ニコンのミラーレス「Nikon 1 J1」が店頭に並んでいたので、チラッと触ってきました。
まず最初の感想は思った以上に大きいという印象です。
周りにはオリンパスのE-PL3やGF3、NEX-5Nなどがあって、それらと比べてもボッテリと厚い感じがします。
レンズは10-30mmが付いていて、こちらは小さいので、トータルの大きさはそれほどでもないのですが、1インチ素子という先入観からか、もうちょっとボディが小さくても良いのになぁと感じてしまいました。
ただ、ニコンらしい質実剛健さを保ちつつ、各部のインターフェースやデザインなどはちょっと近未来的な新しさを感じます。
良くも悪くもCOOLPIXの延長線上だとは思いますが、新しい一歩を踏み出さなくては、というニコンの思いが見えてきます。
液晶の見えも良いですし、方向性としてはマイクロフォーサーズよりもNEX寄りの思想で作られた印象を受けました。
そして、レンズのほうですが、沈胴式になっているのですが、レンズの伸縮はボタンを押して回すM.ZUIKOの標準ズームと同じような構造になっています。
ただし、伸ばす場合にもボタンを押さなくちゃいけないのが違いですね。
レンズ上部にボタンがあるのですが単純に押し込んで回すだけなので、オリンパスのスライド式よりも使いやすいと思います。
ただ、そのボタンがちょっと安っぽい感じなのは残念なポイントかな。
せっかく本体が近未来的な感じですし、ここはできれば電動式にしてほしかったかも。
まぁ、撮影に素早く入れるという意味で手動をチョイスしたのかもしれません。
機能面では特に試してみたくなったものもなかったので、あっさりと本体を展示台に戻しました。
すでにNEXやマイクロフォーサーズなどのミラーレスが出ていて、それらを持っている身としては、この機種でなくてはできない「なにか」というのがないんですよね。
それに、全体的にやはりコンデジのテイストなので、所有欲を刺激する部分がちょっと希薄な気がしました。
V1はまだ店頭に並んでいなかったので、こちらだとまた印象が違ったのかもしれませんね。
Nikon 1シリーズはまだ始まったばかりですし、今後の充実に期待といったところでしょうか。