キヤノンの高倍率ズームコンパクト「IXY 50S」が店頭に並んでいたので、早速ちらっと触ってきました。
写真では3〜5倍ズーム機と同じくらいの大きさかと勘違いしていたのですが、実際に見てみると意外と大きくて、ちょっとだけビックリ。
手持ちのIXY DIGITAL 930ISより大きいのは当たり前でしょうけれど、実際にはPanasonicのTZ7とは言わないまでも、910ISを一回り大きくしたくらいのサイズでした。
ただし厚さは薄いので、余計に幅や高さが大きく感じるのかもしれませんね。
また、前面の四隅をカットしたデザインでコンパクトに見える工夫もされています。
その大きさになるとグリップ感も気になるところですが、これは意外に良好でした。
高倍率ズームとはいえ、屈曲光学系を併用してあるため、ズームしてもレンズがあまり伸び縮みしないので、前後の重量バランスがあまり変化しないのも良いのでしょう。
ズーム速度はややゆっくりで、もう少し速くても良いかなぁと。
電源オフ時の沈胴もワイド端だと一旦伸びてからまた縮むような動作をするようなので、もう少し迅速さが欲しいところです。
操作性はメニューなどがDIGICで統一されていますし、ボタン配置もこれまでのIXYに近いので、慣れているユーザーには馴染みやすいと思います。
また、動画ボタンの位置も良い感じで、最近のコンデジで重視されつつある動画を意識したものにきっちり仕上げてある感じがしました。
画質面は店頭なので確認できなかったのはいつもの通りですが、液晶画面を見る限りではこれまでのIXYシリーズを踏襲した、素直な発色とハズレのないAE、ホワイトバランスだと思われます。
レンズも屈曲系の良さが機動性などに出つつも画質面に影響が少なそうな印象です。
ただし、広角に関しては36mmスタートはやはりちょっと物足りなく感じるところです。
28mm始まりで300mmあたりまでのほうが使い勝手は良いケースもあるでしょう。
ただ、ワイド端のスタートがあまり広角すぎるのもマクロ撮影などでは不便なこともありますから、広角はGRDやDP1xとかと併用でいくのも手かもしれませんね。