーズなら20mm、いや18mm単焦点でも良いのだけど。)
ただ裏を返せば普通に持ち歩くコンデジならIXY 130で十分じゃないかとも思います。
今どきモデルとして見るとWi-Fi転送がないのは多少残念ですけどね。
Filed under: DigitalPhoto
266月
ニコンからFXフォーマットのデジタル一眼レフカメラ「D810」が7月中旬に発売されるそうで。
いまだにD300を使っていて、いわゆる「35mmフルサイズ」は銀塩しか使ったことがないんですけど、気になっていないわけではありません。
ただ、うちにあるような古いレンズではそもそも性能をしっかり生かせないでしょうし、オールドレンズが画角通りに使えるという点も、そもそもオールドレンズ遊びにちょっと飽きた(散歩撮影では使いづらいから)というのもあって、結局そのままですねぇ。
そんな話は別として、今回のD810は名前こそD800/D800Eのマイナーチェンジっぽいですが、中身は一新されているらしいです。
今回は流行りのローパスレスに一本化したのに伴い、画像処理エンジンもEXPEED 4となっています。
ベイヤーのままでローパスレスというのはレンズがある種のローパスフィルターですよ、というような具合になりがちで、画像処理エンジンでデモアレと言っても出ちゃったものはそう簡単には消せないですからねぇ。
個人的にはサンプリング定理を無視してハイパスフィルターを通してないD/Aコンバーターみたいな感じがして、どうも納得いかない部分があります。
もちろん実際の画像を見たら、ぼやっとしたローパス有りより良いなぁとも思うのですけどね。
画素数はほぼ変わらずの有効3,635万画素ですが、センサー自体は新しいものだとか。
D800Eはローパスありきの設計を無理やり…だったので、今回は最初からローパスレスでの設計になってるという点でも撮像素子の位置など、ボディ自体にも影響が及んでいることでしょう。
ついで、というわけでもないでしょうが、シャッターユニットもミラーバランサーなどが新しくなり、ブレが起きづらくなってるんだとか。
私自身としてはDfよりはこっちのほうがデジタル一眼らしい方向性で良いかなと思いますけど、D300から買い換えるにはまだちょっと弱い(買えない、とも言う)かな。
以前から何度も書いてますが、やっぱり次期メイン機は非ベイヤーの登場を待ちたいと思います。
Filed under: DigitalPhoto
236月
ライカからMマウントのMFマクロレンズ「マクロエルマーM 90mm F4」が6/28に発売になるそうで。
ライカでマクロエルマーというと私も愛用しているライカRマウントで有名ですけど、Mマウントにも本格的に登場したんですね。
これまではレンジファインダーを使っていた関係上、ライカMはマクロ撮影が苦手で距離計は80cmくらいまで、さらに近接になると通称メガネ付きの近接ズミクロンや前作のマクロエルマーとか、さらに近くなら潜望鏡のようなデザインのビゾフレックスを使うしかありませんでした。
液晶モニターやEVF(オリンパスのが使えるらしいですが)によるライブビューが可能になってようやく実用的に可能になったとも言えるでしょう。
それでもレンズ単体はあくまでも最短撮影距離は80cmという、ある意味普通の中望遠で、これにライブビュー用アダプターを併用することで最短撮影距離が41cmになるという仕様です。
そこまでするならマウントアダプタでライカRレンズや他社のマクロレンズを使ったほうが…なんていうのは野暮ですよねぇ。
逆にライブビュー用アダプターは別にマクロ・エルマー専用というわけではなく、他のMマウントレンズでも使用可能で、結局はヘリコイド付きの接写リングみたいなものかと。
これまたそう言ってしまったら元も子もないんですけど…。
ライカM自体、私自身は(予算が許せば)他とは違った感性を引き出す素晴らしいシステムだと感じています。
でもだからこそ、マクロ領域は他に任せておけば良いのかなぁと。
まぁ未だにライカRを引きずっている私が言っても、ライカさんの現ニーズとは全く違うんでしょうけどね。
Filed under: DigitalPhoto
136月
SIGMAのオリジナリティあふれるレンズ一体型FOVEONカメラ「dp2 Quattro」の発売にが6/27に決定したそうで。
あえてミラーレスに対するコンデジ、という呼び方ではなく、私は「レンズ一体型FOVEONカメラ」と呼びましたが、シグマさん自体は「高画質コンパクトデジタルカメラ」としているようです。
せっかくのデザインでもありますし、むしろ製品サイトに書いてある「Reinvention of camera」くらいに突飛特徴的なジャンルに位置づけても良いのかも。
それこそオーディオみたいに「ハイレゾカメラ」とか呼んだりして…。
だいぶ冗談が過ぎましたが、カメラ好きの期待も大きいだけに作例やスタイル、そして10万円前後という当初価格などで賛否が出ているようです。
個人的には全体像としての立体感は以前のFOVEONよりも高まっているように感じますし、お値段もほぼ予想通りというのが正直なところです。
Quattroの場合、下手な「フルサイズ機」以上にレンズに性能を求められる傾向もあるでしょうから、それこそ「レンズ一体型」のうち、レンズの占めるコストの割合がどうしても高くなってしまう傾向もあるのでしょう。
ただ、単売の最近のシグマレンズは尖ったほどの高解像度を誇っていますから、それに比べるとこのdp2 Quattroはあまりそっちに振りすぎず、切り取られた景色の空気感みたいなものを重視したような気もします。
なんだかこういう部分でもオーディオ的なニュアンスを感じて、私には好印象なのかもしれません。
いや、だからといって買えるかというと、やっぱりちょっと手が届きづらいわけではありますが、そのくらい憧れの存在という距離感も趣味の品にはあって良いのではないかなと勝手に思っています。
さて、書き方までオーディオのポエムっぽい内容に逸れてしまいましたが、最近なんだかちょっと流行りっぽい初回特典も付いてくるんだとか。
これがまた一風変わっていて、オリジナルの「dpラッピングクロス」だそうです。
カメラバッグとかストラップというのは良く見かけますが、風呂敷包みみたいにしちゃうというのはやっぱり斬新ですねぇ。
留め紐も付いてるようですので、上手く使えばよだれ掛けブラックレフ代わりにも使えるかも。
欲を言えば片面はグレーかシルバーにして普通のレフっぽく使えたら良かったかもしれませんね。
限定数は分かりませんが、後で届くタイプではなく、初期出荷のものには同梱されているそうですので、ちょっと経ってから購入を考えている方は箱に書いてある「dpラッピングクロス同梱品」のシールに注意して選んだほうが良いかもしれません。
Filed under: DigitalPhoto
175月
SONYの高級コンデジ、RX100シリーズ(そんなシリーズ名はないでしょうけど)の後継モデル「DSC-RX100M3」が発表されました。
型番のとおり、3世代目になりますが前回よりも大きく手を入れてきました。
まずはやはりポップアップ式の「OLED Tru-Finder」を内蔵したのが新しいでしょう。
ポップアップというとストロボが定番ですが、それはそれで本体上部真ん中にポップアップ式で存在し、さらに正面から見て右側にEVFをポップアップで内蔵してるわけです。
一眼レフだと右左眼で覗く方が多いかと思いますが、このサイズだと右左眼はちょっと窮屈になりそうですね。
製品サイトでもモデルさんは左右眼で覗いてますが、そんな感じでさらに右左眼も開いておいて昔のレンジファインダーっぽく使うのが良いのかも。
もう一つ、大きな変更点はレンズでしょう。
RX100M2までの28-100mm相当から広角寄りに変更され、24-70mm相当となりました。
どちらが良いかは好みがありますが、24mm相当は当然広角で自撮りなどに便利という側面もありますけどわりと扱いにくい画角とも言われています。
ズームなので嫌なら28mmまでズームすれば良いんですけど、コンデジって意外とワイド端、テレ端で使う機会が多くなりがちですからね。
そういう場合は思いきって画面比1:1の正方形で撮るのも面白いかも。
この場合だと左右端がカットされますから、画角にすると30.5-89mm相当となってまた違うカメラ感覚で撮れるのではないかと。
当然ただ広角寄りにしただけではなく、ツァイスを名乗るレンズとしてさらに上を目指したという部分もあるようです。
ガラス非球面レンズを2枚接合したものを世界で初めて採用したんだそうで、交換レンズにも負けない内容です。
明るさもF1.8-2.8とテレ側がより明るくなり、MTFで見てもテレ端は特に優秀そうに見えます。
逆に気になるのは価格とモデルチェンジの早さでしょうか。
RX100が2012年6月、RX100M2が2013年7月とおよそ1年周期でモデルチェンジしてるのはコンデジとしてはそう短くもないのですけど、価格推移も当然それに準じていきますから、買い時が難しいところです。
私などはいつものように今頃になって初代RX100も良いなぁ、なんて思う時代遅れですのであんまり関係ないんですけども。
なお、価格は8万円台中盤からのスタートのようです。
対するRX100M2は現在5万円台中盤ですから、ファインダー内蔵というのを考えると意外と差がないなぁとも思いますから、ファインダーはやっぱり欲しいという方は最新のM3のほうがお得なのではないでしょうか。
Filed under: DigitalPhoto