数日前あたりからMac系のブログ様などでちらほら話題にあがっているiPhone用の音楽プレーヤーアプリ「MF Player」ですが、以前から気になっていたので試してみることにしました。
無料版の「Sound Revolution」 と有料版(結構高い)の「Pro-radical HiFi」 がありますが、あくまでも試用なので無料版のほうを。
ただし、有料版は広告の有無などではなく、音質にもずいぶん違いがあるそうですけどね。
一聴してまず感じたのは「これはピュアオーディオではなく、エフェクト系だな」という点です。
以前、ConcertPlayというソフトも紹介したことがありますが、方向性としてはそちらを向いているソフトだと思います。
もちろん、それが悪いというわけではなく、イヤホンでアウトドアという環境の中で楽しく音楽が聴けるというのは良いことかと。
実際の処理の中身は明らかになっていませんが、Museflowという名前の技術なんだとか。
個人的にはリバーブやエコーの延長線上に感じましたが、確かにそれほど単純ではなく、余韻や影に埋もれそうな音の成分が強調されるような処理もされている印象です。
メーカーのサイトにも「一般音楽愛好家の為の製品」と書かれていますが、まさにそうした志向の音だと思います。
言葉で表現するなら、スタジオ録音が小さなライブハウスでの演奏みたいな感じになるといったところでしょうか。
厳密にいえば、CDに入ってるのはスタジオ録音なわけで、ちょっと作りものっぽいと感じてしまう部分もあると思います。
ただ、そのさじ加減はなかなか上手かつ上品なので、臨場感のあるサウンドになったと感じる方のほうが多いだろうと思われます。
また、内部処理で48kHzにオーバーサンプリングされているとの記載がアプリ内の解説に書かれていました。
先日のGo-Dapもそうですが、こういうオーバーサンプリングって流行りなんですかね?
個人的にはオーバーサンプリングってまじめにやるとかなり大変だと思ってるので、リアルタイム処理ではあまりやらないほうが良いのではないかなぁと思ってしまうんですが…。
ただ、実際のサウンドを聴いたところでは特にその影響は大きく出てはいないと思います。
ちなみに、Capriccio にもイコライザに加えて、リバーブやエコーなどのエフェクト機能も備わっています。
それでMF Playerに近くならないかも試してみました。
結果的にはリバーブとエコーを浅く掛けることで結構近づいたかも。
ただし、最初のほうにも書いたようにMF Playerの処理はどうもそれだけではなさそうですし、有料版ではさらに違うということのようです。
実際聴いてみても、これ以外にもエキサイタやコンプレッサっぽい味付けも感じられます。
Capriccioあたりで自分好みに仕上げれば、そのほうが良いのかもしれませんけど、そういう面倒さもなく、アプリを入れるだけで音が変わるというのが、このアプリの最大のメリットといえるのかもしれません。
個人的にはiPhone 3Gがメインのプレーヤーになったので、MF Playerは非対応でCapriccioも動作が不安定なので、結局純正プレーヤーに戻ってますが、素のiPhone 4/4Sをお使いの方なら試してみる価値はあるかも、といったところです。