先日、オリンパスプラザ東京に行ったときにショールームで「E-P3」を触ってきました。
まずは早くなったと噂のAFを試してみますが、「あれ?わりと普通」と思ってしまいました。
もちろん、コントラストAFとして考えたら非常に高速なんですが、位相差のような、まっすぐジャスピンに向かっていくという感じではないから、そう思ってしまうのかも。
内部的な仕組み通り、これまでのコントラストAFが倍速になったという感じですね。
もちろん、それでも十分すぎるくらい速くなっているので、実用上は非常に素晴らしいわけですが。
本体の質感はE-P1、E-P2を踏襲しつつ、背面の質感を中心に、さらに完成度を上げた感じです。
重さはE-P1より軽い気がしたんですけど、実際にはほとんど変化なしです。
フラッシュ内蔵になってたりするわけで、そう考えれば、スタイルを変えずに内部的には頑張っているのだろうなぁと思います。
内部プロセッサの強化のおかげか、動作も非常に軽快になっていて、着実な進化を感じました。
そして、レンズのM.ZUIKO 12mm F2.0もカラーバリエーションの一台に装着されていました。
ある意味、別ブランドにしてもおかしくないくらいの力作で、ライブビューですら、写りが良さそうな雰囲気がしっかり感じられます。
そして、レンズの金属的な質感もなかなか良いものですが、オールドレンズを多数見てきた身としては、MF全盛時代の高級レンズの質感とはやはりちょっと違うかな、という気もします。
触ったときの温度感もそうですし、MFや絞りの操作感もやっぱり違うんですよねぇ。
喩えが相応しいかどうかはわかりませんが、オーディオアンプのボリュームが同じようにアルミ切り出しだとしても、電子ボリュームと機械式のものでは感触が違うのと同じかも。
ただ、今さらメカニカルな絞りやヘリコイドに戻るわけにもいかないわけで、その限界の中でめいっぱい良い物にしようという意気込みは十分感じられました。
そして、ここであらためて標準ズームを触ってみて、実は個人的にこちらを再評価したんですよね。
新しい標準ズームはAF高速化に対応したものになっていて、デザインも少し変わっていますが、使うときに手動で伸ばす、いわゆる沈胴式なのは同じです。
そのあたりを再確認することになったわけですが、伸ばす動作やそこからのAF動作がかなりスムーズなんですよね。
これは新しいレンズだからかなぁと思い、同じく展示してあったE-P2あたりに装着された古いタイプのを触ってみましたが、AFこそ多少遅いものの、使い勝手や質感は甲乙つけがたいものがあるんです。
新旧とも多少安っぽさはありますが、使い勝手とコンパクトさが良い感じで、自分でも使ってみたくなりました。
もちろん、E-P3の高速AFと動作スピードがあってこそ、そう感じるのかもしれませんけどね。
というわけで、見た目は差がわかりづらい部分がありましたが、一度触ってみると惹かれる部分の多いボディ&レンズでした。
E-PLシリーズや新たにE-PM1の登場も控えていますが、やはりマイクロフォーサーズのハイエンドモデルとしての良さを感じる良機だと思います。
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