ソニーからAPSミラーレスのNEX-3、NEX-5が発表されてから
だいぶ経過し、作例などもチラホラ出てきました。
私も最初は新しいミラーレスの登場を歓迎していたのですが、
冷静に考えられるようになると、一応、α700のユーザーとしては
「これはほんとにαなのか?」と思うようになりました。
やはりその一番の理由は、従来のαレンズのマウントアダプタで
AFが効かないという点かと。
レンズ内モーターがないのは仕方ないですが、SSMやSAMの
モーター搭載レンズもNGというのは、ちょっとねぇ。
ファームウェア更新などで対応を鋭意検討中ではあるそうですが。
それに、マウントアダプタのお値段も結構なものです。
オリンパスは銀塩時代のOMからフォーサーズに移行する際、
初期にはマウントアダプタの無償提供もやってたほどです。
マイクロフォーサーズへの移行では有償でしたが、AFなどは基本的に
使えるものになっています。
正直、NEXがNEXを名乗っただけで、αを冠していなければ
「ああ、これはサイバーショットの進化系だ」と捉えられたと
思うんですけどねぇ。
では、ミノルタ時代から続いた従来のαは、いずれ終焉を迎えるのか?
というのが次の懸念となります。
たしかに、従来のαのマウント構造では動画への本格的な対応は難しいと
思われます。
ただ、コンパクト化を重視したのか、新しいEマウントは将来的にも
フルサイズに対応させることは現実的には難しいように思われます。
フランジバックが浅すぎますし、そもそもマウント内に収まるか
どうかもギリギリといった感じのようですしね。
となると、旧αはフルサイズの上級機として残っていくのかも。
また、個人的にはCarl Zeissブランドレンズの動向も気になります。
現在発表されているパンケーキや標準ズームなどはすべてSONY
ブランドになってます。
マイクロフォーサーズでもLeica銘を名乗ったものはマクロレンズ
くらいで、他はPanasonicを名乗っています。
おそらく、極端に短いフランジバックやレンズのコンパクト化から、
こうしたブランドを名乗るだけの光学特性を確保できていない、
あるいは、まだ研究の余地が残っていると判断して、見送ったのでは
ないかという印象もあります。
また、日本にいると印象の薄いαですが、海外でのシェアを見てみると
欧州やラテンアメリカ、日本以外のアジア圏では10〜30%もシェアが
あるところもあります。
これはSONYのブランドもありますが、Carl Zeissに寄るところも
あるのではないかと。
そういう意味でも、NEXをαの後継者となるかどうかは、Carl Zeissを
名乗るだけの光学特性を持ったレンズの登場が鍵を握っていると
いえるのかもしれません。
ミラーレスはまだまだ登場したばかりですから、光学系はこれから
もっと進化・改良されていく可能性を秘めていますしね。
個人的には、これまでのレンズデザインにとらわれず、ミラーレスらしい
斬新で新しいレンズの登場に期待したいと思います。
その時には、NEXがαの後継者になって良かったと、既存のαユーザーも
心から祝福できると思いますしね。
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3 Responses
5月 25th, 2010 at 10:18 PM
コンデジのもCarl ZeissのSONYとしてはらしくないですよね
私はαとは別物と考えてます
ただαは、残ってかは微妙ですよね
売れてるのは低価格機だけではないのかなぁ
フラグシップの900も売れてるようには思えないし
フルサイズでは安くていいのになぁ
5月 25th, 2010 at 10:19 PM
NEXはマニアに振ったら失敗するようなものします
5月 26th, 2010 at 12:33 AM
SKY ONEさん、コメントありがとうございます。
Carl Zeissもレンズ交換式となると、ブランドイメージを大切に考えてるのかも。
ちなみにコンパクトもWX1など、SONY G銘のものが結構多くなってます。
海外ではα900がディスコン?という情報も流れてましたし、
旧αが残るかどうかは確かに微妙なところかもしれません。
だからこそ、NEXには期待する部分も大きいのですけどね。
たしかにNEXはマニア向けではなく、サイバーショットとハンディカムの
高級機的な位置づけなのかも。
ただ、マウントを一度決めたら、そう簡単には変更できないわけですし、
規格としてロングランなものに育てていってほしいものです。