• 262月

    Nikonからデジタル一眼レフカメラのフラグシップ機「D4S」が3/6に発売だそうで。

    型番のとおり、D4の後継で新開発のCMOSセンサーやEXPEED 4の採用などが大きな違いのようです。
    動画についても1920×1080で60p/50pに対応したのもそうした用途を多用される方には大きな変更点でしょう。
    なお、画素数自体は大きな変更はなく1623万画素というのは面白いところです。
    最近流行りのローパスレスでもないようですし、むしろ画素数を減らした「RAWサイズS」を用意しているくらいです。

    その分、高感度耐性には注力してるみたいで、常用最高感度がISO25600とのこと。
    銀塩の頃はどんなに頑張ってもISO1600までくらいが常用の実質的な限界だと思うので、それからすると撮影の幅は相当大きく広がりました。
    あくまでもプロ機らしく、撮影ニーズに応えた雰囲気のスペックなのは好印象かと。

    それにしてもデジタルのフラグシップも1999年のD1から始まって、派生モデルを外したとしてもD1X、D2X、D2Xs、D3、D3S、D4、そして今回のD4Sと15年ほどで8世代目になるんですね。
    銀塩時代のF一桁機は1959年のFから2004年のF6までで45年ほど掛かったわけで、3倍近いスピードです。
    マイナーチェンジをカウントしないにしてもそう遠くないうちに番号的にも追い抜くことになりそうですね。

    我が家にあるのは当然ながら銀塩一桁機のみで、それもFからF4までです。
    そろそろF5も十分手が届く範囲に入ってきたのかもしれませんが、それより前にD3とかもあったら面白いかもしれません。

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    2014/02/26 12:00 pm | Nikon D4S はコメントを受け付けていません
  • 222月

    ステレオサウンドから何故かカメラ系ムック「“カワイイ”をシェアする写真術」が2/24に発売されるそうで。

    オーディオ関連の書籍は最近付録がブームですけど、その路線を拡大しようというわけでもないのでしょうが、Eye-Fi とドコモの提携商品「Eye-Fi カード 01」が付録に付いてくるんですね。
    4GBのこのカード、通常価格だと3990円だそうですから、書籍込みで1890円のムックだとずいぶん太っ腹な感じです。

    ただし、このカードはドコモの提供するアプリでのみ動作するということで、今のとこrはAndroid版しか用意されていません。
    そのため、パソコンはおろか、iPhoneでも使えないというのが難点ですねぇ。
    今ではdocomoもiPhoneを販売してるわけですし変な感じもしますが、このムック自体が在庫処分的な意味合いもあるのかな?
    なお、表紙にもちゃんとiPhoneでは使えない旨が記載されています。

    それでもなんとか…と思って調べてみると、どうもカードをフォーマットし、通常のEye-Fi X2用のソフトを入れると使える(?)という情報もチラホラ。
    ただし明らかに保証外の行為ですし、通常の4GBモデルもそう高くはないですから、そこまで冒険するかはちょっと微妙なところかも。

    なお誌面のほうは付録カードを使ったシェアの仕方はもちろん、事前加工に便利なアプリなども紹介されているようです。
    なにぶん付録付きムックの傾向的に誌面のボリュームは見てみないとなんとも言えませんが、本来の目的通りAndroidで使いたい方やムックのほうも読みつつ冒険を…というニーズならお買い得かと思います。

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    2014/02/22 7:00 pm | 2 Comments
  • 172月

    色んな意味で話題になっているシグマのDP Quattroですが、FOVEON X3 Quattroの解像度がどんな具合になるのか、擬似的に検証してみました。

    御存知の通り、FOVEON X3は三層が重なっているんですが、Quattroでは最上層のみが4画素でその下の2層は1画素で構成されています。
    従来はそれぞれB,G,Rと説明されていましたけど、実際の分光特性としてはそうなっておらず、Quattroはそれを逆手に取って最上層で輝度情報を、残りの2つで色情報を取るような割り振る(これもそう簡単に切り分けられないでしょうけど)ことで、高感度ノイズやファイルサイズを抑制しつつ解像度を確保するような対策を取ってきたようです。

    そんな仕組みは各所ですでに解説されていますから、ここではこれをLab表色系で近似しつつ、輝度に相当するLチャンネルをそのままに、aとbチャンネルを平均化フィルターを通して擬似検証してみようという企てです。
    元画像にはSIGMA DP1で撮った写真を用い、より効果を分かりやすくする意味もあり、Quattroの4画素混合よりも効き目が強いはずの近傍9画素平均化としました。
    Photoshopのカスタムフィルタを使ったからというのもありますが、実際のQuattroとは違い、移動平均的な意味合いになるので、あくまでも擬似検証ということだけは改めてお断りしておきます。

    まずはオリジナルの画像から。
    なお、一度Photoshopで開いてJPEG保存やLab→RGB変換を実施し、画素平均化以外の条件を揃えてあります。
    (それぞれクリックすると元画像が表示されます。)

    [ L,a,b フル解像度 ]
    20120403_0017lab1px

    そしてa,bチャンネルだけカスタムフィルタで9画素混合した画像が以下のとおりです。

    [ Lのみフル解像度、a,b 近傍9画素平均化 ]
    20120403_0017lab9px

    ファイルサイズはたしかに2.9MB→2.7MBと減っていますから情報量は減ってるんだと思いますが、やや色が薄くなった印象はありますけど、それ以外はほとんど違いが分からないです…。
    一般に人は輝度に比べて色の解像度には疎いと言われていますが、それにしてもこんなに分からないものなんですねぇ。
    そもそもaチャンネルの画素混合は色ノイズの除去にも使える技でして、そういう意味ではFOVEONの欠点を補うには最良の手段なのかも。

    参考のためにL,a,bそれぞれのチャンネルのみを表示させた画像も貼っておきます。

    [ Lチャンネル ]

    [ aチャンネル ]

    [ bチャンネル ]

    被写体がもう少し派手で色数の多いものだとまた違ってくるのかもしれませんが、aチャンネルは多少解像度が落ちてもあまり関係なさそうのは確かにその通りかなと。
    FOVEONの画像だけでなく、X-Trans CMOSの写真などでも試してみましたが、そもそも9画素混合されたのかどうか目を疑ったようなケースもありました。
    Photoshopをお持ちの方ならどなたでも簡単に試せると思いますし、ぜひ追試していただけると良いかと思います。

    ちなみに今回のQuattroの仕様については個人的には賛成ですし、賛同する部分のほうが大きいです。
    少なくともベイヤー配列を使いつつローパスレスでやってるよりは断然挑戦的で冒険心のある取り組みかと。
    確かに将来的には「第二層も4画素にしました」なんてことになる可能性もありますし、ソフトウェア的に画素混合じゃダメだったのか、とかも考えますけどね。

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    2014/02/17 12:00 pm | FOVEON X3 Quattroの解像度を擬似検証 はコメントを受け付けていません
  • 132月

    ソニーからミラーレスカメラのニューモデル「α6000」が昨日、海外発表されましたが、本日国内でも発表され、3月発売予定だそうで。
    #国内発表されたので急遽、予約投稿から外したのは内緒。

    名前はαですけど、中身としてはNEX-6と7の中間くらいのモデルだとか。
    NEXの時ほど尖ってコンパクトにという志向が薄まってるように感じて、α33の後に出たα37みたいな印象もあります。(喩えがマイナーすぎるけど。)
    α37は液晶画面をケチってましたが、今回はその逆で電子ビューファインダーが約140万ドットになっています。(NEX-6と7は約235万ドット)
    α37は「一眼レフスタイルだからどうせファインダーを見るでしょ?」というメッセージでしたが、今回はその逆で「ミラーレスだから結局液晶で見るでしょ?」ということでしょうか。

    名前からしてもNEX-6の後継として考えれば悪くないコストバランスだと思いますが、後継機としてのセールスポイントはちょっと弱いかも。
    画像処理エンジンは改善されてAFも位相差AFの合焦点が増えたり速くなってるようではありますが、α7とα5000の間でいうとやはりα5000寄りの印象を受けますね。
    私はむしろα3000のほうが気になりますが、こっちはまず国内発売はないでしょうねぇ。
    同様にα-Aマウントの今後も気になるんですが、こちらはCP+でも今のところ動きがないようで、やっぱり収束していくのかなぁと傍観しているところです。

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    2014/02/13 7:00 pm | SONY α6000 はコメントを受け付けていません
  • 122月

    OLYMPUSから光学照準器を搭載した高倍率ズーム機「STYLUS SP-100EE」が発売されるそうで。

    Eagle’s Eyeを名称に潜ませる本機は世界で初めてドットサイト式の光学照準器を搭載したとのこと。
    別売りのドットサイトはあったそうですが、合焦表示と連動させられたり撮影位置のずれが起きづらいという点で内蔵はやっぱり便利ですよね。
    そもそも気軽に撮ってみようかなというニーズには別売りというのは敷居が高いですし。

    今回のSP-100EEは24-1200mm相当の高倍率ズームを搭載していて、最近は各社のネオ一眼の望遠域がどんどん伸びてますけど、実際の撮影では手ぶれや被写体追尾、ピント合わせなど課題も多く、写真の歩留まりは意外と高くないのが実情かと。
    その点で今回のドットサイトは後者2つを格段に進化させてくれるでしょう。
    手ぶれについてもレンズシフト式手ぶれ補正機構は入ってるので他と同等レベルではあると思いますが、同社のマイクロフォーサーズ機に付いてるような5軸補正が付いてたら完璧だったかな。

    また、単にドットサイトの効果だけでなく、ハーフミラー越しに実像を見ながらの撮影というのも安定した絵を撮れるメリットにつながっているのかも。
    EVFではどうしても映像に遅れが出てきますし、一眼レフの光学ファインダーも遅れはないものの視野が狭くファインダーだけで追ってると被写体を見失ってしまいがちです。
    銀塩時代のレンジファインダー機ではファインダーが左端にあって、今のユーザーからすると光軸上ではなくて不便という印象でしょうけど、あれは右目でファインダーを見つつ左目で実像を見る使い方もできて結構便利なんですよね。
    今回のはストロボを開いた下のところに来るので、光軸とのズレも少なくて今のデジカメユーザーさんにも受け入れやすそうです。
    欲を言えばハーフミラーをうまく使ってEVFと並行表示できたりしたらベストなんでしょうけど。

    なお、光軸から近いとはいえ、ドットサイトはパララックスがあって、10mよりも近い被写体だとドットスポットの調整が必要になるとのこと。
    これもメニュー画面から調整画面に入ればダイヤルで調整できるそうです。
    ここも欲を言うとするとドットサイトから目を離さないまま、液晶画面を介さずにできたら最高でしょうが、それにはさきほどのインポーズ機能が必要かと。
    今回の機種が人気が出れば、そういうモデルが出てくるかもしれませんね。

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    2014/02/12 8:35 pm | 2 Comments
  • 102月

    SIGMAからFOVEON搭載コンパクトの新シリーズ「dp Quattro」が発表されました。

    これまでのDPシリーズと比べると、かなり思いきったデザインに変更されていますね。
    一見、NEX-5シリーズにも似ている印象がありますが、本体は薄く、グリップはしっかり、という撮るための理想を追求したらこうなった、という感じでしょうか。
    幅はMerrillと比べて4cmほど長くなっていて、重さも40gほど重くなっています。
    バッテリーがBP-51というものに変更されているようで、Merillはバッテリー寿命が難点でしたからそのための重量増加なら良しとすべきかな。
    できればバッテリーが流用できるほうがうれしいでしょうし、省電力化も頑張って欲しいところではありましたが。

    外観以上に大きな変更が名前にも入っている「Foveon X3 SENSOR Quattro」の採用です。
    三層のうち、最上位層のみ4倍の画素数とし、解像度とSN比の両立を狙った新センサーとのこと。
    FOVEON X2は上から青、緑、赤と3層で3色を捉えるわけですが、シリコンを光が透過するという構造上、実際の分光特性はそうキレイに3色分かれてはおらず、最上層はRGBのほぼすべてに反応しているんですよね。
    それだけに下層の情報も含めて複雑な画像処理が必要だったと記憶しています。

    その影響で赤の色ノイズが多かったりといった欠点も持っていたわけですが、そこを逆手に取り、最上位層で輝度成分の解像度を確保しつつ、色情報はSN良く、という、いわば良いところ取りを目論んだ仕掛けでしょう。
    もちろん実際には4画素で色相に大きな差がある場合は偽色抑制、輝度に差がある時は解像度優先とかそんな具合で、これまで以上に複雑な画像処理が必要なはずで、そこはTRUE IIIプロセッサーに頼る形になるかと。
    ここもまた他社とはやや違い、汎用に近いDSPだったと思いますが、だからこそ自由度の高い処理が可能なのだと思います。
    ただやっぱりバッテリー消費だけは気になるところではありますが。

    撮像素子に関しては理論上はそうでも、あとは実際の絵の具合次第ですから、dp2のレンズに注目してみましょう。
    6群8枚のレンズ枚数、9枚の絞り羽根や30mm F2.8といったところはDP2 Merrillと同様です。
    レンズ構成図やMTF曲線も大きな差はなさそうですが、MTF測定器「A1」によって全数保証が謳われたのはDPシリーズではたぶん初だと思うので、その安心感はあるかも。
    #Merrillシリーズでも実際には実施されていた可能性はありますが。

    発売時期も価格も未定ですが、ここまで尖ったモデルを出せるのはシグマさんならではでしょう。
    フジのX-Trans CMOSもそうですけど、撮像素子の改革に取り組むメーカーさんは個人的に応援したいですね。
    ところでだいぶ前にレンズ交換式ミラーレスの噂もありましたが、その後は音沙汰なく、今回Quattroが出てきたということはしばらく一体型コンパクトで行くということでしょうか。
    それも含め、CP+が始まるとさらに色々と情報が出てくるのかもしれません。

    Filed under: DigitalPhoto
    2014/02/10 8:00 pm | SIGMA dp Quattro はコメントを受け付けていません