キヤノンのデジタル一眼レフ「EOS 60D」が店頭に並んでいたので、ちらっと触ってきました。
バリアングル液晶や動画性能なども気になりましたが、まず最初に試したのはライブビューです。
早速の第一印象は「ライブビュー時のAFが思ったより遅い」です。
先日、Nikon D3100では結構快適な感じでライブビューでのコントラストAFが動作していたので、うちのD300とは段違いだなぁと感じたばかりだったので、特にそういう印象が強かったのかも。
クイックモードという一旦、ミラーアップして位相差を使うモードもあるそうですが、パタパタするのはねぇ。
D3100はコントラストAFであの速度が確保できていたので、ちょっと意外でした。
次にファインダーですが、これはさすがにNikon D3100とは格が違って、かなり良い感じでした。
ファインダー倍率も距離感もピントの見えも中級機の品格ですね。
しかし、本体の質感がその品格を少し削いでいます。
プラスティックな感じがどうしても出ていて、これまでのEOS二桁機よりもKiss寄りの印象に感じてしまいます。
また、この材質も関係しているのかもしれませんが、サブ電子ダイヤルの内側にカーソルがあって、指先で直感的に操作しづらかったです。
カーソルとダイヤルの間にもう少し隙間があったり、触った時の感触といった微妙なところなんでしょうけどね。
また、上のカーソル部分も含め、ボタンの質感、形状、画面のメニュー構成など、随所にコンデジのエッセンスが入ってきているように感じます。
もちろん操作が分かりやすくなるというメリットもありますから、一概に悪いことではないのですが、そうなるとKissとの差別化がハッキリしないような気もします。
裏を返せば、Kissと60Dはターゲット層が違うバージョン違いみたいな位置づけになっていくのかもしれませんね。
全般的に厳しい評価になりましたが、店頭では体感しきれなかった動画や静止画品質、そして店頭でも確認できたファインダーの切れなど、カメラの本質的な部分は、さすが最新の中級モデルといえるものだと思います。
あとは価格がもう少し落ち着いてきたら良いのかなぁという気もしました。
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2 Responses
9月 29th, 2010 at 6:13 PM
EOSシリーズって、こう言っちゃなんですが「ボタン類のレイアウトがモデル毎に違う」ってのがイマイチに感じてしまいます。正直、例えば5D MarkIIと7Dならメインとサブとして使っても良いかなと思う(ボタン配置がほとんど同じ)けど、5D MarkIIと50Dや60Dを併用したいとは思えない。ボタン類の配置が違いすぎるから...。むしろ、5D MarkIIとKissFやX3とかを併用する方が「フルサイズ機とAPS-Cの入門機だから」ってことで納得出来ると思う。
それに、コレは私の持論なので押し付ける気はないのですけど、シャッターボタン近くのコマンドダイヤルは「中指操作」の方が優れていると思うのです。EOSの「人差し指操作」だと、コマンドダイヤル操作でシャッターボタンから指が離れてしまう。他社はほとんどが中指操作で、シャッターボタンに人差し指を載せたままで操作できます。
背面のコマンドダイヤルも、EOSは背面ディスプレイの横で、それも結構下の方。他社は、銀塩の頃の巻き上げレバー位置に近いところに背面コマンドダイヤルが設定されてます。カメラをグリップしたときに、親指が自然と位置するところにダイヤルがあるのは後者です。
実際、店頭に並ぶデモ機をいじってみても、EOS以外はファインダーから目を離さずに操作できることが多いのに対して、EOSだけはどの機種でも何らかの操作をするときにファインダーから目を離さないと操作しにくい。軍艦部のボタン類も、人差し指が届かない位置に配置されているものがあるのが原因と思うのだけれど、こんな配置はEOSだけです。ぶっちゃけた話、親指と中指の間に(中指より長い)第6の指が欲しいと思ってしまいます。
キヤノンは「T90」の時から現在のデザイン、レイアウトを一貫していますけど、エルゴノミクスデザインと言う割にはグリップ握りの馴染み以外は「人体構造を無視した」デザイン、レイアウトと思います。
9月 29th, 2010 at 10:12 PM
straysheepさん、コメントありがとうございます。
EOSの操作系は銀塩時代からEOS-1とそれ以外で「区別」されていましたからね。
「慣れると速い」というのと「慣れなくても使いやすい」は両立しづらい面もありますからねぇ。
個人的にはEOS-1を使っていたので、一桁機の操作系のほうが好きではありますが。
人差し指操作に関しては、これまであまり意識したことがありませんでした。
確かにEOS-1時代は人差し指で回してましたね。
背面についても同様ですが、慣れや好みの要素もある気もするのは、私がキヤノン、ニコンと渡り歩いているからかもしれません。