• 268月

    Facebook上のキャンペーンで、SIGMAさんのEマウントレンズ「30mm F1.4 DC DN」を1ヶ月ほどお借りしましたが、正直、思ったように撮影できなくて申し訳ない感じでした。

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    暑さも理由だと思いますし、ともかくレンズに責任はなくて、私のカメラ熱が下がっているのが主因でしょう。
    もちろん、微妙に寄れないとか、カメラがNEX-5でやっぱりファインダーが恋しくなったといったところも関係しているような気はしますが。

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    反面、そんなNEX-5という前世代機でも、このレンズのシャープさ、使い勝手の良さは体感できました。
    EVFの付いた最新機で使ったら、さぞかし気分よく撮れるでしょうね。

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    ただ私が今からαを買い換えるとなると、NEX-5を…というよりもα700を買い換える形になるはずで、そうなると35mmフルサイズ対応していないというのがネックになりそうです。

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    もちろんAPS-C対応だからこそ、このコンパクトさでF1.4の明るさと価格を実現しているのですけど、ミラーレスとして使う上では明るさを犠牲にしても、もうちょっとコンパクトに…、もうちょっと寄れると…という贅沢な欲求が出てきます。

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    その辺りはこのレンズに求めるというよりも、マクロレンズやフルサイズ対応Eマウントレンズの充実に期待すべきでしょう。
    シグマさんのミラーレスが色々事情はあるにせよ、フランジバックをあれだけ大きく取っていることなどを考えると、ひとまずAPS-Cのマクロレンズはぜひ期待したいなと思います。
    最後になりましたが、貴重な機会をご提供いただいたことに感謝いたします。

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    Filed under: Mono Fellows
    2016/08/26 12:00 pm | SIGMA 30mm F1.4 DC DN レビュー その2 はコメントを受け付けていません
  • 088月

    Facebook上のキャンペーンで、SIGMAさんのEマウントレンズ「30mm F1.4 DC DN」をお借りしました。

    SIGMA 30mm F1.4 DC DN Contemporary

    同社のレンズの中ではエントリークラスとなるContemporaryシリーズですが、F1.4という明るさで「両面非球面を含む非球面レンズや異常部分分散性の高い高屈折率高分散ガラス」を使いつつ、APS-Cのミラーレス機に合ったコンパクトさをうまくバランス取ってあり、かなり興味を持っていたレンズです。
    そもそもNEX-5を持っておきながら、AFレンズを一本も持ってなかったんですけどね。

    SIGMA 30mm F1.4 DC DN Contemporary

    フードまで装着すると、非常にコンパクトなNEX-5ではさすがに大きなレンズに見えますが、重量は265gと、NEX-5の287gと合わせても550gほどと、かなり軽快に持ち歩けます。
    なお、フードは逆付けしておけるので、その点も便利です。

    SIGMA 30mm F1.4 DC DN Contemporary

    さて、F1.4という明るいレンズですし、まずは開放で撮ってみます。

    SIGMA 30mm F1.4 DC DN Contemporary

    これだけ明るいと手ぶれ補正のないボディでもあまりブレずに撮影できますし、感度も低い状態を保てます。
    被写界深度が浅いのは仕方ないところですが、非球面レンズもほどほどに使ってあるおかげもあってか、ボケ味も自然です。
    オールドレンズのようなぐるぐるした感じにもならず、かといって最新の大型ハイスピードレンズほど、補正が効きすぎたところもありません。

    SIGMA 30mm F1.4 DC DN Contemporary

    ボディがNEX-5と古いですからコントラストAFで速度や精度に不満は出ないかなと心配していましたが、ステッピングモーター採用ということもあってか、それほど気になることはなく使えました。
    ステッピングモーターは動画にも効果的だそうですし、像面位相差に対応したカメラではファストハイブリッドAFにも対応しているそうです。

    SIGMA 30mm F1.4 DC DN Contemporary

    あえて挙げれば、最短撮影距離の30cm付近ではカメラの影響でしょうが、ピントを外すことが多めでした。
    そもそもマクロレンズを多用しがちなものですから、どうしてももっと近寄りたくなってしまうんですよね。
    今のスペックでも最大倍率は1:7ですが、もうちょっと近づけると最高のお散歩レンズになりそうな気もしました。

    SIGMA 30mm F1.4 DC DN Contemporary

    あとはお値段ですけど、希望小売価格(税別)が48,000円、実売だと3万円前半ですから、APS-Cの標準単焦点としては非常にバランスの取れたお値段かと。
    マウントアダプタで遊ぶのも楽しいですけど、マウントアダプタを買って、オールドレンズを1本手に入れたら、すぐにそのくらいになってしまうでしょう。

    SIGMA 30mm F1.4 DC DN Contemporary

    純正レンズだとSEL35F18がおおよそのライバルということになりそうですが、描写を見る限りではSIGMA 30mm F1.4 DC DNが上質のような気がするのは、ちょっと贔屓目かな?
    ただその代わりにSONYのほうは手ぶれ補正機能が付いていますから、明るさとどちらを取るか、といったところでしょうか。

    返却までできるだけ写真をたくさん撮って、このレンズの良さをもっと引き出した写真を撮らなければ…と思っていますが、なにしろ暑い日が続いていて…。(言い訳)
    なるべく持ち歩いて、もう一度くらいは使い勝手も含めてご紹介できればと思っています。

    Filed under: Mono Fellows
    2016/08/08 12:00 pm | SIGMA 30mm F1.4 DC DN レビュー 到着編 はコメントを受け付けていません
  • 225月

    KENWOODのヘッドフォン「KH-KZ3000」ですが、お借りしてだいぶ経ち、エージングも十分かと思いますので、手持ちの他のヘッドフォンと比較してみることにしました。

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    まずはKH-KZ3000からですが、とにかく優等生で期待以上の素晴らしいサウンドを聴かせてくれています。
    少し音からは逸れますが、側圧も他のオンザイヤーのと比べれば柔らかい耳当たりで、小さめの耳の人なら耳が収まってしまうかも。
    またこのタイプにしては低域側がオープンエアーっぽく感じるのはクアッドダクトエンジンの影響でしょうか。
    音漏れ自体は多いほうではなく、HD25-1 IIと比べても少ないくらいなのは、耳へのフィットが良いからでしょう。

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    中域より上はもう少しダイレクトに耳に届く印象になります。
    それが特に気になるわけではなく、他のヘッドフォンと聴き比べてみてようやく気づく程度です。
    メーカーのWebサイトなどを拝見するとどちらかと言えば低域を推しているようですけれど、むしろそれを支えている中域より上のクォリティの高さが活きているように私には感じられます。

    音楽のジャンルとしてはポップスやジャズのほうが見通しの良さが活きてくる印象です。
    クラシックだと客観的に聴いている印象が多少あって、没入感がやや不足するようにも感じました。
    原因はこのヘッドフォン自体が音の広がりを重視していて、前に出てくる感じがほんの少し希薄な方向性だからではないかと思います。

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    だたそれもアンプ次第でして、DigiFi NO.22の付録ヘッドホンアンプでは、帯域こそ広帯域なKH-KZ3000にとってはややナロー気味になりますが、音の厚みが増して、ウェルバランスになりました。
    この組み合わせならヴァイオリンに艶も出ますし、音のヌケも良くなります。
    なにぶんKH-KZ3000自体にクセが少ないだけに、アンプ側で好みの傾向に持っていくほうが相性が良い印象です。

    また、DigiFi NO.22の付録ヘッドホンアンプをモバイルバッテリーで駆動すると、音量を上げた際にやや低域が混沌とした印象が出てくるのもしっかり聴き取れてしまいます。
    そうした細やかな変化が聴き分けられるのも、KH-KZ3000のポテンシャルの高さゆえではないでしょうか。

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    そこで比較対象にまずは低域番長でもある、ゼンハイザーのHD25-1 IIを持ってきました。
    低域の強調感こそHD25-1 IIが強いものの、KH-KZ3000から替えた直後はナローレンジなのを実感させられます。
    最近、型番をちょっと変えてリニューアルしましたが、さすがに今となってはやや設計の古さもあるのかもしれません。
    逆に言えば、それだけKENWOODは現代的な設計に仕上がっていると言えると思います。

    ただ、HD25-1 IIは単なる低域の音の厚さや押しの強さだけではなく、音楽としての熱気のようなものも伝えてくれます。
    その点で、HD25-1 IIがロックに強いというのも改めてうなずけるものです。
    KENWOODの場合は、こういう唯一無二のクセものではないので、熱狂的に気に入るというよりも、安定したハイクォリティーを求める方向性で選ぶべきでしょう。

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    続いて同じゼンハイザーのHD598と比較します。
    意外なことにこの両者、意外と音傾向が似ています。
    HD598のほうが能率がかなり低い代わりに、低域のダンピングファクターが高い印象を受けました。
    音の広がりもオープンエアーだけにHD598のほうが有利ですが、KENWOODも横方向の広がりについては意外と負けていません。

    そして、こうやって結構な時間、聴かせてもらっていて、ようやくちょっとだけKENWOODらしさ、といいますか、クセのようなものも発見できました。
    それは楽器の分離が非常に良いがゆえに、その楽器の質感のようなものも感じ取れるのですが、それがどの楽器でもやや類似していて、「アルミの面落とし」のような感触なのです。
    ゼンハイザーで聴くと、そこまでしっかり分離できなかったり、少し霞がかかったようなところはあるものの、それぞれの楽器に耳をやると、楽器それぞれの素材に近い音がしているように思えました。

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    これが何処からくる差異なのかは推測でしかありませんが、ドライバーが比較的耳へとダイレクトに向き合っているので、ドライバーの音の質感を感じてしまっているのかもしれません。
    もちろんそれは弱点と言えるほど強いものではなく、むしろクリアさや分離の良さに繋がっているのでしょう。

    あとはもうケチを付けるところが全くない、ホントに優等生なヘッドフォンです。
    それだけに試聴が気軽にできない「直販サイト限定モデル」なのが残念なところです。
    せめて試聴貸し出しとか、◯週間返金保証のようなサービスをやってもらえたら良いかなと思います。
    あと、音質とは直接関係ありませんが、バランスリケーブルの提供(あるいはプレゼントキャンペーン!?)もあれば、もっともっと人気が高まるヘッドフォンではないかと感じました。

    (2016/5/26 18:30追記)
    ADOLFO DOMINGUEZ(アドルフォ・ドミンゲス) の全国20店舗に試聴機が設置されていますので、ヘッドフォン目当ての方には多少敷居は高いかもしれませんが、試聴することは可能ですので、訂正して追記しておきます。

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    Filed under: Mono Fellows
    2016/05/22 12:00 pm | KENWOOD KH-KZ3000 レビュー 比較編 はコメントを受け付けていません
  • 145月

    KENWOODのヘッドフォン「KH-KZ3000」をみんぽすさんにお借りしました。

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    KH-KZ1000の上位モデルにあたるKH-KZ3000ですが、直販限定モデルとなっています。
    一応試聴ができるお店もあるようですけど、かなり限られるので今回は貴重な機会をいただいた形です。

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    パッケージは外観、そこまで豪華でもありませんが、箱を開いてみると「感」を強調したメッセージが添えられていて、かなり拘った印象を受けます。

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    この紙を外してみると、上のようなメッセージが。
    ちょっと「感」にこだわり過ぎているような感もありますが、なんとなくこのモデルに込めた想いのようなものは伝わってくるような気がします。

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    ただ一点、苦言を呈しておきますと、このベルベット風の箱、裏返すとプラスチックに両面テープでわりと雑に貼り付けられたようなものになっています。
    そのこと自体は「パッケージなんて所詮飾りですから」と言えなくもないのですが、他のヘッドフォンで良く付属しているようなキャリングケースの類いもなく、付属品は説明書とケーブル1種類のみなので、それならこの箱が日頃収納しやすいようなものになっていればなぁと感じました。

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    またケーブルは3,5mm4極-3.5mm3極の1.2mと短めのケーブル1種類のみで、ここも標準ジャックのカールコードなどが用意されていると嬉しいかなと。
    せめて標準添付でなくても良いので、バランス接続用のリケーブルくらいは販売してくれると良いように思います。
    ちなみに、4極3.5mmがヘッドフォン側、3極3.5mmが機器側で、同じ太さですから接続ミスをしないように気をつける必要もあります。

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    ただ欠点はそのくらいでして、掛け心地や音は正直、期待以上のものでした。
    私も愛用しているHD25-1 IIと同じ耳のせタイプですが、側圧は適度でむやみに高くなく、イヤーパッドも良質で、その点ではHD25-1 IIよりもずっと掛けやすいです。

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    ひとまず下記の環境で、手持ちのヘッドフォンと取っ替え引っ替えしつつ聴いていきました。

    DAP: FiiO X1
    Cable: ALO Audio SXC22 Mini to Mini
    Amp: ALO Audio The National / Rx MkII / DigiFi No.22付録

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    音は奥まった空間に広がる印象で、重厚さよりも穏やかな広がりを感じる上質なものです。
    刺さるような中高域がないのが印象的で、低域や高域も刺激は少なく、穏やかさを感じます。
    全体的にクセが少ないので、機器の色がそのまま出る印象です。

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    曲間や曲中に関わらず、どことなくベースとなる空間に静寂感が感じられ、その分、機器のノイズも目立ちがちですが、これはおそらくユニットも含めたヘッドフォン全体として、歪みが少ないがゆえではないかと思われます。
    艶っぽさを強調するようなところもなく、録音されている内容を素直に引き出す傾向で、手持ちのものであえて似ているものを挙げるとすれば、HD598を密閉型にしたような雰囲気でしょうか。

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    もちろんクセが全くないというわけではなく、アコギの音色がややエレアコっぽく聴こえたり、女性ボーカルがやや鼻詰まりのように感じたりすることがありました。
    これらは帯域的にわりと似通った辺りだと思いますので、そこは多少のクセが出ている部分かもしれませんし、上流機器のアラが出ている可能性も否定できません。
    ただアンプも色々替えてみた印象では、中高域にアクリルっぽい透明感が少し乗っているような感覚でした。
    もちろんこれは悪い部分という意味ではなく、例えばThe Nationalでは、このアンプの少しざらつく部分がコーティングされて滑らかになっているような傾向に働いていましたし、ハイレゾでやや強調されがちな高域とのつながりを良くしてくれているような面もあるように思います。

    音場についてはボーカルがしっかり前に出るし、楽器の左右だけでなく、前後の位置関係もかなり明瞭で、非常に現代的で特性の良さそうなものです。
    どちらかと言えば、熱っぽい荒々しさはなく、ややクールでドライな印象ではありますが、音自体が冷たいわけではなくて、音源に対してごく素直に忠実な鳴らし方なのだと感じました。
    全体的には現代的で優等生なまとめ方で、様々なジャンルに合う適応力を持つものです。
    まさにKENWOODらしい、クリアかつ穏やかでありつつワイドレンジなサウンドにまとめてあります。

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    製品サイトでも「ソリッドなデザインと上質で重厚なサウンドが、刺さる逸品」とされていて、特徴的と言われている低域ですが、ドスンドスンと出るのをイメージしていると、それとはかなり違う感じです。
    そんな中低域ではなく、下までスッと伸びる印象のもので、量感だけでなく質感を大事にした低域です。
    高域とのバランスもしっかりしているので、低域ばかりが目立つことはないように感じました。

    いつもややクセのある機材を使っている私からすると、全体的に嫌味がないので、万人受けするのではないかと思いますが、それが決して「つまらない」とか「楽しくない」音楽にならない辺り、非常に高いバランス感覚で仕立てられていると思います。
    ただ、ヘッドフォンで自分の好みの音作りをしたいと考えると、通販限定という部分も含めて、方向性の違いを感じてしまうかもしれません。

    ここまで正直、あまり期待せずに聴き始めたのですが、ポテンシャルの高さにはちょっと驚きを感じました。
    次回以降、ポータブルヘッドフォンアンプを交換してみたり、HD25-1 IIやHD598などとの比較試聴を交えながら、KENWOOD渾身のヘッドフォンに感じたところを書いていきたいと思います。

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    Filed under: Mono Fellows
    2016/05/14 10:00 am | KENWOOD KH-KZ3000 レビュー 到着編 はコメントを受け付けていません
  • 125月

    LogitecのワイヤレスDVDプレーヤー「LDR-PS8WU2V」ですが、今回はCDリッピングの機能をレビューしてみようと思います。

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    アプリとしてはiPhone用の「Logitec CD Ripper」を使います。

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    今回は背面のスイッチを「CLIENT」モードにして使うことになりますが、ルータとの接続に一苦労しました。
    うちのルータはAirMac Expressですが、WPSボタンはありませんので、AirMacユーティリティからWPSを使います。

    wps01

    接続したいルータを選んで、メニューの「ベースステーション」から「WPSプリンタを追加…」をチョイスします。
    そしてWPSプリンタを許可する条件に「最初の試行」を選んで「続ける」ボタンを押せば、下の画面になります。

    wps02

    本製品はプリンタではないのでAirMacユーティリティ側は最後の完了画面まで行きませんが、本体のWPSランプが点滅から点灯に変われば接続OKです。
    ただ、これでもまだ一筋縄ではいきませんでした。
    iPhoneは当然このAirMacのWi-Fiに繋いであるのですが、それだとLDR-PS8WU2Vを見つけることができません。
    LDR-PS8WU2VからもWi-Fiが出ていることに気づき、iPhoneをこちらに繋げてみるとLDR-PS8WU2Vが認識され、ファームウェアのアップデートが始まりました。

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    ファームウェア更新でWPSの設定も消えたようなので再度実施し、やはりiPhoneをAirMacに繋いだ状態で試しますが、やはりLDR-PS8WU2Vは見えません。
    LDR-PS8WU2Vの出しているWi-Fiにつなぐと認識されて、リッピングも可能でした。
    説明書を読む限りではこういう仕様ではないように思うのですが、AirMacとの相性が悪いのでしょうか。

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    この状態でつながれば「Logitec CD Ripper」からLDR-PS8WU2Vの設定画面も開け、ここから手動でルータへの接続設定も可能です。
    最初からこっちでやったほうが楽かもしれませんね。

    IMG_1956

    そしてCDもしっかり認識され、CDDBから2つの候補が表示されました。
    とりあえず一方を選んでリッピング開始してみました。

    IMG_1958

    リッピングの速度はUSBで接続した場合と似たようなものですし、アプリをバックグラウンドにしておいても、完了時に通知も出る(通知を許可しておけば)ので、気楽ではあります。
    ただ正直、Wi-Fiの設定の不便さなどもあり、パソコンがあるならパソコンでやったほうが安心だな、というのが正直な感想です。
    もちろんそれを言ってしまえば元も子もなく、パソコン無しの環境を想定してのものなのでしょうけれど、iOSの場合は再生にOS標準のミュージックが使えないこともあり、なおさらその印象が強くなります。

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    ELECOM Hi-Res Music Playerに持ってきてみましたが、曲名はうまく入ったものの、アートワークは取得できていませんでした。
    これはCD次第だとは思いますが、こういう時に気軽に修正できないのもスマホに閉じた環境では仕方ないところでしょう。
    なお曲情報の編集をする場合、一度、「Logitec CD Ripper」にコピーしてそちらで修正する形では可能です。

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    また今回はせっかくですからApple Losslessで取り込んだのですが、厳密に言うとXLDのようなAccurateRipもないし、エラーなく取り込めたのかどうかもハッキリと分からないというのも少々気になったところです。
    音質面はiTunes経由でApple Losslessで取り込んだものと、基本的に差がない内容でした。

    そんなわけで、DVD視聴の時同様、あまり歯切れの良くないレビューになってしまいました。
    おそらくスマホ単独で使っていらっしゃる方には朗報なハードウェアだと思いますが、多少でもパソコンと併用しているのであれば、大きなメリットを感じづらいでしょう。
    外出先にモバイルバッテリーなどと共に持ち歩いてDVDを観たり、その場でCDをリッピングしたいというニーズがあれば、それにも応えられるとは思います。
    ただそこにターゲットを絞るならなおさら、もう少し簡便な操作で使えないと厳しいのかな、という印象を受けました。
    もちろん、通常のDVDドライブとしても使えますから、これらの機能を付加価値として捉えられればOKだとは思います。

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    Filed under: Mono Fellows
    2016/05/12 12:00 pm | Logitec LDR-PS8WU2V レビュー CDリッピング編 はコメントを受け付けていません
  • 015月

    LogitecのワイヤレスDVDプレーヤー「LDR-PS8WU2V」をみんぽすさんにお借りしました。

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    見た目はやや厚手な外付けDVDドライブという感じですが、実際、USBでパソコンに接続すれば、ごく普通の外付けDVD-Rとして使えます。

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    ただ本機の最大の特徴はパソコン相手ではなく、スマホやタブレットと組み合わせて、DVDを観たり、CDからリッピングしたりできるところです。
    今回はその中からDVD視聴についてレビューしてみたいと思います。

    まずiPhoneやiPad側はLogitec謹製のアプリ「Logitec Wireless DVD Player」が必要になります。
    さらにアプリ初回起動時には本製品に付属している「シリアル番号のご案内」という紙に書かれた英数字で30文字の長いシリアル番号を入力しなければいけません。

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    DVDの著作権保護のために必要だったりするのでしょうけれど、正直ちょっと面倒くさいですね。
    おまけにシリアル番号の英字は大文字で、小文字で入れられない(文字として入力できない)のも面倒臭さに拍車をかけています。

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    ドライブとの接続はカメラの写真転送機能に良くあるようなWi-Fi経由のものです。
    iOSの場合、アプリ側からWi-Fiのアクセスポイントを切り替えることはできませんから、手動で本製品のアクセスポイントに接続する必要があります。
    なお本製品のSSIDやパスワードは本体裏面に記載されています。

    また、背面のモード切り替えスイッチというのがありまして、今回のDVD視聴の場合はAPモードに、CDリッピングや録音の際にはCLIENTモードにする必要があります。
    機能上切り替えが必要なのは仕方ないですが、名称がやや分かりづらいですし、できれば背面ではなく、本体上面辺りで切り替えできて、ランプでモード表示してくれても良いかなと感じました。

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    さて肝心のDVD視聴ですが、iOS機器の負荷によるものなのか、リップシンクが徐々にずれる場合が多々見受けられました。
    このズレが溜まってくると、音が途切れた感じになってノイズが発生します。
    その後またシンクするのですが、正直あまり集中して観られない印象です。
    iOSの他アプリを終了させるなど工夫をすれば、だいぶ軽減されるようですが、画質や音質もやはりそれなりに劣化が感じられますし、DVDを観ているというよりも回線のちょっと悪いネット上の動画を見ているような感覚がありました。

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    ただ操作性自体はなかなか良くて、字幕や音声の切り替えも簡単ですし、途中でアプリを終了したらレジュームがきちんと働いて、続きを見ることもできます。
    あとは音のズレが解消すれば画質はそれなりでもスマホ程度なら気にならないでしょうし、もうちょっとバッファを大きめに持つ、などの改良がされれば良いかなと感じました。

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    電源はDC5Vを供給する必要があり、今回の視聴にはACアダプタを使用しました。
    外出先でも2A供給可能なモバイルバッテリーと組み合わせることで動作可能ですけど、ケーブルは特殊(USB-DCプラグの付属ケーブル)で紛失が怖いかも。
    多少大きくなってもバッテリー内蔵になると便利なのになぁと思いますが、そうなるとお値段も高くなってしまうのかな?

    そもそも2A必要というのもモバイルバッテリーや車のシガレットライター用USBアダプタではやや限定される気もします。
    DVDから動画へのエンコードやWi-Fi出力などでパワーがそれなりに必要なのでしょうが、もう少し条件が緩くなるような消費電力だと便利かと思います。
    同様にBlu-ray版も出してほしいと思いましたが、これだとさらに電力や画質面、著作権保護などクリアすべき問題のほうが多いのでしょう。

    正直期待よりはちょっと不便な気がしましたが、DVDのリッピングは違法ですし、車内やキャンプ先などでDVDを楽しみたいというニーズは結構あるでしょう。
    もちろん通常のDVD-Rドライブとしても使えますから、そこに+αの付加価値として魅力を感じられるのであれば良い選択肢になるかと思います。

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    Filed under: Mono Fellows
    2016/05/01 12:00 pm | Logitec LDR-PS8WU2V レビュー DVD視聴編 はコメントを受け付けていません