なんだか、ずいぶん出遅れた感がありますが、ようやくニコンの
デジタル一眼「Nikon D5000」を店頭で触ってきました。
Nikon デジタル一眼レフカメラ D5000 レンズキット D5000LK ニコン 2009-05-01 by G-Tools |
ゴールデンウィークもあったりで、近くのカメラ店の店頭になかなか
並ばなかったんですよね。
で、まず感じたのは、程良いコンパクトなボディだなぁという点です。
感覚的に、デジタル時代の「Nikon EM」といった印象を受けました。
単に機能を絞ったモデルというのではなく、このクラスらしさをしっかり
盛り込んだ機種に仕上がっていると思います。
ボディはなかなかコンパクトで、まさに「Nikon EM」のように、サブ機として
使うのも良さそうですし、もちろん、入門機としても機能がわかりやすく、
操作性が良い印象です。
質感も、高級とはいえませんが、少し喩えが古いですが、D70に似た
質感で、そんなに安っぽくないのが好印象でした。
また、最近の機種で、いつも気になるのが、ライブビューや動画モードへの
切り替えがわかりづらいモデルが多いことなんですよね。
コンパクトデジカメからの移行という方が使う機会も多いでしょうし、カタログ上では
かなりメインで扱ってる「売り」の機能ですから、ボタンやダイヤルひとつで
入れるのが望ましいと思います。
その点、D5000はライブビューもボタン一つですし、ボタンのアイコンも
わかりやすいと感じました。
ただ、録画に関しては、ライブビューから「OK」ボタンを押すと録画開始で、
これはちょっといただけません。
フォーカスも事前に合わせる必要がありますし、正直、おまけ機能のような
位置づけになりそうですねぇ。
また、静止画でも同様ですが、ライブビュー時のAFはコントラストAFに
なるせいもあって、かなり遅い感じです。
精度自体は問題無さそうなのですが、やはりもうちょっとスピードアップが
望まれるところです。
その点を除けば、ライブビュー自体は可動式の液晶のおかげもあって、
かなり快適です。
これまで、他の機種では意識しませんでしたが、露出も液晶で確認できるので、
その点は光学ファインダーにはない良さだと思いました。
やや中央重点測光的な印象がありましたが、撮ってから「やっぱり露出補正
したほうが良いなぁ」という場面が、かなり減る気がします。
全般的にスチルカメラとしての完成度は、なかなか高いという印象を受けました。
それだけに、動画の位置づけを、もう少ししっかりさせてほしいところです。
まぁ、これは最近の動画対応の一眼全般にいえることではあるので、
今後の進化に期待すべきなのでしょうけれど。
動画に過剰な期待をしないのであれば、コンパクトデジカメからの移行や
うちのD300のようにちょっと携帯性に欠けるモデルのサブ機として、十分に
オススメできる機種に仕上がっていると感じました。
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