022月
玄光社からフィルムカメラを取り上げたムック「20世紀☆カメラ」が2/5に発売されるそうで。
タイトルのとおり、20世紀後半に発売されたフィルムカメラを一堂に取り上げた本のようですが、副題に「バースイヤー・カメラを探せ!」とあって、誕生年に発売されたフィルムカメラはどうですか?という提案にもなってるみたいです。
昔からライカのカメラやレンズではシリアルナンバーから分かる製造年で生まれた年のものを買う、なんていうのがありますけど、これからフィルムカメラを初めて手にする世代にはちょっと古すぎるところもあるでしょう。
今回の1950~2000年でも年代的には60歳代前半から10代前半という形になりますね。
私の生まれた1968年については自分でも調べたことがあって、意外と有名どころが少ないんですけど、Leicaflex SLやOLYMPUS TRIP35など、実際に手にしましたね。
今回のムックには220機種が年代順で紹介されているそうで、購入できるお店の紹介もされているとのこと。
ちなみに少し前まではマップカメラのWebサイトにミュージアムがあって、あそこで各年代のカメラを一覧できたんですけど、なぜだか今はなくなってしまいました。
特別付録には「フィルムカメラ絵巻物年表ポスター」が付いてくるんだとか。
ムック自体のテイストも微妙に20世紀っぽいところも含めて、フィルムカメラらしい内容ですね。
131月
微妙に取扱商品との競合を気にしつつ、格安でそこそこ良質な商品を提供してくれるAmazonベーシックですが、今度は一脚が登場するようです。
発売は昨年末になっていますが、現時点では品切れ状態ですし、ネットで調べてみてもまだレビューなどがないんですよね。
商品情報を見ると、アルミ製で約365gの4段式と、かなりベーシックな一脚です。
自由雲台がないところが他製品への遠慮でしょうか。
そもそもお値段が現時点では1000円ちょいですから、雲台を付けられないでしょうけれど。
全部伸ばすと170cmで、スペック上は29kgまでのカメラで使えるそうですし、ゴム足と格納式スパイク、さらにはキャリーバッグまであって、ちょっと一脚を試してみたい、という程度のニーズには十分すぎるでしょう。
三脚や一脚は上を見るとキリがないですし、結局もっと良いものに…となっちゃう可能性は高いですけどね。
ちなみに一時は品薄だったカメラバッグは値段こそちょっと上がったものの、在庫は豊富になっています。
また三脚だと在庫もあって、レビューなども挙がってますので、そちらもオススメかと思います。
101月
ニコンから35mmフルサイズ対応の準広角レンズ「AF-S NIKKOR 35mm f/1.8G ED」が発表されています。
FXにはF2とF1.4があり、DXにもF1.8がある中でその間を取るスペックで投入してくる層の厚さはシェアの大きいニコンならではでしょう。
他社からも優秀な35mm周辺のレンズが多数出ていますし、よりコンパクトでありつつ軽量コンパクトというニーズもあるのでしょうね。
「高い解像力とやわらかいボケ味が両立」がセールスポイントのようですし。
価格はDXの35mm F1.8と比べるとだいぶ高めになりますが、他のFX向けレンズに比べればわりと安めのスタートに感じます。
重量も305gとDXの200gやF2の205gと比べればやや重いものの、ずいぶんコンパクトに仕上がってるようです。
DfなどのFX機で使うのも良いですが、あえてFXで使うのも良いかもしれません。
091月
SIGMAからArtラインに属する標準単焦点レンズ「50mm F1.4 DG HSM」が発表されました。
「SIGMA 50mm F1.4 EX DG HSM」の後継という形になりますが、単純にArtラインのデザインに変更したのではなく、全くの新設計です。
レンズ構成が6群8枚から8群13枚になっていて、いわゆる標準域のレンズ構成のそれではなくて広角レンズ的なものになってるような予感です。
まだレンズ構成図が出ていないので、あくまでも推測ですけどね。
見た目の雰囲気も35mm F1.4 DG HSMの良さを受け継いでいるように感じて、先日夢で貰いそびれた(違)私としてはかなり興味のあるレンズです。
そんな広角寄りの設計を伺わせるポイントが最短撮影距離が縮まった点です。
従来のも45cmとそこそこ短いほうですが、今回は40cmに短縮され、その理由としてフローティングシステムの採用が謳われています。
当然ながら35mmフルサイズに対応しているわけですが、この明るさで周辺光量を確保するとなると昔で言えば中判向けの広角レンズみたいな設計になるのかな、と思う部分もあります。
オールドレンズの味わいも大好きな私ですけども、それはあくまでも万能でないまでも、抜けの良さとかボケの味など、抜きん出た一点を持っていればこそ、なんですよね。
マウントアダプターでオールドレンズが持て囃され気味ですが、中にはどこにも抜きん出たポイントのない(レアなだけの)ものも結構あったりして…。
そういう点では抜きん出た点ばかりであろう全方位的に優秀なニューレンズもオールドレンズ以上に大好物ではあります。
なお、マウントとしてはキヤノン用、シグマ用、ニコン用、それにソニー用が順次発売されるようです。
最近何故かペンタックス用が仲間ハズレにされているケースがぽちぽちあるのがかわいそうですが、これはフルサイズ機がないことも関係しているのでしょうか。
発売時期・価格ともに未定とのことですが、マウント交換サービスはおそらく対象のはずですし、将来的に受注生産扱いでも良いのでペンタックスも対応してあげてほしいなぁとは思います。
2812月
PHaT PHOTO監修のムック「ライカの世界」というのが出ているようで。
ライカ本はもう数限りなく出ていますが、この本はデジタルなライカを多めに取り上げてるのが新しいところかと。
当のライカから出ているのも大半はデジタルですし当然ではあるんですけどね。
サブタイトルに「ライカ誕生100年。今デジタル時代の名機を使いこなす。」とありますが、ライカが自社でしっかり出したデジタル初号機DMRが出たのが2005年ですからデジタルの歴史はまだ10年にも満たないわけですが。
本の章立ては以下のような感じで、うまく新旧を取り混ぜた内容です。
第1章 ライカカメラ&レンズ
第2章 ライカ100年ヒストリー
第3章 ライカの教室—トップクリエイター7人によるライカの写真術
第4章 20世紀の巨人たちが撮ったライカ傑作フォト
逆像ビドムの話が出てきていたりで、私も以前持ってましたけどライブビューが当たり前の現代ではさすがにもうコレクションアイテム以外の何物でもないですよねぇ。
明るいSBOOIとかは今でも覗くだけで楽しくなりますけど。
我が家のライカというと、今はライカR4と後期ズミクロン50mm F2があるのみです。
ズミクロンはいずれデジタルで使ってみたいと思っていますが、その前に初代LEICAFLEXの不具合でいっしょに返品した先細ズミクロンの描写は今まで使ったレンズの中でも特筆モノで素晴らしかったですね。
マウントアダプターで使うなら1カムでも全然問題ないわけで、縁があればまた出会いたいレンズの一つです。
2712月
CAPA特別編集のムック「ニコン一眼レフのすべて」が好評発売中のようで。
好評過ぎてか、Amazonの納期がかなり遅くなってるようですが、後で紹介する本も含めてニコンを扱うものは人気が高い印象ですね。
このムックはDf発売にあやかってというところもあるのでしょうけど、ニコン初の一眼レフカメラである初代Fから最新のデジイチまで紹介しているという、ありそうでなかった一冊です。
銀塩だけ、デジタルだけというのはこれまでもたくさん出てるんですけどね。
単純にモデル紹介だけではなくて、銀塩とデジタルの組み合わせなども紹介されてるようで、個人的にも興味のあるところです。
うちのNikonデジタル機は相変わらずD300のみですが、これと組み合わせる手持ちの銀塩一眼レフとなると露出計のないFアイレベルか、実用性も含めてF3HP辺りかな。
まだちゃんとフィルムを通してないNIKKOREX Fも使ってあげたいんですけどね。
カメラだけでなく、交換レンズのほうも巻末のスペック一覧などで紹介されているとのこと。
目次を見ると、「あの名玉がGレンズになって帰ってきた 誕生! 新ノクトニッコール」というのもあって、 AF-S NIKKOR 58mm f/1.4Gの紹介にも力が入っているようです。
私自身は元祖ノクトニッコールのほうが気になりますし、もっとマイナーにNikkor-S Auto 5.8cm F1.4に出会えたらなぁとか思ってます。
これ以外にも最初に書いたようにニコン関連の書籍はたくさん出ていて、Nikon Dfを取り上げた「ニコンDfの哲学」、そしてニコン公式のレンズ作品集兼解説書である「Eyes of Nikon」なども大人気のようです。
とりわけ後者は現行レンズのカタログみたいな内容でありつつ、それぞれのレンズで撮られた写真集(かつ作例)になってるのが良いですね。
同じレンズで撮れば同じような作品が撮れる、というわけではないですけど、交換レンズの追加検討をされている方にはぜひおすすめしたいカタログ一冊です。