0310月
RICOHのAPS-C素子搭載コンデジ「GR」初の機能拡張ファームウェア、2.03が公開されたようで。
今回、機能拡張されたのは以下の内容だとか。
・絞り開放時のシャッタースピードが、最高1/2500秒まで設定できます。
・再生モード起動時、撮影モードへの切り替えが可能になります。
・クロップに、47mm(35ミリ換算)が追加されます。
・Pモードで、開放優先のプログラム線図選択が追加されます。
・[シャッターボタン確定]が追加されます。
・[Eye-Fi RAW 転送]が追加されます。
・[Eye-Fi選択画像送信]で、画像送信中に、残り枚数が再生画面に表示されます。
・[Eye-Fi選択画像送信]で、フォルダー番号が200以上の画像も転送できます。
シャッターボタンの全押しで再生モードから撮影に移行できたり、露出補正等の確定をシャッターボタンの半押しで出来たりするところは「機能拡張」というよりは改善レベルですけど、他のモデルならこういうところも「仕様」で済まされてしまう部分ですからね。
ある意味、この「機能拡張」があってこそのGRという部分もあるくらいで、ロングセラーの秘訣にもなってると思うんですよね。
今回は最初の機能拡張ということもあって不具合修正を伴う変更も以下のとおり、結構入っています。
・Exifタグ「画像入力機器のメーカ名」が”RICOH IMAGING COMPANY, LTD.”になります。
・フォーカスを「マルチAF」に設定した状態でのAFLはスポットAFになります。
・ダイナミックレンジ補正を「強」にして撮影したRAWファイルを、カメラの「RAW現像」機能でダイナミックレンジ補正「強」の設定で現像する際の、暗部の画質を向上しました。
・カメラの「RAW現像」機能で、明るさ補正と周辺減光を組み合わせて現像する際の画質を向上しました。
・画像確認時間を「HOLD」に設定しカスタムセルフ撮影をする場合、設定した撮影間隔で自動的に次コマ撮影するようになります。
・画像設定「スタンダード」で撮影した画像を、詳細情報表示モードで再生するとスタンダードのアイコンが表示されます。
・一部シーンでのホワイトバランス「マルチパターンAUTO」の色再現を向上しました。
・DNGファイルに設定されているColorMatrixを改善しました。
・ISO感度が1600から3200、ノイズリダクション設定を弱・中・強・AUTOで撮影した場合の画質を向上しました。
・Eye-Fi選択転送時の安定性を向上しました。
場合によってはこっちの変更部分のほうが画質向上などの要素があって嬉しいユーザーさんも多いかもしれませんね。
ノイズ対策がしっかりしてきてるのは採用した素子の使いこなしが出来てきたとも言えそうです。
ただ、これまでの機能拡張よりはやや地味な印象もあるのは、すでにGRD4までのノウハウは初期段階で盛り込み済みだから、というところもあるのかも。
あとはこのノウハウでGXRの改良も期待したいのですけど、おそらくもう無理でしょうねぇ。
クロップ機能を強化したところからも、なんとなくそんな気が…。
どうせならSIGMAのDPシリーズみたいに画角の違うGRを出しても良いんですけどね。
そうなるとクロップでは実現し得ない広角側のGR21に期待です。
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219月
Nikonからミラーレスカメラのニューモデル「Nikon 1 AW1」が10月に発売になるそうで。
出た当初は「これで大丈夫かな?」という雰囲気も漂ってましたが、予想外(失礼)に売れているらしいNikon 1シリーズですけど、今回のは少し毛色が違って防水・耐衝撃性能にこだわったモデルになっています。
ニコンは昔もニコノスシリーズを出していたりして防水には積極的だったんですよね。
あれもニコノスVまではミラーレスだったわけで、そうしてみると時代は繰り返してるのかも。
当然ながらボディだけでは防水システムは成り立たないわけで、今回のもボディ単体発売はなくて、防水防塵の標準ズームレンズ「1 NIKKOR AW 11-27.5mm f/3.5-5.6」がセットになっています。
35mm換算だと30-74mm相当ですから通常の標準ズームとほぼ同等な画角がカバーされていますし、ズーム時もしっかり防水が維持されるのはさすがです。
コンパクトな単焦点レンズ「1 NIKKOR AW 10mm f/2.8」も用意されるそうで、季節的には夏とは正反対の時期ではありますけど、待望のモデルという方も多いかも。
なお、これまでに出ているNikon 1用レンズも使えますが、当然ながらそれだと防水にはなりません。
併用する場合は、ついうっかり防水のつもりで持ち出さないように注意が必要かもしれません。
そもそも防水であっても外でレンズ交換するのは危険なので、そういう意味では標準ズームで使うのが一番相性が良いのでしょう。
ニーズがかなり限定されるような感じなので高いのかなぁと思いきや、標準ズームレンズとのセットで実売8万円前後と、思ったよりは安いですね。
防水だけでなく落下高さ2mの耐衝撃性能もありますし、ラフに扱えることで撮影の幅が広げるのがこのカメラの本質とも言えそうです。
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209月
AdobeのRAW現像ワークフローソフト「Lightroom 5」が5.2に更新されています。
今回も不具合の修正やいくつかの新機能追加、それに下記のカメラのRAW対応が追加されています。
Canon EOS 70D
Canon PowerShot G16
Canon PowerShot S120
Casio Exilim EX-ZR800
Fujifilm FinePix HS22EXR
Fujifilm FinePix HS35EXR
Fujifilm FinePix S205EXR
Fujifilm X-A1
Fujifilm X-M1
Leica C (Typ 112)
Olympus OM-D E-M1
Panasonic Lumix DMC-GX7
Panasonic Lumix DMC-FZ70
Panasonic Lumix DMC-FZ72
Pentax Q7
Pentax K-50
Pentax K-500
Sony DSC-RX100 II
Sony A3000 (ILCE-3000)
Sony NEX-5T
新機能のほうはノイズ軽減で「滑らかさ」が追加されたり、スポット修正ブラシに「ぼかし」が追加されています。
他にもスポット修正はテクスチャーの自動検知が改善されていますから、より自然な修正ができるようになったみたいです。
また、5.2とは直接関係ないですが、Lightroom 5 Software Development Kitの提供も始まったそうです。
これを使えばプラグイン開発ができるんですが、ざっとドキュメントを見てみるとLuaというスクリプト言語を使っての開発になるようです。
今のところはそんな予定も余裕もないですけど、欲しいプラグインとかが出てくれば自作してみるのも面白いかも。
あと、こちらのほうが一般的には興味のあるところかと思いますが、月額1,000円でPhotoshop CCとLightroom 5が使える「Photoshop 写真業界向けプログラム」も提供が始まっています。
誰でも加入できるわけではなく、Photoshop CS3以降を持っていて、しかも今年中に加入する必要がありますけど、該当する方にはかなり割安なプランです。
そのうち、Lightroom単体も月額制になったりする可能性もありそうですが、その時は新しいカメラに1年間無料券とか付いてくると良いかもしれませんね。
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139月
SONYからスマートフォンと組み合わせることが前提のデジタルカメラユニット「DSC-QX10」と「DSC-QX100」が発売になるそうで。
もうだいぶ前に発表されてましたが、今回、国内での発売が10/25に決まりました。
お値段や個人的な好みから、ここでは主にDSC-QX10を紹介してみます。
見た目はマウントのない交換レンズみたいな感じで、Wi-FiやNFCでスマートフォンと連携する仕掛けです。
仕掛け自体は最近のWi-Fi対応デジカメと同じですけど、思いっきり割りきって画面もシャッターボタンさえもないというのはなかなかスゴイです。
(9/16追記)
シャッターボタンは本体横にありました。失礼しました。
ただ、実際に形になってみると、ちょっとイメージと違う…という、悪いクライアントみたいな感想が口をついて出てしまいます。
どこが違うんだろうと考えてみると、どうやら沈胴式という部分じゃないかと。
そもそもこれを見て最初に思い出したのがdocomoのL-03Cだったんですよね。
ジャンルは違いますが、外付けという点ではポタアンみたいな存在になるわけで、そんなポータブルヘッドフォンアンプを見てみると大抵はスマートフォンと(少なくとも幅と高さは)同じくらいのサイズのものが多いんですよね。
ポータブルバッテリーでも同様ですし、やっぱりそういうスタイルのほうがスマートフォンとのセットでは相性が良いのかも。
実際にカメラとして成立させると屈曲系になりそうですけど、少し考え方を変えれば最後に曲げる必要もないわけで、スティック型みたいな形でも良さそうです。
いずれにしても大型素子を求めるというよりは高倍率のほうがニーズは高いと思うんですよね。
その意味でもどちらかと言えば私はQX10推しなんですけど、TXシリーズから液晶を取り除くことで出来たスペースをうまく活かして20倍ズームくらいになったらスゴイなぁと。
もう一点、QX10推しなポイントは広角25mm相当スタート(QX100は28mm相当から)というところです。
今回の製品はスマートフォンの液晶背面に固定できるような構造になってますけども、そうなると最近のケータイやSNSなどの利用状況を考えると自分撮りというニーズが結構あるんじゃないかと思うんですよね。
その際には広角がずいぶん有用になってくるのではないかと思います。
そもそも、背面に固定してしまって従来のデジカメスタイルに縛られるのではなく、ケーブルで縛られない自由度を活かすデザインがあるんじゃないかなと。
(9/16追記)
なお、この機種自体はWi-FiやNFCを利用しているので、液晶背面に固定しなくても使うことはできます。
その場合に持ちやすいデザインかというとちょっと違うのかなぁという風に思っています。
ただ、この最初の一歩があるからこそ言えることでして、今後は各社真似してくるんじゃないかな。
そうなった際にはデザインやスタイルも重要ですけど、それ以上に操作性や完成度も大切になってくるわけで、その点ではすでにソニーは一歩リードしてるとも言えるわけで、今後もじっくりこのジャンルを育てていってほしいところです。
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109月
以前から噂がだだ漏れ気味だったオリンパスのマイクロフォーサーズ機「E-M1」が公式に発表されました。
そして機種そのもの以上に注目されていた旧フォーサーズの終焉も発表された形になりました。
E-5や現行レンズは当面販売継続されるそうですが、実質的にE-5が最後の旧フォーサーズ機ということですね。
E-M1は像面位相差とコントラスト式のハイブリッドで、マウントアダプタ使用時には像面位相差に自動的になるそうですし、反応やAFポイントなどはむしろ37点とE-5の11点より多いくらいなんですけど、なんとなくさびしい気もします。
単純にミラーが無くなったからというよりも、フラグシップらしい顔付きや質感でなくなったような印象なところも感触の一因になっているように感じます。
元々からオリンパスはOMシリーズでコンパクトながら高性能をモットーとしていたわけですし、スタイルもOMに似ているところは悪くはないのですけど、なんとなく薄っぺらく真似てみたという印象が拭えないんですよねぇ。
なお、発売前に気になっていたのが防塵防滴性能なんですが、カメラ本体はE-M5のほうがむしろE-5を超えるほどの防塵防滴性能ですし、ミラーのような機械駆動部分がなくなったことも手伝ってか、-10度という耐寒性能も有していて、その点は一安心みたいです。
マウントアダプタのほうも最新のMMF-3は防塵防滴仕様だそうで、E-5からの移行はきちんと手筈を整えてあるという印象です。
E-M1は今のところ欲しいなぁと思える要素がそれほどないのですが、マイクロフォーサーズ用の優秀なレンズ次第といったところでしょうか。
むしろ、E-3やE-5が安くなるなら狙ってみるのも良いかも、なんて、いつものように考えているところです。
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109月
Leicaから新しいコンデジ「Leica C」が10月に発売予定だそうで。
大型素子を使ったモデルは自社設計のものがほとんどですが、今回のコンデジはこれまで同様、Panasonicのモデルがベースみたいです。
ベースになっていると思われる「DMC-LF1」は私もバランスの良いモデルだなと思ってましたが、ライカブランドにふさわしいデザインを身にまとって、さらに立派になってるようですね。
実用本位ではない意匠ではありますけど、ライカMを彷彿とさせるところは素直に上手いなと感じます。
ただ、実際にデザインしたのはライカ自体ではなく、アウディ社のデザインチームが手がけたんだそうで、それを言っちゃあお終いですが「じゃあ、ライカは何をしたの?」という…。
以前からアウディとは色々とコラボしてるようですから、資本的に近い関係にあるのかもしれないですけどね。
そのうち、Audiの車載カメラにライカの赤バッジが付いたりするのかも!?
スペックや機能についてはもう「DMC-LF1」を参照、という感じでして特筆することはないんですが、NFCとWi-Fi機能を活かすためのスマートフォンアプリはPanasonicの流用ではなく、ライカから「Leica C Image Shuttle」というのが出る予定だそうで、そういうところで興ざめさせないところは流石と言うべきでしょうか。
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