221月
Kodakのフィルム事業が継続するかどうか、どころではなく、Kodak自体の存続すら危ぶまれる状況ではありますが、そんな中、フィルムカメラのムック「CAMERA Magazine」の最新刊、no.16が1/27に発売だそうで。
今回の特集は「フィルムカメラが好きだ」とのことで、この状況にはある意味、ピッタリのタイトルかも。
もちろん、カメラだけでなく、実際にフィルムで撮影しないとダメなんですけどね。
サブタイトルには「憧れの名機を今こそ手に入れる」とか「3万円で気軽に銀塩初め」なんてのが並んでいます。
確かに今なら表紙に載っているNikon F3やF2も気軽に買えるお値段ですし、バルナックライカですら、3万円で手が届きそうなくらいになってきています。
私が3万円の範囲で最初のフィルムカメラとして勧めるなら、一眼レフだとNikon F3やMINOLTA XDあたり、あとはマミヤやペンタックスなどの中判、それにRICOH GRあたりかな。
ほんとは機械式の機種もオススメしたいところですけど、デジタル世代でも使いやすいところから入ったほうが良いかも、という気もしますしね。
また、田中長徳さんの東京大周遊のおっかけ取材記事などもあるそうで、このフィルム苦境の時代に頑張って出版してくれるのは嬉しい限りです。
私も大周遊とまではいきませんけど、最近すっかり撮影とはご無沙汰の東京出張時に、少しくらいはフィルムで撮りたくなる場所に行ってみようかなぁ、なんて思っているので、参考にさせてもらおうかな。
141月
このところ、すっかりカメラ熱が冷めているのですが、銀座に用があったので休憩がてらカメラ店に寄ってみると、ペンタックスの中判用レンズ「SMC PENTAX-A 645 200mm F4」が格安になっていたので、ゲットしてしまいました。
もうずいぶん前にペンタックス645をゲットしたのですが、ずっとレンズがなかったんですよね。
最初のレンズにしてはちょっと望遠寄り過ぎる気もしますが、こんな値段では二度とないだろうなぁと。
カビありということでしたが、前玉の裏側、それも端のほうにちょっとだけカビが出ている程度で、撮影には全く問題ないと思われます。
35mm換算ですと0.6倍ですから、120mm相当ということになります。
APS-Cで85mmを使うような感覚ですから、使い勝手もそう悪くはなさそうですね。
ただ、最短撮影距離が2mというのはちょっと長い印象ではありますが。
そういえば645Dでも使えるということになりますね。
これだと35mm換算で大体160mmくらいになるみたいです。
今回はゲットしませんでしたが、全般的に中判は値崩れしてるなぁという印象です。
ブロニカもSQあたりが1万円前後で並んでましたし…。
Kodakのこともありますし、レンズも揃ったPENTAX 645で撮ってみようかなぁと思います。
121月
CESで新しいデジカメがたくさん発表されて盛り上がる中、銀塩カメラ好きにはかなり寂しいニュースが出ています。
フィルムの雄、イーストマン・コダックのフィルム部門が消滅するんだそうで。
Kodakも一応デジカメをやっていますが、いまいちブームに乗りきれず、会社自体の存続が危ぶまれていますから、感傷に浸っている場合ではないのでしょうけれど、それにしても現実は寂しいものです。
法人部門とコンシューマ部門に分割されるそうですが、プロからもアマチュアからもニーズがないのだから、仕方ないですね。
問題はKodakが手放すであろうフィルム製造設備がどうなるか、でしょうか。
Polaroidの場合はImpossible Projectでなんとか引き継がれましたが、あれは代替がなかったからこそ、とも言えますからねぇ。
中国や東欧系のメーカーあたりがひとつでも引き継いでくれたらなぁ。
ちなみにモノクロは富士フイルム、イルフォード、フォマ、マコ、フェラニア、ラッキーなどがあります。
カラーネガ、さらにリバーサルとなると、ますます選択肢は少なくなります。
あとは富士フイルム次第かもしれませんが、こちらもかなり厳しいことは間違いないでしょう。
デジタルデータをモノクロフィルムで長期保存する「ETERNA-RDS」といった活路も見い出そうとしていますが、確かにこの保存方法は非常に良いものですが、数が出るものでもないでしょうし…。
私にできるのはやっぱり、まだ使えるフィルムを使って写真を撮ることかな。
残ってるKodakフィルムを買っておくというのも考えましたが、手持ちも結構ありますしね。
気負っても仕方ないので、まずはフィルムの入ってるカメラから始めようかな。
069月
先月も「第3回新宿クラシックカメラ博」が開催されたばかりですが、今度は有楽町の交通会館で「世界の中古カメラフェア2011」が9/23〜24に開催されるそうで。
交通会館のはたしか以前一度行ったことがあるような記憶があります。
主催団体が違うのでしょうけど、正直あまり違いのないようなイベントが毎月あっても…という気もします。
まぁ、それも前回に続き今回も、出張の日程とずれてて行けないからという極めて個人的な主観が入ってるからでしょうけれど。
出物の一部が公開されてましたが、気になったのはローライのSL2000Fくらいかな。
中判みたいなスタイルですが、あれもQBMマウントみたいですね。
うちにはSL35があるから、実際にはそちらのほうが使い勝手は良いのかもしれません。
QBMマウントのレンズなら、追加で探してみたい気もしますね。
というわけで、私は行けそうにありませんが、前回の新宿に行きそびれた方はちょっと足を運んでみると良いかも。
なお、初日の金曜日は14時から、土曜は18時半で終わりみたいなので、時間はあらかじめチェックされておいたほうが良いかと思います。
059月
富士フイルムから一部の銀塩フィルムの販売終了の告知がまた出ています。
今回減るのはセンシアIIIやネオパンSSの36枚撮り、タングステンフィルム、それに4×5のフィルムなどです。
ネオパンSSの36枚撮りがなくなるのは意外でした。
以前、研修で作ったこともありますし、いちばんシンプルなだけに最後まで残ると思ってましたからね。
ただ、24枚撮りは残るので、単に売れない、という理由なのでしょう。
代替がなくて最も困るのはタングステンフィルムでしょう。
フィルムの場合、AWBなんてのはありませんから、タングステン光源下で撮るにはこれがないとねぇ。
センシアも含め、業務用ニーズのほうが先に消滅しつつあるということなのでしょう。
最近チェックしてみると、超高級機だったAF一眼機がめっきり安くなってますし、そろそろ本格的に銀塩の火が消える可能性も出てきたと言えるのかも。
フィルム製造には完全な暗室など、非常に大がかりな設備が必要ですし、なんとか1ラインでも良いから残してほしいなぁと思います。
そのためにはまず、自分でフィルムを使うのがいちばんですね。
029月
渡部さとるさんの著書「旅するカメラ」の4冊目が久しぶりに9/10に発刊されるようで。
前回の「旅するカメラ3」は2007年のようですから、ずいぶん久しぶりです。
これまでの3冊とも購入していますが、今回も文庫というのがうれしいです。
エイ出版社のカメラ関係の出版物も最近はほとんど(サイズもお値段も)ちょっと大きめのものが多かったですからね。
著者の渡部さんによると、編集部からはA5判を勧められたそうですが、「写真の話」をすることにこだわって、あえて文庫サイズにしたんだそうです。
というわけで、内容はこれまで同様、写真に関連したエッセイと、すてきな写真たちで構成されているようです。
1冊目の雰囲気に戻ってモノクロ中心の構成になってるそうですし、じっくり楽しませてもらおうと思います。