RICOHのAPS-C素子搭載コンデジ「GR」初の機能拡張ファームウェア、2.03が公開されたようで。
今回、機能拡張されたのは以下の内容だとか。
・絞り開放時のシャッタースピードが、最高1/2500秒まで設定できます。
・再生モード起動時、撮影モードへの切り替えが可能になります。
・クロップに、47mm(35ミリ換算)が追加されます。
・Pモードで、開放優先のプログラム線図選択が追加されます。
・[シャッターボタン確定]が追加されます。
・[Eye-Fi RAW 転送]が追加されます。
・[Eye-Fi選択画像送信]で、画像送信中に、残り枚数が再生画面に表示されます。
・[Eye-Fi選択画像送信]で、フォルダー番号が200以上の画像も転送できます。
シャッターボタンの全押しで再生モードから撮影に移行できたり、露出補正等の確定をシャッターボタンの半押しで出来たりするところは「機能拡張」というよりは改善レベルですけど、他のモデルならこういうところも「仕様」で済まされてしまう部分ですからね。
ある意味、この「機能拡張」があってこそのGRという部分もあるくらいで、ロングセラーの秘訣にもなってると思うんですよね。
今回は最初の機能拡張ということもあって不具合修正を伴う変更も以下のとおり、結構入っています。
・Exifタグ「画像入力機器のメーカ名」が”RICOH IMAGING COMPANY, LTD.”になります。
・フォーカスを「マルチAF」に設定した状態でのAFLはスポットAFになります。
・ダイナミックレンジ補正を「強」にして撮影したRAWファイルを、カメラの「RAW現像」機能でダイナミックレンジ補正「強」の設定で現像する際の、暗部の画質を向上しました。
・カメラの「RAW現像」機能で、明るさ補正と周辺減光を組み合わせて現像する際の画質を向上しました。
・画像確認時間を「HOLD」に設定しカスタムセルフ撮影をする場合、設定した撮影間隔で自動的に次コマ撮影するようになります。
・画像設定「スタンダード」で撮影した画像を、詳細情報表示モードで再生するとスタンダードのアイコンが表示されます。
・一部シーンでのホワイトバランス「マルチパターンAUTO」の色再現を向上しました。
・DNGファイルに設定されているColorMatrixを改善しました。
・ISO感度が1600から3200、ノイズリダクション設定を弱・中・強・AUTOで撮影した場合の画質を向上しました。
・Eye-Fi選択転送時の安定性を向上しました。
場合によってはこっちの変更部分のほうが画質向上などの要素があって嬉しいユーザーさんも多いかもしれませんね。
ノイズ対策がしっかりしてきてるのは採用した素子の使いこなしが出来てきたとも言えそうです。
ただ、これまでの機能拡張よりはやや地味な印象もあるのは、すでにGRD4までのノウハウは初期段階で盛り込み済みだから、というところもあるのかも。
あとはこのノウハウでGXRの改良も期待したいのですけど、おそらくもう無理でしょうねぇ。
クロップ機能を強化したところからも、なんとなくそんな気が…。
どうせならSIGMAのDPシリーズみたいに画角の違うGRを出しても良いんですけどね。
そうなるとクロップでは実現し得ない広角側のGR21に期待です。