ニコンの高倍率ズーム機「COOLPIX P100」が店頭に並んでいたので、
ちらっと触ってきました。
うちにあるものだとFinePix S8100fdが近い感じですが、あれでも
18倍ズームですけど、こちらは26倍ズームです。
まぁ、ズーム倍率ばかり議論するのは画素数を競うのに似たところも
ありますけど、手ぶれ補正や裏面照射型CMOSの効果と相まって、
実用性もなかなかな印象です。
ISOオートだと基本のISO160から800の範囲で感度が変化します。
もうちょっと好感度までイケそうな気もしますが、800でも十分
実用範囲ですし、望遠端でもF5.0と意外と暗くないので、シャッター
スピードもそこそこ稼げるんじゃないかと思います。
S8100fdと比べると作りがしっかりしていて、高級感があります。
コンパクトだけど、見た目よりはずっしりとした重みもありますし。
バッテリーを入れると481gだから、最近のミラーレスだと軽量さでは
負ける場面もあるかも。
とはいえ、前述のように26倍ズームレンズ込みですからね。
店内でちょっと撮影してみると、個体差かもしれませんが、露出が
ややオーバー目に振れる時が多々ありました。
逆光耐性を上げるために光源が入ったら多少、プラス補正が勝手に
働いているのかもしれません。
絵の傾向はやはり裏面照射ということで、SONYのWX1あたりに
似ている気がしますね。
作品としての写真にはやや弱いかもしれませんが、記録としては
非常に高い確率で良い写真を残してくれるアベレージヒッターだと
感じました。
あと、売りの一つである可動式の液晶は上下方向だけということで
あまり画期的な印象ではありませんでした。
個人的には液晶が裏返せると破損からの保護にも良いので、それがあれば
また評価は変わったかな。
なお、液晶とは別にEVFも用意されていますが、オマケ的な位置づけで
表示はかなり荒い感じでした。
それでも望遠域ではブレを抑えるためにもかなり有効なので、積極的に
活用したいところですね。
動画に関しては最近のモデルらしく、HDに対応していて、1080pを
H.264などで記録でき、それだけでも個人的には結構魅力的かな。
ただ、動画撮影時のズームが出来るかは確認を忘れてしまいました。
撮影中のズームに関しては動作音がどれくらい残るかも合わせて、
動画目的では重要なチェックポイントなんですけどねぇ。
多少確認しきれなかった面もありましたが、全般的にてんこ盛りな感じで
一台でいろんな用途をカバーしてくれるのは良い感じです。
国内ではそれほど高倍率ズームは人気がないような気もしますが、
実際に使ってみると便利なものですし、結構良い選択肢なのではないかと
思いました。
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2 Responses
3月 25th, 2010 at 5:29 PM
MacBSさん、こんにちわ
私は20倍ズーム付の「キヤノン:PowerShot SX10IS」を使用していますが、やはり、便利ですね。これ1台あれば、どうにかなりますし。ただし、やはり、レンズがもっと明るくて、ボケが大きければと思いますし、広角での樽型収差も気になりますが。
それにしても、私のように昔からよくカメラを使っていた者は、デジカメでもファインダー又は液晶ビューファインダーを使わないと、ブレ防止とか、写真を撮った気にならないとか思うのだと思うのですが、ここ数年にカメラを始めた人は、携帯電話附属のデジカメから入ったでしょうから、腕を伸ばして、背面液晶画面を見ながら撮るのが普通なのでしょうね。だからこそ、現在は、コンデジにファインダーが付いたものはほとんどないし、マイクロフォーザーズ機でさえ、ファインダーが付かないのが普通になったのだと思っています。デジカメも当初はみんなファインダーが付いていたと思いますが。
私の場合、やはり、液晶ビューファインダーは必須ですので、次回、買うときも、まあ使える液晶ビューファインダー付きのものが欲しいです。
3月 25th, 2010 at 10:28 PM
matsumoさん、コメントありがとうございます。
高倍率ズームはカメラに詳しい身からすると、邪道だと食わず嫌いになってしまうことがありますが、
実際に使ってみると、やっぱり便利さが先にたちますよね。
デジタルズームよりはやっぱりレンズで稼いだ方が良いですし。
ファインダーに関してはブレ防止もありますし、明るい室外でも見やすいというメリットもありますからね。
ただ、ケータイ以後の世代には、あの小さな窓を除くのは受け入れづらいのかもしれません。