もうだいぶ前になりますが、富士フイルムのプレミアムカメラ「FUJIFILM X10」を店頭で触ってきました。
近所のお店でも発売当初あたりから展示はしてあるのですが、ガラス棚の中なんですよねぇ。
買う気もないので、見せてもらうこともできず、ちょっと出遅れてしまいました。
X100もそんな感じで、ほぼ同時期に触ったんですが、感触はやはり似ています。
どちらもデザインもさることながら、操作性も含め、フィルムカメラのアンティークさを意識しすぎ、といった意見もちらほら見かけますが、銀塩カメラ好きな私には、それも良いんじゃないかな、という捉え方です。
それに、レンズを回してスイッチOnなんてのはフィルム時代の沈胴でもちょっと見かけない操作方法ですし、速写性も高い感じで非常に好印象でした。
ただ、背面のUIとなると、とたんにコンデジの、いわゆるFinePixの色が見えてしまいます。
とりわけ、液晶上のメニュー操作がワンテンポ遅れる感じで、他社一眼レフの操作感を考えていると、ちょっとあれ?という印象を受けました。
もしかするとメニュー遷移のエフェクトでもたついてるだけなのかもしれませんし、設定でオフにできるのかもしれませんけど…。
これは軍艦部のモードダイヤルや大きな露出補正ダイヤルも同じで、機械的な切り替えと液晶表示のタイムラグがどうも気になってしまいました。
あと、ファインダーの見えはズーム対応のわりには良い感じです。
単なる素通しのファインダーではありますが、このあたりも銀塩世代には問題ないかと。
もちろん、X100のファインダーを見てしまった後だと多少の見劣りはしますけどね。
ピント確認ができるような工夫も後継機では盛り込んでくると面白いかも。
X100のようなものはコスト面やズーム対応で無理でしょうけど、CONTAX RXのようなフォーカスエイド表示でMFできたり、せめて合焦の緑ランプだけでもあるとずいぶん印象が違うかもしれません。
画質などはいつものように評価できるレベルでは見ていませんが、レンズも優秀で非常に素直な絵のような感じがしました。
スタイル的にはカメラ好きの懐古趣味狙いみたいな印象が強いですけど、実際はむしろ撮影自体を機能にこだわりすぎず、ゆったりと楽しみたい方のほうが合ってるかも。
操作系もメカニカルの良さを取り込みつつのコンデジベースですから、コンデジからのステップアップにも向いた良質な撮影機材に仕上がってるように感じました。
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