187月
Panasonicから超高倍率ズーム機「DMC-FZ70」が海外発表されたそうで。
最近はコンデジでも20倍ズームなんてのがあるわけで、以前のネオ一眼デザインの高倍率ズームは影が薄くなってたし、それならもっと倍率を上げちゃえ、という製品ですね。
35mm判換算で20-1200mm相当F2.8-5.9という、倍率にすると60倍という凄さです。
ビデオカメラには40倍くらいのも結構ありますけど、そっちですら60倍というのは現行機にはほとんどないはずです。
別売ではありますが、1.7倍のテレコンも出るそうで、これを付ければ実に2000mm相当くらいになります。
あと、テレ側が注目されがちですけど、ワイド端も20mmというのは高倍率ズーム以外でもなかなかないんですよね。
現状だとCASIOのEX-TR15が21mm相当の単焦点、COOLPIX L820などが22.5mm相当からなのがワイドなほうで、昔ならKodakのV570が23mm相当からでした。
20mm相当はかなり魅力的ですから、できれば単焦点やコンデジにも出して欲しいところです。
メーカーは違いますが、最近はPENTAX X70を愛用してるんですが、こちらはRAW記録にも対応していますし、国内発表されたらちょっと気になる一台になりそうです。
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127月
コンデジとデジタル一眼レフの間ですっかり地位を築いた感のあるミラーレスですが、その牽引役の一つはマウントアダプタではないかと。
オールドレンズ遊びという意味もありますけど、ミラーレスカメラを出してるメーカー内での互換という意味でも大きな存在でしょう。
そんなマウントアダプタの次のトレンドになってきそうなのが「フォーカルレデューサー」です。
EOS M用にキヤノンが用意するのでは?という噂も出ているわけですけど、もう少し分かりやすく呼ぶと「縮小光学系」ですね。
マウント間のフランジバックの違いを利用して光学系をはさみ、一眼レフの35mmフルサイズ用のレンズをAPS-Cやフォーサーズなどの少し小さな素子でも同じ画角で使えるようにしちゃおうというわけです。
すでにMETABONESからSPEED BOOSTERが出ていますし、muk selectからもLens Turboというシリーズで出ていますが、それをメーカー純正で出してくるのでは?という噂が出ているというところです。
コンデジもミラーレスも大型素子化が進む中、デジタル一眼レフはさらに大型になって35mmフルサイズが手の届く存在になってきています。
オールドレンズは元々「フルサイズ」なわけですし、画角が変化せずに使えるとなればウリになりますからね。
メーカーとしては本来、ミラーレス純正のレンズをどんどん出して、それを買ってもらったほうが利益面では良いのでしょうけど、どういう事情か、なかなかそうなってないのが実情です。
特にシェアがあまり大きくない後発だとなおさらで、EOSマウントレンズ資産が豊富でありながら後発のEOS Mでフォーカルレデューサーを出してくるというのはたしかに有りそうな話です。
ただ、当然ながら元々が35mmフルサイズを想定して設計されたレンズを使うわけで、ミラーレスのコンパクトさはどうしても失われてしまう部分があるわけで、そこをどう考えるかでしょうね。
使いたい画角のレンズがないよりは…というところでもあるでしょうし、あとはフォーカルレデューサー自身のお値段にもよるかも。
ただ、純正以外でもAF可能だったり縮小光学系を持ってるマウントアダプタは今後さらに流行りそうな予感がします。
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037月
ペンタックスリコーイメージングが8月1日付けで社名を「リコーイメージング」に変更するんだそうで。
各所でPENTAXが消える?というのを見かけますが、個人的には問題ないんじゃないかと楽観的に考えています。
メーカーからも製品やブランドはPENTAXとRICOHの両方を使用していくとしていますし、そもそもHOYAに属していた時代もあって、その時の製品には「HOYA Corp.」という記載が入ってたわけですしね。
むしろ私はリコーブランドのほうが気になってるくらいでして、製品情報を見てもすでにRICOHのほうはGRとGRD4、GXRの3機種のみなんです。
RICOHのほうにはG700も出てますが、これもだいぶ古いモデルですし、GRD4とGXRはいつなくなってもおかしくないですからねぇ。
とりわけGXRについてはそろそろどうするのか、ハッキリさせてほしい気もします。
今回の改名の理由としては、「再編に一定のめどが立った」とのことですが、それは開発部署の統合もできたということなのかなぁ。
先日出たGRはどことなくPENTAXの色が入ったような印象もあったし、両ブランドが良い意味で融合していくのであれば、むしろ歓迎すべきことかと。
私としてはKマウントのRIKENON復活とか、GRな交換レンズなんてのも見てみたいですしね。
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027月
Canonからデジタル一眼レフ「EOS 70D」が8月末に発売されるそうで。
型番的には「EOS 60D」の後継なわけですが、APS-C高級機としての方向性を明確にするためか、まだ他の機種に投入していない新しいCMOSセンサーで素子全面位相差を可能にしてきた意欲作です。
本来はさらに上位のEOS 7Dがあるものの、実質的には以前通り2桁シリーズをAPS-Cハイエンドにするつもりなのではないかなという印象ですね。
なお、最近の傾向通り、EOS 60Dも併売されるそうです。
その新しい素子ですが「デュアルピクセルCMOS AF」を実現するもので、細かいところを端折って言うなら各画素に2つの受光部を設けたという形です。
例えが古すぎて誰もわからないと思いますが、NakamichiのNAACみたいな仕掛けですね。
受光部は横に2つ並んでるので縦向きに弱いんじゃないか?とか、受光部間の距離が画素ピッチに依存して小さ過ぎないか?とかは気になりますが、なかなか画期的なアイデアです。
今回はライブビューでのAFに活用されてますけど、それぞれで露光時間を変えたりできればダイナミックレンジ拡張やノイズ除去にも使えそうな気がします。
これを使うと、位相差用画素を持った「EOS Kiss X7」よりもさらに合焦速度が約30%高速になるそうで、もうミラーが要らなくなりそうな勢いです。
とは言っても今回もちゃんと位相差センサーは搭載されていて、画像取得処理などもあってやっぱり位相差センサーのほうが速いんだそうです。
画像処理的な動きとしてはコントラスト検出に似た形になるのもあってか、レンズ側の対応も必要なようで、現状では103本のレンズで本領が発揮されるとのこと。
また本来なら画面のどの位置でもAFができるはずですが、これも画面の中心部80%のエリアに限定されています。
おそらくこれはレンズによっては周辺部で光が斜めに入る点への配慮と、画像処理速度との兼ね合いもあるのでしょうね。
いずれにせよ、久しぶりにキヤノンらしいテクノロジー重視のモデルが登場した印象です。
私の欲しいカメラの方向性とはちょっと違いますけど、この路線はさらに進化を極めてほしいなと素直に感じます。
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286月
SONYから1インチセンサー採用のコンデジ「DSC-RX100 M2」も発表されています。
こちらはRX1のほうとは違い、後継モデル的な意味合いが強いように感じます。
一応はRX100も併売されるようではあるんですけどね。
いちばんの違いは裏面照射型CMOSセンサーの採用でしょう。
本来は小さめの素子でこそ真価を発揮すると言われた裏面照射ですが、大きめのセンサーでも効果がないわけではなく、一段程度有利らしく、それならばと搭載が決まったようです。
ただ、当初出た時にも裏面照射は低感度でのノイズはむしろ多くなったりとデメリットもあった記憶があるのですが、その辺りは現在では解消できているのかな?
これ以外にも外付けEVF対応やチルト液晶、Wi-Fi/NFC対応など、地味ながら着実な進化といったところでしょうか。
また、本体のZEISSロゴがシールではなくなったとのことですが、これは私自身はあんまり気にならないかな。
あと地味に面白いのが純正でフィルターアダプターやグリップも出してきたところです。
どちらもネジ等で固定するのではなく、純正でありながら両面テープで固定するというのが面白いですね。
ロゴをシールでなくしておいて、こっちはテープなんだ、とか思ってしまいました。
サードパーティから出るならどうせ両面テープなわけで、そう考えれば純正で用意してくれるほうが良いわけですけど。
DSC-RX100は私もちょっと気になっていたところだったんですけど、最近はGRなど、さらに大きい素子の機種も多くなってきましたから悩みどころです。
レンズとのバランスを考えると実際にはiインチやマイクロフォーサーズくらいの大きさのほうが良い部分もあるんですけど、やっぱり目立つスペックは大型素子ということになっちゃうんでしょうね。
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286月
SONYの35mmフルサイズ素子採用の高級コンデジ「DSC-RX1」にローパスレスモデル「DSC-RX1R」が登場するそうで。
http://www.sony.jp/cyber-shot/products/DSC-RX1R/
ローパスレスという以外の仕様は基本的に同じで、NikonのD800とD800E、PENTAXのK-5IIとK-5IIsの関係みたいな設定ですね。
ここに挙げた機種の場合は同時発売だったわけですけども。
当然ながらローパスフィルターがない場合にはどうしてもモアレが出てくるケースがあるわけですが、これについては確実に出るというわけではなく、裏を返せば出た時には避ける方法もないということになります。
FUJIFILMなどはX-Transでベイヤー配列よりも色のランダム性を高めることでモアレ低減を図っていますが、そういう工夫がないので発生頻度はやっぱり意外と多くなってくるでしょうね。
すでに実写テスト画像なども出てるようですが、レンズも優秀なだけに結構出てるようです。
これもまたレンズの優秀さの証ではあるんですけどねぇ。
ちなみにRAW現像ソフトでモアレ低減機能を持ったものも増えてきましたが、根本的には入ってしまったモアレは現像処理で取り除くことは難しいです。
特定の空間周波数成分を除去するような手法を取ったものですと単にぼかすよりはマシですけど、それにしてもせっかくの情報量を間引くことにはなりますからねぇ。
ただ、それに関しても優秀なものとそうでないフィルタがあるのは確かなので、どうやら優秀らしいハッセルブラッドのRAW現像ソフト「Phocus」をこの機会に試してみようかなぁと思ってるところです。
基本的にはハッセルブラッド用のソフトですけど、機能制限はあるものの他機種でも使えるらしいので、モアレにお困りの方は試してみる価値はあるかもしれません。
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