ペンタックスのデジタル一眼のエントリーモデル「K-m」が店頭に
並んでいたので、早速触ってきました。
大きさは確かにコンパクトになっていますが、私も以前使っていた
*ist DSと比べると、そんなに劇的に小さくなった印象はありません。
操作に迷いがないように、という配慮からでしょうか、ボタンの数は
必要最小限になっています。
これとヘルプボタンによって、普段の操作は携帯並みくらいに簡単に
なっているとは思います。
ただ、メニュー画面の設定項目は、その分、増えている印象ですし、
階層化がイマイチなので、設定したい項目を探すのが大変そう。
また、私にとっては致命的なのが、ペンタックスの歴代機種では
ずっと装備されてきた電源スイッチと同軸の「絞り込みプレビュー」が
なくなっている点です。
「絞り込みプレビュー」が使えないと、MFの初期レンズやM42レンズなどで
開放以外の測光ができないかと。
もしかすると、メニュー内や他の箇所に割り当てられているのかも
しれませんが、ちょっと調べきれませんでした。
仮にあったとしても、操作性は格段に落ちてしまいますねぇ。
ほかにも、ライブビューがなかったり、ペンタミラーのファインダーは
倍率も見えもイマイチだったりと、正直、エントリー色が強すぎますねぇ。
価格以外の特徴的な魅力がなく、これだと*ist DL2あたりのように
価格競争に追い込まれてしまう運命かも。
あえて良いポイントを見つけるとすると、デジタルフィルタでしょうか。
「トイカメラ」なんていうフィルタも本体に装備されていますし、
このあたりは唯一遊び心があるところかと。
全体的なコンセプトは悪くないと思うので、次期の改良モデルあたりに
期待したいところです。