2710月
GRD4の作例が期待される時期だと思いますが、うちではGRD3が最新鋭ですので、ニーズとは無関係に初代GRDとGRD3を撮り比べてみました。
[GR DIGITAL III]
[初代GR DIGITAL]
イメージ的には初代は結構クセがあり、代を重ねるごとにクセが減った印象がありましたが、こうやって見てみると初代もなかなか素直だと感じます。
わざと逆光のいじわるな条件で撮りましたが、GRD3はコーティングで頑張ってる分、これだけ強烈な光が入ると、コーティングの色が写り込むケースがありました。
また、GRD3ではコントラストが非常に高いので、黒つぶれしやすい傾向もあります。
もちろん、そこはいくらでも調整可能なわけで、初代よりもアーティスティックな方向に初期値を振ってあるような印象もあります。
ただ、初代はRAWで撮るにはあまりに遅いですから、RAW+JPEGでも気軽に撮れるGRD3のメリットは、私にとっては大きいです。
また、初代のほうはマクロ域でピントを外すことがやや多めで、しかも液晶が荒いので確認も面倒ということもあり、チャンスをものにしやすいのはやはりGRD3ですね。
また、おまけで、E-P1でも撮ってみました。
[E-P1]
こちらは標準ズームだったので、望遠端の82mm相当あたりで。
画角の違いも当然ありますが、トーンの具合など、それぞれの特徴がよく出ているように感じます。
E-P1はもうちょっと高感度のノイズが少ないと良いのですけどねぇ。
高感度といってもISO400ですら、結構ノイズが目立ってきますから…。
そんなわけで、初代GRDの良さもあらためて確認できました。
GRD3でも初代っぽい発色も楽しめるように、マイセッティングを作ってみようかな。
あと、GRD4で追加されたブリーチバイパスもLightroomのプリセットでGRD3のRAWで代用させています。
別に私が新たに作ったわけではなく、Lightroomに最初から入ってるプリセットを使っただけですけどね。
現像パラメータで実現されていますから、自分で加減を調整することもできますし、とりあえずこれで十分です。
本音をいえば、GRD3にも機能拡張ファームウェアで実装してほしかったところですけどね。
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2510月
ニコンのミラーレス「Nikon 1 J1」が店頭に並んでいたので、チラッと触ってきました。
まず最初の感想は思った以上に大きいという印象です。
周りにはオリンパスのE-PL3やGF3、NEX-5Nなどがあって、それらと比べてもボッテリと厚い感じがします。
レンズは10-30mmが付いていて、こちらは小さいので、トータルの大きさはそれほどでもないのですが、1インチ素子という先入観からか、もうちょっとボディが小さくても良いのになぁと感じてしまいました。
ただ、ニコンらしい質実剛健さを保ちつつ、各部のインターフェースやデザインなどはちょっと近未来的な新しさを感じます。
良くも悪くもCOOLPIXの延長線上だとは思いますが、新しい一歩を踏み出さなくては、というニコンの思いが見えてきます。
液晶の見えも良いですし、方向性としてはマイクロフォーサーズよりもNEX寄りの思想で作られた印象を受けました。
そして、レンズのほうですが、沈胴式になっているのですが、レンズの伸縮はボタンを押して回すM.ZUIKOの標準ズームと同じような構造になっています。
ただし、伸ばす場合にもボタンを押さなくちゃいけないのが違いですね。
レンズ上部にボタンがあるのですが単純に押し込んで回すだけなので、オリンパスのスライド式よりも使いやすいと思います。
ただ、そのボタンがちょっと安っぽい感じなのは残念なポイントかな。
せっかく本体が近未来的な感じですし、ここはできれば電動式にしてほしかったかも。
まぁ、撮影に素早く入れるという意味で手動をチョイスしたのかもしれません。
機能面では特に試してみたくなったものもなかったので、あっさりと本体を展示台に戻しました。
すでにNEXやマイクロフォーサーズなどのミラーレスが出ていて、それらを持っている身としては、この機種でなくてはできない「なにか」というのがないんですよね。
それに、全体的にやはりコンデジのテイストなので、所有欲を刺激する部分がちょっと希薄な気がしました。
V1はまだ店頭に並んでいなかったので、こちらだとまた印象が違ったのかもしれませんね。
Nikon 1シリーズはまだ始まったばかりですし、今後の充実に期待といったところでしょうか。
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2410月
GR BLOGのトラックバック企画でテーマが「GR」の写真が募集されていたので、トラックバック企画「GR」に参加してみることにしました。
「私が思う『GR』的な写真はこれだ!」という写真だそうで、「GRそのものを撮影した写真も歓迎」ということでしたから、GRD3で初代GRを撮ってみました。
GR10あたりを撮ってみても面白いかなぁとは思ったんですけどね。
GRらしさ、というのは個人的にはやっぱりこのレンズだと思うんです。
GRD3からはさらに明るいF1.9になりましたが、この元祖GRがあったからこそ、今のシリーズがデジタル時代に復活したといえるでしょう。
あと、銀塩時代からGRは光と影を強烈に捉えるカメラという印象があります。
モノクロが似合うコンデジというのは唯一無二だと思いますし、そういう思いも込めて撮ってみた次第です。
そういえば、今回はホワイトエディションもあって、GRらしい色で良いなぁ。
レンズリングのした部分は通常モデルと違い、シルバーになっているので、レンズカバーを使ってリングを外してることが多い場合は非常にカッコイイ感じです。
なお、レンズカバーはGRD3もファームウェアのアップデートで使えるようになったので、GRD3の方も使ってみると良いかも。
ただし、外したリングは失くさないように注意が必要ですね。
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2210月
先日、GR DIGITAL IIIとSIGMA DP1をいっしょに持ち歩いて比較撮影をしてみました。
[GR DIGITAL III]
[SIGMA DP1]
どちらもRAWで撮影し、GRD3はLightroom 3で、DP1はSIGMA純正のPhoto Pro 5.1で現像しました。
厳密に条件を揃えたわけでもないですが、確かにそれぞれの特徴は出ている気がします。
DP1が寄れないので、この位置からの撮影にしましたが、本来なら寄って撮りたくなるシーンでして、そういう意味ではGRD3のほうが撮りやすい印象でした。
DP1のRAW保存も東芝のclass 10ならそれほど遅くないと思っていたんですが、GRD3と比べたらやっぱり格段の差ですし。
次は遠景を撮ってみます。
といっても、散歩中の撮影なので、近所のありきたりな風景ですが。
[GR DIGITAL III]
[SIGMA DP1]
等倍で見比べると、鉄塔や電線等、DP1の解像はやはりさすがです。
かなりラフに撮ってこのくらいですし。
ただ、全体表示で見た場合ならそれほど大きな差はなく、むしろGRD3のほうが発色が自然でバランスが良い部分もあります。
SIGMA Photo ProがLightroomと比べて使いづらい影響もあると思いますが。
結果としては当たり前ながら、スナップ向きなのはGRD3、ちょっと気持ちを入れて撮りたい時にはDP1という感じになりました。
DP1で10枚くらい撮る間にGRD3は100枚撮るような感じです。
デジカメとフィルムコンパクトをいっしょに持ち歩いてた時の感覚に似ていますね。
打率という意味では同じくらいだと思うので、撮影スタイルによって選ぶ感じでしょうね。
とはいえ、DP1はずいぶん古い機種ですし、価格面でもDP1xとGRD4を比べれば、だいぶDP1xが安くなっています。
そういう意味ではDP1xももっと注目されて良いカメラだという印象でした。
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2110月
GRD4が今日発売になったばかりですが、GRD3のほうもファームウェアがV2.50に更新されました。
おそらくこれが最後の更新でしょうね。
とはいえ、単なるバグ修正ではなく、機能拡張もしてくれているのはGRDならでは、です。
実際の修正項目は以下のとおり。
【 機能拡張 】
・ISO AUTO-HI設定の時に、上限ISO感度と同時にISO感度切り替えシャ
ッタースピードを設定することが可能になりました。
・オートブラケットに、[ コントラストブラケット ] が追加されました。
・ADJ.レバーに設定登録できる項目が 4個から5個になりました。
・ハイコントラスト白黒撮影時、撮影設定メニューに [周辺減光] が
追加されました。
・メタルレンズキャップ(GL-1)装着用に、電源ボタンロック機能が
追加されました。
GL-1 装着時には電源ボタンを押しても起動しません。
(再生ボタン長押しでの再生モード起動は可能 )
【 修正・追加項目 】
・縦横自動回転を行なうと,絞り/シャッタースピードの文字表示が欠
けた状態になる場合があり、正常に表示できるようにしました。
・明るい環境下でスポット AF 使用時のピント精度を向上しました。
・絞り優先(A) / マニュアル(M)モード撮影で、フォーカスをスナップ
/ スナップ距離を 1.5mに設定した際にフォーカスバーが正しく表示さ
れるようにしました。
・RAW 同時記録の JPEG ファイルに対して、再生編集にてホワイトバラ
ンス補正編集ができるようになりました。
ISO AUTO-HIの切り替えシャッタースピードが変更できる辺りはデジタル一眼レフでも付いてない機種もあったりするくらいで、これはかなり便利です。
AUTO-HIと言いつつ、上限ISOも自由に変更できますし、こちらを常用することになりそうです。
初代GRDからGRD3になって感じるのはやっぱり暗いシーンに強くなったところですね。
レンズの明るさはそれほど大きく違わないのですが、開放でのレンズの描写が良くなってるためでしょうか。
このあたりはGRD4でもレンズはほぼ同じ物を踏襲してるはずで、それに手ぶれ補正が加わったのですから、さらに使いやすいでしょうね。
発売とともにGRD4のレビュー記事などもぼちぼち出始めてるようですし、先日のモニター当選者の方々のブログでもたくさん紹介されそうです。
当選者の方にはお会いしたことのある方もいらっしゃいますし、そちらも楽しみに拝見したいと思います。
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2110月
撮影後にフォーカス位置を自在に操れるカメラ「Lytro camera」が来年にも世に出るようで。
以前から試作機のサンプル画像はありましたが、あくまでも実証段階だと思っていただけに、意外に早い発売で驚きました。
レンズ自体は特に普通で、普通の撮像素子にあたる部分に画素ごとに光の方向を記録できる仕掛けがされているという仕掛けです。
ここから計算により、焦点距離を算出するという仕掛けなんですね。
プロトタイプでは画素数がかなり少なめでしたが、製品版では1100万本の光線を記録できるセンサーを搭載だそうで、出力される画像も実用的な画素数になりそうです。
ただ、画像の保存領域は普通のカメラよりずいぶん必要ということで、発売機種は内蔵メモリとなるようです。
8GBで350枚記録可能だそうですから、1枚あたり23MBほどでしょうか。
RAW並みではありますが、思ったほど膨大なサイズではないですね。
お値段は8GBモデルで399ドルと、意外なほどお手頃。
8倍の光学ズームもあって、デザインも斬新ですし、これは結構人気が出そうです。
だた、まずはアメリカのみでの販売だそうですし、ソフトは当初、Mac OS X用のみのとこと。
Macのみというのは、なんとなくこういう製品らしい感じがしますね。
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