RICOHからコンパクトカメラの系譜、GRシリーズ最新作「GR III」が3月下旬に発売されるそうで。
私も銀塩ではGR-10をちょっと使ったくらいですが、デジカメでは初代GR DIGITAL、そしてGR DIGITAL IIIと持ち歩きカメラとして常用していました。
その後、GRD3は接点不良で何度か分解していてフラットケーブルが断線して引退してしまいました。
開けないとイメージセンサーにゴミが付くからなんですけどねぇ。
そんな私の思い出話を挙げたのは今回のGR IIIにはなんとセンサークリーニング機能が装備されたから。
私が記憶する限り、レンズ一体型モデルでセンサークリーニングが付いたモデルというのはなかったのではないかと。
そもそもゴミが入るのはレンズ交換するから、というのが要因なのですが、たしかに沈胴レンズやズーム時に入ることも多いのはたしかですね。
まぁ過去の反省点を改良する意味合いもあるのでしょうが、ちょっと複雑な気持ちもしないではありません。
もちろん単純にセンサークリーニングを足したわけではなく、本来はセンサーシフト方式の手ぶれ補正機構を搭載したから、というのが大きいのでしょう。
シャッタースピードにして4段分の3軸補正と、なかなか効果が高そうなものです。
さらにこの機構を微小に動かすことでローパスフィルタ相当のモアレ低減を図る「ローパスセレクター」も搭載で、メーカーとしての技術を総動員したように感じられます。
さらにコンパクトさも重要なGRとしてGRD4に近い大きさ(重さはGR IIとさほど変わらず)になっているのも注目点ではあります。
そのかわり、でしょうか、バッテリーがDB-65からDB-110に変更され、1つのバッテリーでの撮影枚数が約320枚から約200枚に減少しているのはちょっと残念なところかも。
手ぶれ補正も付いたから…という理由はあるでしょうが、バッテリーまで新型にするのであればむしろ大容量化するくらいでも良いと思うのですけどね。
対策としてはUSB充電に対応しているようなので、モバイルバッテリで補給するような形でしょうか。
USB Type-C端子による給電は「専用ACアダプター使用時のみ」となっているので、撮影中に充電とはおそらくいかないでしょうけれど。
センサーは像面位相差にも対応した有効約2,424万画素となり、ここはGR IIから順当に進化しています。
レンズも伝統の28mm相当F2.8を守りつつ、4群6枚と枚数は減らしつつも、最短撮影距離を縮め、マクロモードではレンズ前から6cmまでとなりました。
GRDの頃はもうくっつくくらいにマクロが撮れて便利だったのですが、これくらい近づければだいぶ撮影シーンは広がりますね。
もうひとつ気になるところとしてはやはりお値段でしょうか。
価格はどうやら11万円くらいからのスタートらしく、GR IIの実売からするとかなり上がったなぁと感じます。
さきほどの手ぶれ補正やタッチパネル、Wi-FiにBluetoothまで搭載していますし、銀塩時代だって高価だったわけですから仕方ないですけどね。
ただ、そんな液晶ディスプレイのサイズは同じ3インチなものの、画素数は123万ドットから103.7万ドットに下がっています。
バッテリーと合わせてコンパクトさを重視した結果かなぁとは思いますが、こだわるならやっぱり全ての面で上回るスペックのほうが良かったような気も…。
私自身もお散歩でも持ち歩けるけど画質的にそこそこ本気なコンパクトデジカメは欲しいなぁと思っているので、気になる存在ではありますが、今のGRシリーズはちょっと私の目的からは逸れているかも。
そもそも近所だとキタムラなどでも最近はカメラをあんまり置いてないというのも関心が深まらない理由になっているところがあります。
あとはもうネット上で実際のユーザーさんの作品などを拝見して、惹かれたカメラをチェックしに行く感じで探してみたいなと思っています。
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