Nikonから新しいデジタル一眼レフカメラ「D3300」が2月に発売されるそうで。
型番のとおり、D3200の後継モデルとなりますが、一番の違いは今回からローパスレスになったことでしょう。
どちらかと言うと保守的な印象の強いニコンですが、昔から結構こういうところは意外と冒険的ですよね。
ベイヤー配列は理論的に見て光学的なローパスフィルターが必要なわけですけど、実際には交換レンズ自体がローパスフィルター的な枠割を果たす部分もある、という希望的観測を含む施策です。
ローパスフィルターは高価ですから、コスト面でもメリットがあるという要素もあるのかなと思ってみたり…。
もちろん全くの無策で導入したわけではなく、すでに上位モデルでも実績がある最新の画像処理エンジン「EXPEED 4」を採用してデモアレは対策しているのでしょう。
Nikon 1などのJPEGを見てみると必要以上に画像処理側でソフトネスが掛ってるように見えて、それなら光学側でやったほうが良いのでは、と思う場面もありますけど、RAWならしっかり引き出せるわけで使い分けできるよ、という提案と思うことにします。
本体だけでなく、レンズのほうもキットレンズとなる「AF-S DX NIKKOR 18-55mm f/3.5-5.6G VR II」が同時発表されています。
これまでの「AF-S DX NIKKOR 18-55mm f/3.5-5.6G VR」と比べると明るさや画角を維持しつつ、265gから195gへと大きく軽量化されています。
M.ZUIKOなどで採用されてるようなズームリングを用いた沈胴機構が導入されたのが大きいのでしょう。
8群11枚で、うち非球面が1枚というのは同じですが、MTFを見るとずいぶん改善されてるように見えます。
ローパスレスになったところで光学性能が上がると、レンズによるローパス的効果が薄らぐような気もしますが、やっぱり性能が高いほうが良いですよね。
この手のレンズは沈胴させるとすぐにサッと撮れないという欠点もありますが、レンズキットでの購入なら比較的廉価にレンズがゲットできるわけで、そうなるとさすがに新しいレンズのほうが良さそうです。