019月
エイ出版社から新しいGR本「GR EVOLUTION」が9/12に発売だそうで。
相変わらずGRD3を使っている私ですが、APS-CになったGRが気にならないわけではありません。
ただ、今回の本の表紙に踊るように「GR史上最高画質」と言われると、それなら何故、今までは1/1.7型だったの?という皮肉な視点も入ってきます。
GRの場合、素子よりもレンズの魅力による部分が大きいと思うので、APS-Cに対応できるコンパクトなレンズ設計を実現するのに時間がかかったということなのでしょうけどね。
その辺りも含めてこの本では「リコー設計者が語るGR史上最高画質の秘密」という記事が一番気になります。
この他、エイ出版社の本の良さは通り一遍のスペック解説ではなく、写真が豊富なところもポイントです。
「プロ写真家☓GR☓旅」と題して、実際にGRで撮った写真もたっぷり見られそうなのは良いですね。
今の時代、Webでたくさんの作例を見ることができるんですけど、(結果として)撮れた写真ではなく、(目指すものとして)撮った作品を見られるという点で、まだまだ紙媒体も大きなパワーがあるのではないかと。
ただ、これはGRに限った話ではありませんが、プリントも含めてトータルでGRとしての表現を提案してくれているカメラブランドはまだまだ少ないのも実情です。
紙にこだわりすぎるのはもう懐古主義的な部分も入ってきているようには思いますが、ディスプレイ表示での表現方法も含め、もっと積極的に提案しても良いのではないかなと。
そういう部分でも、この本の「プロ直伝 GRの使い方 楽しみ方」という内容にも期待したいところです。
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278月
SONYから新しいミラーレスカメラ「NEX-5T」が9/13に発売予定だとか。
当然ながらNEX-5Rの後継ですが、今回の強化部分はNFC対応とのこと。
5RもWi-Fiでの転送機能があるわけですけど、これだと設定がやや面倒(?)だったようです。
iPhoneはまだNFCには対応してないので、今度はNFCがうまく動かないという、良く分かってないユーザーからの問い合わせも増えそうですけどね。
撮像素子に変更がないようなのでカメラとしての本質はほぼそのままのようですが、あえてあのデザインも変えずに貫いているのは、セールスのための無駄な変更がなく却って好感が持てます。
お値段的にも本体が5万円台中盤、レンズキットが6万円台後半くらいで、5Rのレンズキットの実売が5万円くらいなことを考えれば良心的な設定です。
さらに「はじめよう一眼キャンペーン」も8/28から始まるそうで、これを使えば応募者全員に5000円キャッシュバックされるそうですから、さらに実質的な差額は少ないことになります。
ちなみにこのキャンペーンの対象機種は以下のとおりで、当然ではありますが残念ながらNEX-5Rは入っていません。
・NEX-6
・NEX-5T
・NEX-3N
・α65
・α58
(それぞれボディ単体の商品、レンズとセットになったキット商品どちらも対象)
また、アプリ機能も健在で、今回のモデルに合わせてというわけでもないでしょうが「レンズ補正」というアプリがリリースされるとのこと。
マウントアダプターでもアプリで手動補正ができるそうで、倍率色収差などはパソコンでやったほうがやりやすいのでは?という気もしますけど、あえて歪曲収差を逆補正してオールドレンズ風味を強めるといった使い方もできそうです。
そんなオールドレンズ遊びを提唱しつつも、新しい標準域ズームレンズも2本追加されています。
SONY銘の「E PZ 18-105mm F4 G OSS」とCarl Zeiss銘の「Vario-Tessar T* E 16-70mm F4 ZA OSS」がそれで、開放F値や焦点域がえらくカブってるなぁというのが正直な感想ですけど、NEX登場当初からしばらく寂しい状態だったレンズラインナップもかなり層が厚くなりました。
価格差を見るとついCarl Zeissに目が行きがちですが、SONY Gのほうは動画への適応性の高さで差別化しているようです。
またどちらもレンズ内手ぶれ補正を搭載していますが、先日噂をあげたα-3000も海外発表されたようですし、上位モデルには本体内手ぶれ補正も検討して欲しいところです。
マウントアダプタを活かす上でも有用ですし、NEXの少し弱めなダストリダクションの部分を補強できるのではないかと。
効きはそれほど強力なものでなくて補助的なもので良いと思いますし、技術的にはややこしくなりそうですけど、レンズ側の手ぶれ補正機能と併用して効果が高まるような仕掛けができれば面白そうかな。
今回のNEXにかぎらず、デジタルカメラとしての成長はちょっと一段落してきているような印象がありますが、そういう時期だからこそ、次の大きな一手に向けての動きにも期待したいところです。
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258月
SONYから一眼スタイルのEマウント機「α3000」というのが登場するのでは、という噂が流れています。
α-Aマウントをミラーレスにするという噂も以前はありましたけど、そうなるとミラーボックスの部分が単なる箱になってしまうので、それならもうEマウントにしちゃえ、ということでしょうか。
Eマウントのレンズもだいぶ充実してきましたし、そもそもAマウントは古いレンズばかり使っていてメーカーとしては売上に貢献しないという判断もあるのかも。
それにしてもNEXという名前ではなく、あえてαと名乗ってくるというのは意外でした。
元々からNEXもαシリーズではあるわけですけど、ユーザーからすると覚えづらいような気もするんですけどね。
また、α3000ということはミノルタ時代から続くα3シリーズに位置づけられるエントリークラスということでしょう。
ただ、銀塩の頃にα5000、α7000、α9000はすでに出してるので、これまた分かりづらい命名です。
もちろん現時点では噂レベルですから、発表時には名前が変わってる可能性もありますけどね。
私の予想としては一眼スタイルのほうが人気な海外のみでの展開にしつつ、Aマウントユーザーの反応を見るような感じになるのではないかと。
私自身はα37を使っていて、このα3000に惹かれる部分は薄いですが、国内では逆にα7000やα9000的な上位モデルが投入されれば人気になりそうな気はします。
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228月
Canonからコンパクトデジカメ「PowerShot S120」とその兄弟機「PowerShot S200」が発表されました。
S120のほうはS110の後継モデルということになりますが、広角側の明るさをF1.8とちょっぴり明るくして他社に負けないスペックにしたという感じです。
テレ端のほうも少しだけ明るくなってF5.9からF5.7になってますけど、本体の厚みもその影響か少し厚くなって(26.9mm→29.0mmに)います。
それでいて「F1.8以下レンズ搭載コンデジとしては」世界最薄とかいうのも…。
さらに「オトナの部活カメラ」というキャッチフレーズ(?)もどうなんでしょうか…。
それこそ写真部の方々はデジイチなりミラーレスに行くでしょうし、特設サイトに挙がってるサーフィンや釣り、ダイビングなら防水が必要なのでは?という気もします。
機動性や携帯性という点でも、それこそスマホで十分と言われかねないのではないかと。
そして弟モデルの「PowerShot S200」はさらに位置づけがよく分からない感じで、PowerShot S110の撮像素子をCCDにしたという感じの機種です。
本体の大きさや重さは少し小さくなってますが、S110の在庫から派生させたような…。
しかもRAW記録は非対応という、妙なヒエラルキーは付けてあります。
最近のデジタルカメラの技術進化はスゴイと思いますけど、さすがにそろそろ垂直成長は厳しくなってきたという面もあるのかも。
これからは、らせん状にゆっくりと伸びていくような時期に入って、今回のモデル群はちょうど螺旋の裏側みたいな位置にいるような気もします。
どうせ裏に行くなら、ワイド端F1.0とか広角20mm相当みたいな尖ったスペックにしても良い気もしますが、キヤノンは昔から意外と保守的ですからねぇ。
あと、ジャンクの分解などをしてみると、IXYからDIGITALが取れる直前(2009年くらい)から作りが少しラフになったなぁとも感じています。
ごく新しいモデルはあいにくまだ分解したことがないのですが、それまでは販売台数に比して考えるとジャンク率が低い印象だったんですよね。
同じジャンクでもユーザーの過失(落下や水没)の比率が高い感じでしたが、その後のは見かけはキレイなのに…というパターンが増えた気がします。
どうもあまり良い印象がなかったので苦言が多くなってしまいましたが、コンパクトでありつつ(S120は)RAWで撮れるという点では完成度の上がった良いモデルだと思います。
実売価格が少し落ち着いた頃には、スマホで満足できなくなった方の次の一台として良い選択肢になるでしょう。
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208月
オリンパスからマイクロフォーサーズ機「E-M1」が出るのでは?という噂が出ています。
どうやらE-M5の後継でありつつもオリンパス最上位モデルとして旧フォーサーズのE-5も置き換えてしまうような位置づけになってきそうな雰囲気です。
たしかに最近は像面位相差やコントラストAFの性能も上がってきて、ミラーの意味が以前に比べて薄くなってきてますからね。
高品位なEVFと組み合わせれば、もう旧フォーサーズは要らないよね、とユーザーに問える段階になったのかもしれません。
ただ、噂(といってももう外観や動画も出てますが)によると、見た目はやっぱりE-M5に近い感じです。
わざわざ無駄に大きくする必要はないのですけど、E-M5も含めてもう少し見た目に高級感が欲しいなぁとも思います。
あと、以前のフォーサーズレンズを使う場合は当然ながらマウントアダプタを使うわけですが、かなり大型のレンズもあるわけで、マウント部の強度もそれなりに高いと良いのですが…。
いきなりE-5も廃番になるわけではないでしょうが、いずれはマイクロフォーサーズのみになる運命には違いないでしょうし、既存の概念にとらわれない高級モデルを考えてほしいところです。
それこそ、OM時代の試作機「MDN」みたいなのだったら良いのになと思ってみたりします。
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118月
これまでもカメラ系の付録が何度か付いてきた「大人の科学マガジン」ですが、9/28発売号は「特撮カメラ」だそうで。
基本的にはPCに接続するWebカメラですが、マクロ撮影を強化したものになっています。
付録というのもあって撮像素子が小さいのでしょうけど、それを逆手に取って被写界深度の深さを活かしてミニチュア撮影ができるというわけですね。
長い棒が付いていて内視鏡みたいな感じですけど、先端部にカメラが付いてるので被写体周辺にある程度、余裕がある必要はありそうです。
素子の大きさや画素数、マクロ以外でも使えるのか?などはまだ不明ですけど、ジオラマ撮影には良さそうですね。
むしろ市販のデジタルカメラにもそういう部分に特化したモデルが出てくるべきところのような気もします。
他にも魚眼とか超広角などの面白いモデルって、トイデジで出ているくらいで大手のカメラメーカーは全然手を出さないですねぇ。
需要としてみると採算が合うほどには売れないのでしょうか。
ちなみにすでに発売の最新号は「新型ピンホール式プラネタリウム」だそうで、こっちも第2弾で人気の企画みたいです。
オーディオ関係でも以前は鉱石ラジオや蓄音機などがありましたが、真空管アンプやデジタル出力できるFMチューナーとかが出たら面白そうだなぁと、今後の企画も楽しみにしています。
FMチューナーのほうはトラ技からこれを取り扱った増刊が出てるようなので、そっちのほうかもしれませんけどね。
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