• 2012月

    数日前あたりからMac系のブログ様などでちらほら話題にあがっているiPhone用の音楽プレーヤーアプリ「MF Player」ですが、以前から気になっていたので試してみることにしました。

    無料版の「Sound Revolution」 MF Player-Sound Revolution - RADSONE Co., Ltdと有料版(結構高い)の「Pro-radical HiFi」 MF Player Pro-radical HiFi - RADSONE Co., Ltdがありますが、あくまでも試用なので無料版のほうを。
    ただし、有料版は広告の有無などではなく、音質にもずいぶん違いがあるそうですけどね。

    一聴してまず感じたのは「これはピュアオーディオではなく、エフェクト系だな」という点です。
    以前、ConcertPlayというソフトも紹介したことがありますが、方向性としてはそちらを向いているソフトだと思います。
    もちろん、それが悪いというわけではなく、イヤホンでアウトドアという環境の中で楽しく音楽が聴けるというのは良いことかと。

    実際の処理の中身は明らかになっていませんが、Museflowという名前の技術なんだとか。
    個人的にはリバーブやエコーの延長線上に感じましたが、確かにそれほど単純ではなく、余韻や影に埋もれそうな音の成分が強調されるような処理もされている印象です。
    メーカーのサイトにも「一般音楽愛好家の為の製品」と書かれていますが、まさにそうした志向の音だと思います。

    言葉で表現するなら、スタジオ録音が小さなライブハウスでの演奏みたいな感じになるといったところでしょうか。
    厳密にいえば、CDに入ってるのはスタジオ録音なわけで、ちょっと作りものっぽいと感じてしまう部分もあると思います。
    ただ、そのさじ加減はなかなか上手かつ上品なので、臨場感のあるサウンドになったと感じる方のほうが多いだろうと思われます。

    また、内部処理で48kHzにオーバーサンプリングされているとの記載がアプリ内の解説に書かれていました。
    先日のGo-Dapもそうですが、こういうオーバーサンプリングって流行りなんですかね?
    個人的にはオーバーサンプリングってまじめにやるとかなり大変だと思ってるので、リアルタイム処理ではあまりやらないほうが良いのではないかなぁと思ってしまうんですが…。
    ただ、実際のサウンドを聴いたところでは特にその影響は大きく出てはいないと思います。

    ちなみに、Capriccio Capriccio(카프리치오) - 최고의 오디오 플레이어 - Junho Choi, Seungjoon Leeにもイコライザに加えて、リバーブやエコーなどのエフェクト機能も備わっています。
    それでMF Playerに近くならないかも試してみました。
    結果的にはリバーブとエコーを浅く掛けることで結構近づいたかも。

    ただし、最初のほうにも書いたようにMF Playerの処理はどうもそれだけではなさそうですし、有料版ではさらに違うということのようです。
    実際聴いてみても、これ以外にもエキサイタやコンプレッサっぽい味付けも感じられます。
    Capriccioあたりで自分好みに仕上げれば、そのほうが良いのかもしれませんけど、そういう面倒さもなく、アプリを入れるだけで音が変わるというのが、このアプリの最大のメリットといえるのかもしれません。
    個人的にはiPhone 3Gがメインのプレーヤーになったので、MF Playerは非対応でCapriccioも動作が不安定なので、結局純正プレーヤーに戻ってますが、素のiPhone 4/4Sをお使いの方なら試してみる価値はあるかも、といったところです。

    Filed under: Smartphone
    2011/12/20 12:00 pm | MF Playerを試す はコメントを受け付けていません
  • 1912月

    少し前にも古いiPhoneの活用方法を考えましたが、結局、iPhone 3GをiPod touch化することにしました。

    iPhone 3Gは音質がかなり悪かった印象があって躊躇していたのですが、とりあえず保管状態に入っていた音楽をortofonのe-Q5とiBasso D2+Hj Boa経由で聴いてみると、意外にも結構使える感じです。
    とりわけ、iBasso D2+Hj Boaでの音質改善が大きいですね。

    さらにDockからの配線に変更したら、もうこれは完全に使える領域に入ってくれました。
    ちょっと音が派手な気もしますが、オリジナルのままの歪っぽさは軽く消え去りましたし、高音を中心に帯域が広がった印象です。

    というわけで、本格的にiPodにするために、余計なアプリは1ページ分くらいを残して、ざっくり削除してしまいました。
    元の容量は16GBですが、14GBくらいまでは音楽を入れられる状態です。
    それでもiMac側に入ってる楽曲全体だと30GBくらいありますから、全部転送できるわけではないですけどね。

    さらにポタアン運用で良く見かけるゴムバンドでiPhoneとポタアンを束ねてみます。
    といっても専用で売ってるのは意外と高いですから、ダイソーで。
    ゲルマニウム・チタンのバンドがちょうどよさげだったので、これで代用です。
    LとMを買って来ましたが、Lは完全に多きすぎで、Mでもちょっと緩い感じですが、とりあえずこれで良いでしょう。

    あと、これを入れるケースもダイソーで。
    Artesanoとかいうブランド名で展開してるペンケースがなかなかちょうど良いかんじです。
    イヤホン用のケースも探してくれば良かったけど、とりあえずはペンケースにいっしょに入りますしね。

    ほかにもMDのテスト用にMDディスクもダイソーで。
    ソニーの80分でしたから、これにお気に入りの曲を集めてみるのも面白いかも。
    なんだか昔、カセットテープを選曲して作ってたのを思い出します。
    なんとも安上がりな仕立てですが、これで当面のポータブルオーディオ環境は整ったかな。

    Filed under: Smartphone
    2011/12/19 9:00 am | iPhone 3GをiPod touch化 はコメントを受け付けていません
  • 1312月

    他のものを検索していて偶然、MeoBankというメディアストレージを見つけました。

    200GBのHDDを搭載した製品ですが、ポータブルHDDと違うのは接続対象がスマートフォンといったモバイル機器という点。
    当然、ケーブルで接続するのではなく、無線LAN経由で使うんですね。
    共有方法にはDLNAとNAS機能が使えるそうで、これなら本体の容量を気にせず、動画や資料などはこっちにドサドサ入れちゃえます。
    ただ、iPhoneの場合はNAS機能が使えず、DLNAクライアント機能もMedia Link Player Media Link Player - ALPHA SYSTEMS INC.のような、何らかのクライアントアプリを使う必要があるそうです。
    NASもSambaが使えるOPlayer OPlayer - olimsoftあたりを使えばOKかもしれませんけどね。

    1.8inchのHDDということで、大きさもほぼ手のひらサイズになっています。
    もちろん電源もバッテリー内蔵だから、電源がないところでも使えますが、連続使用で約4時間のバッテリー寿命は仕方ないとして、読み込みなしの状態でも待ち受けで約5時間というのはちょっと残念かな。
    ただ、USB接続で外付けHDDとしても使えますし、パソコンとスマホの併用では結構重宝してくれそうな気がします。

    Filed under: Smartphone
    2011/12/13 12:00 pm | MeoBank はコメントを受け付けていません
  • 1312月

    先日もチラッと書きましたが、iPhone用のプレーヤーソフト「OPlayer Lite」が面白そうだったので試してみました。
    OPlayer Lite - olimsoft

    有料版もありますが、違いは広告があるかないかだけで、機能的な差はないと思います。
    ただ、動画を見る場合は広告が重なって表示されるので、まずはLiteで動作確認という感じかもしれませんけど。

    音声はMP3からFLACまで、動画もAVIからWMVなど、かなりのものを変換なしに再生できます。
    ただ、このソフトのキーポイントはそこだけではなく、ファイルそのものをiPhoneに入れておかなくても再生可能という点です。
    FTPサーバやSambaによるファイル共有にアクセスして、そこから音声や動画をiPhoneのアプリ内にダウンロードしたり、そのままストリーミング再生することができちゃいます。

    実際に再生してみると、FLACも全く問題なしですし、MP4やAVIも全く問題なく再生できました。
    音質や画質も純正アプリに負けていません。
    ただ、ストリーミング再生ではネットワークの速度などによるのか、多少もたつくことがあります。
    設定でキャッシュサイズを変更したりもできるので、そこそこ通信スピードが確保できれば、軽減可能だと思いますが。

    最初にも書いたように無料版は広告が出ますが、音声だけなら特に邪魔になるほどではありません。
    また、iPad版のHDも同じくLiteと有料版 OPlayer HD - olimsoftがあるので、まずはどちらも無料版で動作確認してみるのが良いかと思います。

    Filed under: Smartphone
    2011/12/13 9:00 am | OPlayer Lite はコメントを受け付けていません
  • 1012月

    私がiPhone 3GからiPhone 4に、紗羅がiPhone 3GSからiPhone 4Sに変えたこともあって、3Gと3GSが余った状態になっています。
    これを有効活用する方法はないかなぁと考えているところです。

    普通に考えると、買い取りに出すというのが浮かぶわけですけど、新しいiPhoneたちが破損等で故障した時の予備になってほしいというのもあるんですよね。
    ですので、活用するにしても元に戻せないようなものは厳しいかと。

    当然、3G回線は使えませんから、無線LANで普通にiPod touch風味で使うというのもありますが、新しいiPhoneがあるのにわざわざ出番というのもないんですよねぇ。
    あえて言えば、贅沢に可逆圧縮の音楽データや動画などをたっぷり入れちゃうというのはアリかも。
    この場合、先日のCapriccio Capriccio(카프리치오) - 최고의 오디오 플레이어 - Junho Choi, Seungjoon Leeを使うのも良いですし、新しくOPlayer Lite OPlayer Lite - olimsoftというのも試してみようかと。
    後者はFLACやAPEにも対応してますし、動画もWMVやAVI、XVIDなど、結構変換せずに楽しめるらしいです。
    FTPやSamba経由での視聴もできるようですから、こちらはまた別途レポートするつもりです。

    あとはやはり脱獄でしょうか。
    電話回線も兼ねる現役機ではちょっと試しづらいですからね。
    さらに尖った使い方でAndroidを入れるというのも凄そうです。
    できれば古いiPhoneにあったRockboxみたいに高音質なオーディオプレーヤーに変身させられればベストなんですけどねぇ。

    というわけで、まだ明確な利用方法は定まっていませんが、少なくとも予備機としての安心感にはなってくれているので、結局はそれが最大の「活用方法」なのかもしれません。

    Filed under: Smartphone
    2011/12/10 12:00 pm | 4 Comments
  • 0512月

    先日のiPhoneでの音質改善が気に入ってCapriccio Capriccio(카프리치오) - 최고의 오디오 플레이어 - Junho Choi, Seungjoon Leeが定番プレーヤーになったのですが、さらに進めてFLACでの再生も試してみました。

    FLACというのはMP3やAACといった音楽用ファイルフォーマットのひとつで、可逆圧縮というのが大きな特徴のフォーマットです。
    iTunesも再生に対応していますが、iPhoneやiPodは対応してなかったかと。
    なお、iPhoneなどが対応する可逆圧縮フォーマットだとApple Loselessがあります。

    というわけで、まずはFLACファイルから用意する必要があります。
    iTunesは再生には対応していますが、FLACのエンコードはできません。
    ということで、MacでFLACエンコードするソフトには「X Lossles Decorder」のGUI版をチョイスしました。

    変換にはそれなりに時間がかかりますが、MP3への変換とそれほど変わりませんし、CDDBも参照してくれるので、なかなか使い勝手は良好です。
    川江美奈子さんのletters2を変換してみましたが、変換後のサイズは235MBでした。
    320kbpsでエンコードしたMP3が100MB程度ですから、思ったほど大きくはないですね。

    エンコードが終わったら、iPhoneに入れますが、この時、普通のようにiTunes経由ではなく、iPhoneの同期画面のAppの下の方にある「ファイル共有」を使います。
    Capriccioの書類として入れるというわけですね。
    なお、Capriccioの対応フォーマットはMP3, WAV, OGG, FLAC, AIFF, MID, M4A, CAFです。

    これで準備は完了ですから、早速再生してみます。
    曲はiPodのところではなく、Filesのところに入っています。

    再生してみると、当たり前ですがCDそのものです。
    MP3と比べてみると、ピアノの余韻などが全く違うのがわかります。
    思った以上に違っていて、同じ音源から作ったの?と疑いたくなるほどです。
    地デジとアナログの違いと喩えたらちょっと大げさかもしれませんが、それくらいのインパクトです。

    MP3のほうは原理上、人間が気付きづらい音をカットしてしまうので、明らかに音数が少なくなっていますね。
    ピアノの残響、タッチ音、部屋の響きなどがカットされているのがはっきりわかります。
    帯域もMP3では高域が伸びていないですし、歪みもやや増えています。

    ただ、逆に言えば、そもそも音数の少ない音源だと差は出づらい印象ですし、そこまでこだわなくて良い楽曲もあるでしょう。
    全部をFLACで入れる必要はなくて、これは良い音で聴きたいと思うものだけ、FLACで入れて、プレイリストに混ぜて使うのがオススメかと。
    DRMフリーのFLACでの配信も少しずつ出てきていますし、これらをそのまま入れられるのもメリットでしょう。

    あと、今回の実験でわかったのは、iPhoneもまだまだ結構頑張れるなぁという点ですね。
    音質面では評価が低いことも多いiPhoneですけど、ちょっと工夫すればなかなかいけるじゃないかと。
    音質的にはむしろ、MP3自体の劣化や純正アプリのデコーダの質が大きいのかもしれませんね。

    もちろん、イヤホンやポータブルヘッドフォンアンプなどを組み合わせれば、さらなる改善も期待できますし、今週中に届くであろう某貸し出し品などで、またいろいろ実験してみたいと思っています。

    Filed under: Smartphone
    2011/12/05 7:00 pm | 2 Comments