• 1512月

    音楽之友社が1963年から続けている「レコード・アカデミー賞」で、ACOUSTIC REVIVEレーベルからリリースされている佐藤俊介さんの「J.S.バッハ/無伴奏ヴァイオリンのためのソナタとパルティータ全曲」が大賞銀賞に選ばれたそうで。

    ちなみに大賞はクレアシオンからリリースの古典四重奏団の「ショスタコーヴィチ/弦楽四重奏曲全集」、大賞銅賞にはグラモフォンのネルソンス指揮ウィーン・フィルの「ベートーヴェン/交響曲全集」が選出されています。
    いずれも複数枚のものが多いのも印象的ですが、基本的には大手のミュージックレーベルが多いわけで、その中でオーディオブランドのディスクが選ばれるというのはちょっと珍しい(というよりもスゴい)かなと。
    いろんなところから「高音質」を謳ったディスクというのはいっぱい出ていますが、言い方はちょっと悪いかもしれませんが「内容」で選ばれるというのは稀有なことかなと感じます。
    もちろん佐藤俊介氏はもともと素晴らしい実績をお持ちの方ですし、オランダ・ハーレルム教会という場所とオランダ・バッハ協会管弦楽団の音楽監督に就任されたことなどが融合して生まれた作品だとは思いますが。

    ちなみに第1回は1963年、昭和44年で、当時の大賞にはブリテンの「戦争レクイエム」が選ばれていますし、第2回はクナッパーツブッシュ指揮の「パルジファル」など、今から見直してみても良作がいろいろ見つかりそうです。
    今年の授賞のなかには久石譲氏が指揮した「ベートーヴェン/交響曲全集」などもあったりして、そんなことまでやってたとは!(失礼)と驚いたりもしました。

    音楽之友社というとオーディオマニアはどうしてもstereo誌のイメージが強いですけど、レコード芸術のほうが歴史も古いわけですよね。
    大学の時の恩師がよくレコ芸を買いに街まで出る時に私を車で送ってくれていたのを思い出します。
    田舎では雑誌の発売日が遅れるわけですが、レコード店(CDショップ)だと発売日に入荷するところがあったんでしょうね。
    今でも時折、近況報告させてもらったりしていますけど、今度、レコ芸の話でも懐かしくしてみようかなと思ったりしたニュースでありました。

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    2019/12/15 3:00 pm | レコード・アカデミー賞2019 はコメントを受け付けていません
  • 2011月

    オーディオ機材も落ち着いてきたので、ここしばらく音源集めに走ってみました。

    キッカケはペイペイフリマの送料無料です。
    地元ではCDやSACDも含めて、なかなか良い中古に出会えないのでどうしてもネットに頼らざるをえないわけですが、レコードは送料が痛いんですよねぇ。
    そこに送料無料キャンペーンはとても大きかったわけです。
    まずは70枚弱まとめて、という太っ腹なものから入手しまして、こちらには見本盤やテスト盤も多数でした。

    もちろん新譜もしっかり追加してまして、奥華子さんが手掛けたオリジナル・サウンドトラックや秦基博さんのDVDが付いたニューシングルなどを。

    SACDはAccuphaseのSpecial Sound Selectionでまだ持っていなかった4を入手しましたが、もう5が出てるようですね。
    イベントで貰えたりするようですけど、いっそのこと購入できたら良いんですけどねぇ。

    SACDはオーディオ評論家の菅野氏が手掛けたことで有名なSIDE BY SIDEも。
    こちらはレコードで2をゲットしましたが、聴いてみた感じとしてはレコードのほうが当時の雰囲気が感じられるかな。
    盤質が良かったおかげではありますけどね。

    個別にはなるべくジャズを主体に入手してみました。
    これまではジャズ盤に地域の店舗で巡り合う機会がほとんどなかったですからねぇ。

    もちろんポップスもまとめ買いできるものは入手して、全部だと80枚以上入手したのではないでしょうか。
    ほとんどは最初のまとめ買い分ですけどね。

    レコードはまだまだクリーニングもできてませんし、最近は時間にあまり余裕がなくて聴けてない傾向ですけども、音源は逃げませんし、じっくりのんびり楽しみながら聴いていきたいなと思います。

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    2019/11/20 3:00 pm | 音源祭り はコメントを受け付けていません
  • 269月

    飯島真理さんのビクター時代の以下の4枚のアルバムがデラックス・エディションとして9/25発売だそうで。

    Rose(ロゼ)<デラックス・エディション>
    blanche(ブランシュ)<デラックス・エディション>
    midori<デラックス・エディション>
    KIMONO STEREO/GREY<デラックス・エディション>

    ビクターオンラインストアで4タイトル同時予約するとB2ポスターが特典でもらえるようですが、そこまで濃いファンは知人に数名いそうかな…。
    ちなみにポスターはご本人が監修されたそうで、ビクターの倉庫に眠っていた全ての写真からのチョイスだとか。
    私も昔は写真集(どちらかというとスリランカにアーサー・C・クラーク氏を訪ねるドキュメンタリー的な内容だった記憶)も持っていたくらいにはファンでした。
    当時はRoseとblancheをミュージックカセットで、midori以降はCDでしたが、その後LPを譲っていただきました。

    Roseは以下のInst2曲が追加になっていますし、1984年発売の「Rose(ロゼ)ライブ」が初DVD化されて付いてきます。

    12. きっと言える (Instrumental)(ボーナス・トラック)
    13. ひみつの扉 (Instrumental)(ボーナス・トラック)

    blancheはもっと多くて以下のライブ音源が追加で、「noirre(ノワール) FIRST CONCERT」のDVDと、これはかなり惹かれますね。

    11. Marcy Deerfield (Live)(ボーナス・トラック)
    12. Mr.Groovy (Live)(ボーナス・トラック)
    13. My Best Friend (Live)(ボーナス・トラック)
    14. Melody (Live)(ボーナス・トラック)
    15. 天使の絵の具 (Live)(ボーナス・トラック)
    16. Secret Time (Live)(ボーナス・トラック)
    (ライブは1984.4.19 渋谷公会堂にて収録)

    midoriの追加分も以下のような感じです。

    12. 愛・おぼえていますか(ボーナス・トラック)
    13. 天使の絵の具(ボーナス・トラック)
    14. 1グラムの幸福(ボーナス・トラック)
    15. 愛・おぼえていますか (Instrumental)(ボーナス・トラック)
    16. 天使の絵の具 (Instrumental)(ボーナス・トラック)
    17. 1グラムの幸福 (Instrumental)(ボーナス・トラック)
    18. いつものパーティー (Instrumental)(ボーナス・トラック)

    <DVD収録内容>
    1984年発売の映像作品「MARRON」にボーナス映像を追加収録してDVD化
    憧れ
    1グラムの幸福
    レダ
    Marcy Deerfield
    MARRON(インストルメンタル)
    MAKING OF MARRON
    1グラムの幸福(プロモーション・ビデオ・ヴァージョン)
    天使の絵の具(プロモーション・ビデオ)<ボーナス映像>
    愛・おぼえていますか(プロモーション・ビデオ)<ボーナス映像>

    KIMONO STEREOもこんな具合で、当時こんなに映像作品も出てたのは知りませんでした。

    11. セシールの雨傘(ボーナス・トラック)
    12. フォトグラフ(ボーナス・トラック)
    13. 遙かな微笑み ―黄土高原―(ボーナス・トラック)
    14. スコールの少年(ボーナス・トラック)
    15. I Love Youは言えない(ボーナス・トラック)
    16. セシールの雨傘 (Instrumental)(ボーナス・トラック)
    17. フォトグラフ (Instrumental)(ボーナス・トラック)

    <DVD収録内容>
    1985年発売の映像作品「in ATCHOO!」をDVD化
    (ライブは1985.8.2 東京・読売ランドEASTにて収録)
    プロローグ -ミックの部屋-
    瞳はエンジェル -ロンドンのレコーディング風景-
    追跡
    二つの風船(ライブ)
    Mr. Groovy!(ライブ)
    Secret Time(ライブ)
    Melody(ライブ)
    ラスト・シーン -Barにて-(BGM「3つのルール」)
    セシールの雨傘(プロモーション・ビデオ完全版)

    私自身はアニメには疎くてマクロスも全く観たことがなく、FMレコパルで存在を知ったという感じでした。
    懐かしい気もしますが、4枚同時はさすがにちょっと難しいかなぁ。
    ただ枚数はそんなに多くないと思われますし、欲しい方は早めにゲットしたほうが良いかもしれません。

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    2019/09/26 12:00 pm | 飯島真理さん、ビクター時代アルバム デラックス・エディション はコメントを受け付けていません
  • 318月

    ソニー・ミュージックダイレクトがリクエストに応えてアナログレコードを限定生産する「GREAT TRACKS Order Made Vinyl」というのを始めています。

    otonanoというサイトの一部コンテンツという位置付けですが、そもそもSSL対応してないんですねぇ…。
    リクエスト送信時はSMEに送るようになってるので、そこ自体はSSLで送信されるようですが。
    …とついついそこから気になってしまったのですが、otonanoは名前の通り、大人向けの音楽情報サイトという形で、これまでも復刻したLPやCD、SACD化作品などを販売しています。

    今回のはもっと少量かつ、かなりマイナーなものも含めてリクエストに応えてリリースする形です。
    第1弾の4タイトルも以下のとおり、なかなかにマニアックな品揃えです。

    笠井紀美子「バイブレイション」
    ソニア・ローザ「東京 イン・ザ・ブルー」
    CHOCOLATE LIPS「WEEKEND LOVER」
    小池玉緒「鏡の中の十月」

    正直、私には良く分からないくらいのタイトルですけれども、中古でプレミアが付いて高騰してしまっているようなものを再発売するというのは良い流れかなとは思います。
    お値段は1900円ですので、それなりのお値段にはなってしまいますが、そもそも枚数も少ないでしょうからね。
    実際に何枚製造されるのかは不明ですが、予約してからの製造という形で現在どのくらい予約が埋まっているかはサイトで確認できます。
    いちばん予約の入っている「鏡の中の十月」で残り77%となっていますので、公表されたばかりとはいえ、なかなか険しい道ではありそうです。

    まず気になるのは製造工程が明確になっていない点でしょう。
    オリジナルテープから作るのか、はたまたCDなど市販の音源からおこすのかに触れていないのはちょっと食指が動かないかなと。
    極端な話、レコードおこしという可能性だってあるわけですからね。
    そもそもこういうレア盤コレクターさんはマトリックスや見本盤、帯などにすら拘る方々だと推測できるわけで、そういう方へアピールする部分が弱いように思われます。
    逆にこれが100枚限定なのだとすれば、それはそれでレアさが出てくるのですけども、製造枚数を伏せられていますし。

    ただ、今後はリクエストで既発売のレコードだけでなく、CD世代の楽曲などもリリースされるでしょうし、そういうもののほうが面白いかもしれませんね。
    元がデジタル音源というのはありますが、それはレコードの時代にもあった話ですし。
    まぁ他にもマスタリングやカッティング品質、盤質などが当時のレベルに達しているか、といった部分など、解決していかないといけない問題は多そうですけれども、試みとしては非常に面白いのではないかなと思った次第です。

    Filed under: Music
    2019/08/31 1:00 pm | GREAT TRACKS Order Made Vinyl はコメントを受け付けていません
  • 246月

    セルフカバーアルバム「自分風土記」を2枚リリースしたばかりのさだまさしさんですが、6/26にライブCD/DVD/Blu-ray「45周年記念コンサートツアー2018 Reborn ~ 生まれたてのさだまさし~」を発売するそうで。

    セルフカバーも「帰郷」、「続・帰郷」など結構出してますけど、ライブアルバムもかなりありますよね。
    LP10枚組の「書簡集」やグレープ時代の「三年坂」などを愛聴してますけど、どうやらグレープ時代から通算27作品目くらいのようです。
    意外と映像作品というのは一般発売されず、ファンクラブ限定が多かった記憶がありますから、そこはビクターに移籍した効果でしょうか。
    Blu-rayはなおさらで、他は小説原作の映画化作品くらいしか、Amazonでは引っかからないような感じです。

    Blu-rayとDVDはフォーマット違いはあるものの、どちらも以下の15曲収録です。

    1. 大盛況 ~生まれたてのさだまさし~
    2. パスワードシンドローム
    3. Reborn ~嘘つき~
    4. 檸檬
    5. 私の履歴書2018 冬 ~メドレー~
    6. 夢見る人
    7. 桜ひとり
    8. へたっぴ
    9. 黄金律
    10. 1989年渋滞
    11. 天然色の化石
    12. おんまつり
    13. 都会暮らしの小さな恋に与える狂詩曲(ラプソディ)
    14. 虹 ~ヒーロー~
    15. 長崎小夜曲

    トークがどのくらい入っているかは不明ですが、DVDは2枚組になっているくらいですから、CDよりは多めの可能性が高いでしょうね。
    ちなみに実際のライブだと「トークが半分」とか言われますが、実際には4割くらいじゃないかなぁと思われます。

    CDのほうは3枚組で、トークはトラックを分けてありますので、それを入れると以下の29トラックです。

    [ ディスク:1 ]
    1. 大盛況 ~生まれたてのさだまさし~
    2. パスワード シンドローム
    3. Reborn ~嘘つき~
    4. トーク1)オープニング
    5. 檸檬
    6. トーク2)メンバー紹介
    7. 私の履歴書2018 冬 ~メドレー~ 精霊流し~無縁坂~秋桜~案山子~北の国から
    8. トーク3)雅人と喜代子
    9. 黄金律
    10. 1989年渋滞
    11. 天然色の化石
    12. おんまつり
    13. 都会暮らしの小さな恋に与える狂詩曲(ラプソディ)
    14. 虹 ~ヒーロー~
    15. 長崎小夜曲
    [ ディスク:2 ]
    1. 夢見る人
    2. トーク4)売り声
    3. 桜ひとり
    4. へたっぴ
    5. 黄金律
    6. トーク5)繋がる襷
    7. 1989年渋滞
    [ ディスク:3 ]
    1. 天然色の化石
    2. おんまつり
    3. トーク6)今日の奇跡を大切に
    4. 都会暮らしの小さな恋に与える狂詩曲
    5. トーク7)アンコール
    6. 虹 ~ヒーロー~
    7. 長崎小夜曲

    トークは7つのようですから、22曲収録ということで曲を中心に楽しみたいならライブCDも買ってね、ということなのでしょう。
    Blu-rayと両方だとちょっと結構長く結構な額になってしまうから、ちょっと今は見送りかなぁ。
    最近はライブにも行ってないので見てみたい気もしますけどね。

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    2019/06/24 12:00 pm | 45周年記念コンサートツアー2018 Reborn ~ 生まれたてのさだまさし~ はコメントを受け付けていません
  • 145月

    MAYAさんが初のオリジナルアルバム「しろいくろ」を5/15リリースされるそうで。

    収録曲は以下のとおり。

    1. ヒトリという名のトリ
    2. しろいくろ
    3. 本牧ドール
    4. 夢の中
    5. 深い海みたいな愛情の海
    6. デザートローズ(砂漠の薔薇)
    7. HON-NE(ホンネ)
    8. ミ・アモール
    9. The Life in a Day
    10. La Mentira
    11. ジャズマンブルース

    これまではJAZZを主体にカバー曲で多くのCDをリリースされていらっしゃるわけですが、今回はご自身による作詞・作曲をはじめ、山崎ハコさん、遠藤響子さんなどが楽曲提供されています。
    遠藤響子さんは以前、遠藤京子名義で活動されていらしてご自身はもちろん、当時も楽曲提供されていたのでご記憶の方も多いのではないかと。
    「しろいくろ」というタイトルはいかにもMAYAさんらしい骨のあるものだなと感じましたし、私は真っ先に「不良少女白書」を思い出したわけです。
    ちなみにこのタイトル曲がMAYAさんの作詞・作曲作品となっています。

    全曲オリジナルですけども、やはり背景にはJAZZのテイストが色濃く残っていますし、どことなく昭和の香りや異国情緒も漂うあたりはこれまでの作品を踏襲しています。
    ただ音質にかけては今作からACOUSTIC REVIVE、そしてKRIPTONや日本音響エンジニアリング、さらに林正儀氏も全力投球で協力していて、これまで以上に彼女の声をリアルに届けてくれるものに仕上がっていると期待しています。

    正直、今の薄い楽曲の中では濃すぎて受け付けないという方も多いかもしれません。
    簡単に聞き流せない「濃さ」がそこにはありますので、必ずしも万人受けするものではないでしょう。
    だからこそ貴重な一枚になるということも多いかと思いますし、音質は分かりづらいですけれど、まずはトレーラー動画で試聴されてみるのはいかがでしょうか。

    Filed under: Music
    2019/05/14 2:00 pm | しろいくろ はコメントを受け付けていません